ジャングル大帝とは、手塚治虫の漫画およびそれを原作とした一連のアニメ作品である。
概要
月刊漫画誌「漫画少年」に1950年11月号から1954年4月号にかけて全43回連載された、漫画の神様である手塚治虫の代表作の一つ。
森の王者・パンジャの息子で人間に育てられたレオが、動物と人間の間の存在となって成長して行く過程を描く。
スタッフの事故死によって元の原稿の半分近くを紛失してしまっているため、今現在流通している物は結構な描き直しが施されている。
主人公のレオとヒロインのライナは埼玉西武ライオンズのマスコットに採用されていることから手塚作品のキャラクターの中でもアトムやブラックジャックと並ぶ認知度を誇る。
これまでに何度もアニメ化がなされている。1965年に放送されたTVアニメは国産最初期のカラーアニメなこともあって爆発的なヒットを記録し、後に様々な国へ輸出された。
あらすじ
森の英雄である父を殺され、サーカスに売りに出された母のもと、船上で生を享けたレオは母に脱走を促され、漂着した先で出会ったケン一少年の家で育つ。
ケン一の叔父がアフリカに探検隊を出す際、彼らと共にアフリカに舞い戻ったレオは新たなジャングル大帝として動物たちの王となる。
登場キャラクター
レオ
船の上で生まれた真っ白なライオン。人に育てられるうちに人語を習得したこともあり野生と人間の両方の感情を併せ持つ。
ライナ
サーカスの檻に閉じ込められていたメスライオン。本作のヒロイン。
ケン一
アラビア半島に漂着し、無理やり劇に参加させられていたレオを助けた心優しき少年。
パンジャ
森の魔神と称されたホワイトライオン。原住民の罠を何度もかいくぐり村に損害を与えていたがハム・エッグに撃ち取られ毛皮になる。モデルは明治天皇。
ハム・エッグ
白人の狩猟者。元はナチスドイツの軍人で捕虜相手に非人道な行いをしていた。打算的な性格をしているが娘のメリーには甘い。原作とTVアニメ、アニメ映画それぞれで印象が大きく異なるキャラクター。
ヒゲオヤジ
ケン一の叔父。当初はレオを撃ち殺そうとしていたが性根は優しい。
ジャック
漂流していたレオを拾った船に住まうネズミ。一時的にレオのオトモとなる。原作ではマルセイユ育ちだがアニメ版ではニューヨークの下水出身。
ブブ
血なまぐさい匂いがするオスのライオン。左目の傷は生前のパンジャに付けられたもの。
ランプ
ご存じアセチレン・ランプ。ユダヤ人らしく、大戦中はハム・エッグに拷問を受けていたが、現在はそれをネタに彼を強請るなど狡猾な面が目立つ。
用語
関連動画
関連静画
関連チャンネル
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関連項目
親記事
子記事
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- アラバスター
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