ジプシージャグラーとは、ポケットモンスターシリーズに登場するトレーナーである。
概要
カントー地方とジョウト地方で登場するトレーナー。直訳すれば、放浪ジャグリング師といったところか。
ハチマキとマント、そしてジャグリング中の外見をしている。外国人というわけではなく普通に日本語で話してくる。近年はジプシーが差別表現とされていることもあり、第三世代以降はジャグラーに変更されている。
同様のトレーナーとしてお手玉するイメージではピエロやクラウン、サーカス繋がりならもうじゅうつかい、ひふきやろうも存在している。
ゲームでの実力など
主な手持ちポケモンは、大道芸人らしくエスパータイプやボール型のビリリダマ系。
エスパータイプではパントマイムが得意なバリヤードも使う。実に大道芸人らしい選出と言える。
初代当時のエスパータイプといえば、能力の高さや弱点の少なさから最強クラスと評価されていたのだが、エスパータイプの使い手である彼の実力は非常に高く、大抵の登場作品ではゲーム後~終盤辺りに配置されている傾向がある。
特に初代では後半で訪れるダンジョンの多くで遭遇する上、同じくエスパー使いのサイキッカーがヤマブキジムにしか登場しない事も相まって「エスパー使いのモブトレーナー=ジプシージャグラー」という図式を確立させていると言えなくもない。
ちなみに彼はエスパータイプ使いにも関わらず、セキチクジムでやたら多く登場する点も知られている。
ジムリーダーのキョウのポケモンは、(どくどくこそ嫌らしいものの)エスパータイプの強さから楽勝に感じられるプレイヤーも多い。一方、セキチクジムでの彼が繰り出してくるスリーパーとユンゲラーは、少ない弱点はもとより高い特殊値から放たれるタイプ一致サイコキネシスを連発してくる事から、ジムに挑戦したプレイヤーからは脅威に感じられる。ぶっちゃけ、セキチクジムは彼の存在で難易度が上がっていると言っても過言ではない。
では何故、彼がセキチクジムに多く配置されているのかというと、その理由はスリープ系がどくガスを使えるから…というのは、単なるこじつけに過ぎない。
というのも、セキチクシティの地形といったゲーム内の仕様から、セキチクジムは当初の開発段階ではエスパータイプのジムとして制作されていたところが、紆余曲折を経て最終的にどくタイプのジムとして世に出回る事になったという説が考えられている。彼がセキチクジムに多数配置されている点は、要するに開発中バージョンの名残りと言っても良いだろう。
また、彼は第二世代以降では、エスパータイプ以外にも球体の様なポケモンを手持ちに入れている傾向にあるのだが、じばくやだいばくはつを覚える物も多い。「ぶっちゃけジャグラーではなくボマーでは?」とか言ってはいけない。
アニポケのジプシージャグラー
アニメ「ポケットモンスター」では1998年12月17日に放送された無印カントー編第75話「ポケモンリーグかいまく! みずのフィールド! 」のゲストキャラ「コーム」として登場した。
CV:緑川光
原作ゲームでのジプシージャグラーはトゲトゲした髪型とマントから分かるように、主に「派手さ」を重視していた。 しかし、彼の場合は原作同様にマジックやジャグリングが得意ではあるものの、以前アニメに登場したゲストキャラと特徴が被るのか、特有のギザギザした髪型がオミットされ、ロン毛+ヘアバンドというキャラデザに変更。CVがイケボに定評のある緑川光氏という事も相まって「美しさ」を大きく重視したキャラへと変貌を遂げている。
ちなみに後のゲーム本編の第三、四世代では「ポケモンコンテスト」という強さでは無く美しさでポケモンを競う要素が登場。同期に放送されたアニメ版でもゲーム側に沿ってかポケモンリーグに加えてコンテストの制覇を目指す目的も存在していたのだが、彼は「美しさ」も重視しているので登場する世代が異なっていたら別のステージでの活躍も見られたのかも知れない…
関連動画
関連項目
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