ジャスティスボーイ真( - しん)は、すあだによる自主制作映像作品や生放送番組においてマスコットキャラクター的存在を務めたキャラクター。代表作として、同作者による自主制作アニメ作品『ジャスティスボーイ真』シリーズでは2期にわたり主人公として登場する。略称はJB真など。
人物
大人を絶対的に憎み、白いタイツのような服を着ている少年。宇宙を移動できるUFOのような乗り物を持っており、地球人かどうかすら不明。年齢も不詳。極めて冷淡な性格の持ち主で、子供たちの自由の前に立ち塞がるものを容赦なくジャスティスビームで殲滅する。決めセリフは「悪い奴を見ると、許してはおけない性分なんだ!」
基本的には自身の正義の為に大人を殺戮するキャラクターだが、アニメ版以前のニコ生時代には自分の失敗を無かった事にする為に女の子を殺害したり、挙句の果てには小さい頃から良くしてもらっていたお兄やんが彼女持ちだと知るや否や即刻殺害に至るなど、かなり凶悪な行動にも出ていた。実は大人が憎いのではなく友だちが大人になり自分が取り残されていくことが嫌なだけの寂しい少年なのかもしれない…。
2008年の初出からだいたい同じ絵で登場しており、これはアニメ「チャージマン研!」の作中で使用されている一コマと酷似している。アニメ版でも「チャージマン研!」に似せた演出が数多く見られることから、これを元ネタにしている可能性は高く、視聴者からは「白いチャージマン」などと呼ばれることがある。一方、アニメ版のオープニングやエンディングでの画風は一変してアニメ「キャシャーン Sins」に似ていることから「キャシャーン真」「ジャスティスボーイ Sins」などと呼ばれることもある。
経歴
初出は2008年にすあだがYoutubeにて投稿したほんの十数秒の動画である。当初は作者曰く「思い付きで作った」キャラであった。アニメ「チャージマン研!」の動画を検索していると、チャージマン研に酷似した風貌の人物が「こんにちは。僕は、ジャスティスボーイ、真!悪い奴を見ると、放っては置けない性分なんだ。」と自己紹介するだけで終わる短い動画が何故か関連動画に上がってくることから、チャージマン研の視聴者の間では当初から少しばかりの話題性があったとされる。なお、初出のこの時は近年よりも声が高かった。
2009年に入ると同作者がニコニコ生放送で行っていた配信にしばしば登場するようになり、主に朝番組シリーズ『朝のすあだ』の司会進行役を務めていた。その後、2009年10月4日にアニメ『ジャスティスボーイ真』シリーズ(第1期)の制作が発表され、この作品は作者のニコ生番組『カナレイ少年』シリーズ上などで放送されるなどして2010年12月10日までの間に全12話が公開された。
さらに、ニコ生で最終回が上映されると同時に早くも『ジャスティスボーイ真2』の制作決定を発表。この作品は2012年6月17日に第1話が公開された。
アニメ版
アニメ版『ジャスティスボーイ真』はその公開当初、オープニング映像では激しい主題歌に合わせて、従来のすあだ作品とも一線を画すほどの勢いある戦闘シーンが繰り広げられたことから、個人制作であるにもかかわらず非常に質の高いアニメという印象を視聴者に与え、驚嘆のコメントを多く集めた。
しかし、そのオープニングが終わると作風は一変。質素で単純な絵から本編が始まり、音楽などの演出がほぼ皆無なまま極めて単調な構成に終わるという様相を呈したことで、その落差に視聴者たちは動揺を隠せなかった。結果として、個人製作という肩書きを裏切るほどの興奮を煽る見事なオープニングと、それを更に裏切った本編への落差という二段構えのネタ要素が本作に強烈な個性を与えるに至った。本編の後にはヒーローの悲哀を歌う儚さ溢れる切ないエンディングテーマが流れ、さらにその印象を強めていた。
第1話に限らない以降の回でも、本編には日常生活の一コマで突然介入した真が強引な行動を起こして即座に終了するという構成が頻繁に用いられていった。それどころか、オープニングやエンディングの映像に表されている世界観や登場人物がいつまで経っても本編に反映されず、視聴者には今後の展開の有無すら読み取ることが出来なかった。しかし、終盤にてまたしても急激な展開が起き、これによって今まで一切登場しなかったキャラクターたちが続々と投入され、オープニングやエンディングの伏線を一気に回収していったことがまたもこの作品を特徴付けた。
秩序に支配された大人の思考に異を唱えるという点に重きを置いた本作品はその敵の一つとして大人による経済を挙げており、本作品の製作において如何なるスポンサーからの援助も受けていないことを強調してオープニングと本編の間に水色一色の画面で「この番組は、無提供でお送りします」と告知するシーンを挿入している。この場面は視聴者によって「安心の無提供」と称されたが、第2期最新話に至るまでも一切欠かされたことがなかったため、これに絶対的な信頼が伴って「安心と信頼の無提供」と称されるようになった。
第2期ではオープニング・エンディングが一新され、第1期の構成を踏襲する回が多く見られたが、作風が一変して陰鬱なものとなり、ブラック企業の実態などに迫った皮肉とも解釈できる描写が多く見られるようになっている。
登場人物
- 子どもたち
-
行く先々でジャスティスボーイ真に助けられる小学生の子どもたち。基本的に四人おり、顔は全て同じだがよく見ると髪型がそれぞれ異なる。但しキャラクターとしての区別は特になく、それぞれの演じ分けも一切されていない。よく「タケダ」と呼ばれる子供の家に集まってWiiやDSで遊んでいる。 - あおい先生
-
子どもたちの先生。ジャスティスボーイ真がやられそうなときは身を呈して庇おうとするなど、数少ない良い大人である。「もう・・・バカぁん!」が口癖。 - ブラックジャスティスボーイ
- ジャスティスボーイ真に対抗すべくUNK社に開発された。英才教育を施され、大人の言うことは何でも聞く。高い戦闘力を持ち、中学生連合を壊滅させた。真と同じくジャスティスビームを放つことが出来、真の火力を上回るフルパワー出力も可能である。その性能の高さから第一期終盤で真を圧倒し追い詰めたが、全国の子供たちからの希望の光を受けてさらに高い出力のビームを実現した真によって地球ごと撃破された。第二期でも再登場を果たし、真とバスケットボールの試合で対峙することとなった。
動画
主題歌
ジャスティスボーイ真
オープニング主題歌 「the Theme of Justice Boy」 作詞・作曲:菊川裕也 演奏:The Band of J.B. |
エンディング主題歌 「正義は悲しみに包まれて」 作詞:遊夜 作曲:YUYA 演奏:ルナティック★ペペロンチーノ |
ジャスティスボーイ真2
オープニング主題歌 「君のジャスティス」 作詞・作曲・編曲:衝動的の人 歌:ランコ(豚乙女) |
エンディング主題歌 「残像スティグマータ」 作詞・作曲・編曲・歌:衝動的の人 |
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