ジブリパークとは、愛知県長久手市にあるテーマパークである。2024年3月にフルオープン。
概要
愛知県長久手市の愛・地球博記念公園内に、2022年11月に第1期オープンした(第2期は2023年秋〜年度内予定)。園のデザインはスタジオジブリの宮崎吾朗が監督しており、中日新聞社とスタジオジブリが共同で設立した株式会社ジブリパークにより運営される。
元々、愛・地球博記念公園には愛知万博のパビリオンのひとつとして造られた「サツキとメイの家」が残されており、愛知県としてはこの施設のさらなる活用策として、スタジオジブリ側に話を持ち掛けていた。折しもスタジオジブリでは宮崎駿が長編引退を宣言したところであり、将来に作品を残すために何かをしたいと考えていた時期であった。両者の思惑が一致したことに加えて、愛知万博の理念がスタジオジブリと一致していたことや、スタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーが愛知県出身である縁もあって、ジブリパーク整備が実現したという経緯がある。2020年7月28日に起工式が開かれた。
愛・地球博記念公園の約200ヘクタールにわたる敷地内に、それぞれ異なる世界観を堪能できる「ジブリの大倉庫エリア」「青春の丘エリア」「どんどこ森エリア」「もののけの里エリア」「魔女の谷エリア」の5つのエリアが点在する。各エリアは愛知万博の理念に則り、開発を最小限に留めて設置される。あくまでも「公園」であるため、大規模アトラクションやライドといったものは存在しない。
アニメは同じ映画を何度も見る熱心なファンが多数いるが、リアルな世界でも驚きと感動を与えて、何度も足を運びたくなるテーマパークになることが期待される。
各エリアの詳細
- ジブリの大倉庫エリア
- 2022年11月1日開業。温水プール跡地にあるジブリパークのメインエリア的存在で、1つの巨大な施設の中にジブリの世界がぎゅっと詰まっている。映像展示室やカフェなどがある他、カオナシやシータなどがいる「ジブリのなりきり名場面展」や、いわゆるジブリ飯を展示するコーナーなどがある。ネコバスやロボット兵、湯婆婆などもここにいる。
- 青春の丘エリア
- 2022年11月1日開業。ジブリパークのメインゲート的な存在で、既存のエレベーター棟を「天空の城ラピュタ」や「ハウルの動く城」をイメージした外観に改装した。丘の上に「耳をすませば」に登場した地球屋が建てられている。
- どんどこ森エリア
- 2022年11月1日開業。「サツキとメイの家」周辺のエリアで、「となりのトトロ」の世界をイメージした。トトロを模った遊具「どんどこ堂」がある。
- もののけの里エリア
- 2023年11月1日開業。「もののけ姫」に登場する日本の里山的風景をイメージしたエリアで、体験学習施設「タタラ場」などがある。記念すべき最初の体験学習は、中部地方の伝統的な郷土料理「五平餅」作りであった。
- 魔女の谷エリア
- 2024年3月開業。「魔女の宅急便」「ハウルの動く城」「アーヤと魔女」など魔女に関する施設を揃えたエリアで、遊園地定番のライド系アトラクションもある。イートインエリアも含めてこのエリアに集約する模様。
入園に関する情報
入園に必要なチケットは全て入場日時指定の完全予約制。営業時間は平日10時~17時(学校の長期休暇期間中は土日祝に準じる)、土日祝9時~17時で、毎週火曜日(学校の長期休暇期間中は除く)と年末年始などが休園日となる。三鷹の森ジブリ美術館へ行ったことのあるユーザーには見覚えのあるシステムだろう。
入園料は以下の通り。
大人 | 子ども (4歳~小学生) |
||
---|---|---|---|
ジブリの大倉庫+もののけの里セット | 平日 | 2500円 | 1250円 |
土日祝 | 3000円 | 1500円 | |
ジブリの大倉庫エリア | 平日 | 2000円 | 1000円 |
土日祝 | 2500円 | 1250円 | |
青春の丘エリア | 1000円 | 500円 | |
どんどこ森エリア | 1000円 | 500円 |
- チケットは購入した本人のみ有効で、譲渡したチケットは無効となる。
- 園内は全面禁煙。
- 園内では商業目的の写真撮影は禁止。それ以外の写真撮影についても一部を除き遠慮するよう、園側よりアナウンスされている。
- 2023年2月入場分より、チケット販売は抽選から先着順販売となる。同時に、青春の丘とジブリの大倉庫エリアはセット販売に切り替えられる予定。
アクセス
電車・バス
- 名古屋駅→名古屋市営地下鉄東山線→藤が丘駅→リニモ→愛・地球博記念公園駅
- 名古屋駅→JR中央線→高蔵寺駅→愛知環状鉄道→八草駅→リニモ→愛・地球博記念公園駅
- 中部国際空港名鉄バスセンター(名古屋)→名鉄バス→愛・地球博記念公園
※ジブリパークの開園に伴う輸送力強化のため、三菱重工業に売却されていたリニモ09編成が2019年に愛知高速交通に買い戻された。
車
- 東名高速道路・日進JCT→名古屋瀬戸道路・長久手IC
- 東名高速道路・名古屋IC
- 名古屋第二環状自動車道・本郷IC
- 東海環状自動車道・豊田藤岡IC→(間接接続)→猿投グリーンロード・猿投東IC→八草IC
なお、専用駐車場は設置されないため、愛・地球博記念公園の駐車場を利用することになる(当面臨時駐車場設置予定)
関連動画
関連項目
関連リンク
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