「戦艦の時代が終わった?ふっ、それがどうした。オレの時代はこれからだ!」
ジャン・バール(アズールレーン)とは、STGゲームアプリ「アズールレーン」の登場キャラクターであり、フランス海軍・リシュリュー級戦艦2番艦「ジャン・バール(Jean Bart)」をモチーフとしたKAN-SENである。
最新鋭にして最後の戦艦、ジャン・バールだ。(概要)
KAN-SEN名 | |
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ジャン・バール VNF Jean Bart |
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基本情報 | |
所属 | ヴィシア聖座 |
艦種 | 戦艦 |
レアリティ | SSR |
CV | 井上麻里奈 |
イラスト | Ask |
艦歴 | |
国籍 | フランス |
出身地 | ロアール=アトランティック県サン=ナゼール港 |
造船所 | ロアール造船所 |
艦級 | リシュリュー級戦艦2番艦 |
進水日 | 1940年3月6日 |
就役 | 1940年(フランス海軍) 1940年-1942年(ヴィシーフランス海軍) 1955年-1970年(フランス海軍) |
最期 | 1942年11月10日(大破着底) 1970年(解体) |
備考 | |
ヴィシア聖座所属の戦艦。レアリティはSSR。CV:井上麻里奈
かの大戦で未完成の状態で実戦に参加した悲運の戦艦。
気性こそ激しいが、自分より弱い子に対しては面倒見が良いなど繊細な一面もある。
聖女リシュリュー、因縁のライバルであるマサチューセッツと複雑な関係性を持つ。
2018年7月26日に開催されたイベント「光と影のアイリス」で実装された、フランスを元ネタとする陣営に所属するKAN-SEN。イベント以前のフランスに関わるKAN-SENは計画艦であるサン・ルイしかいなかったが、今回のイベントに際し多数のフランス由来のKAN-SENが実装されることとなった。ヴィシア聖座所属のKAN-SENは彼女の他に、駆逐艦のル・マルスや巡洋戦艦のダンケルクが実装されている。
2020年5月14日に「光と影のアイリス」は「作戦履歴」に常設実装となり、それに伴ってジャン・バールも大型艦建造に常設実装となっている。
ヴィシア聖座は史実において第二次世界大戦中にフランスがナチスドイツに降伏した際、枢軸側に協力した勢力「ヴィシー・フランス」を元ネタとしている。そのため、ゲーム内においてもヴィシア聖座は鉄血(≒ナチスドイツ)と同じレッドアクシズの所属となっており、イベントでは鉄血の戦力に彼女らが吸収されることを恐れたユニオン海軍と対峙することとなる。[1]
信仰も信念も、口先だけでは所詮ただの寝言にすぎない(容姿・性格)
薄い茶色の入った銀髪をポニーテールにまとめ、赤い瞳は眼光鋭く指揮官を見つめてくる。赤と黒を基調とした女海賊を思わせるコスチュームに、4連装砲を備えた巨大な艤装を背負っている。その4連装砲は片方は騎士の盾を思わせる防盾で覆われているが、片方は史実で未完成であったことの反映か、何もつけられていない。かわりに、マントを取り付けて偏った雰囲気にならないようにしている。そして、ヴィシア聖座の象徴である旗を掲げている。この旗は、母港や学園でも身に着けたままにしており、寮舎では振り回しながら歩き回っている。さらに大講堂で講義を受ける最中も身から放そうとしないなど、かなり強いこだわりがある様子だ。
見た目通り、やや荒くれな面があり、一人称は「オレ」「私」(場合によって変わる)。指揮官に対しても「お前」「貴様」と呼び、タッチすると「私に甘えんな」と突き放し、あの部分にタッチすると、「…あとで後悔すんなよ」と凄んでくる。指揮官を見て、姉のリシュリューかライバルのマサチューセッツを思い出すらしく、愛憎入り混じった複雑な感情を吐露してくる。
そんな彼女だが、意外に弱いものや幼いものには優しい面を見せることがある。公式4コマ「びそくぜんしんっ!」では、ジャベリンが誤って彼女にぶつかり、バニラ大福を彼女にくっつけてしまったときに怒ることもなく「これで新しいのを買いな」とお金を渡している。
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余談ではあるが、この時の彼女の行動が某超有名海賊漫画の某海軍軍人を思わせると、ネット上でちょっとした話題になった。
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2019年9月19日には2周年イベントに合わせて、パーティー着せ替え「不羈なブラッドストーン」が実装された。大胆だがシックなドレス姿である。なによりも注目は新録の追加ボイス。すっかり指揮官に心を許すようになったことが言葉の端々に滲み出てくるセリフは必聴。下の動画なんかで確認して、たまらなくなった指揮官は、即ショップへ走ることにゃ。
2020年5月21日には新たなアイリス・ヴィシアイベント「神穹を衝く聖歌」の開催に伴い、Live2D付き水着着せ替え「秘密のAprès midi」が実装された。
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ハンモックに横たわる水着スタイルはスリムながらもとても色っぽい。おかしらのこの姿にパイレーツに入りたくなった指揮官諸君はショップに急ぐことにゃ。
また、同時にケッコンすると開放される「Exボイス」も追加されている。これがまた、言葉では表せないほどのデレっぷりなので、下記動画を参考にした上で指輪を買いにいらっしゃいにゃ。
遊びはここまでだ!(性能)
スキルは次の二つ
スキル1:パイレーツソウル
自身の主砲攻撃時、毎回一巡目の主砲ダメージが40.0%(MAX60.0%)アップ。手動照準による威力強化効果が40.0%(MAX60.0%)になる。
主砲攻撃の一発目の発射、つまり限界突破によって増える分を除く分をダメージ量アップできる。さらに、手動照準によって当てればさらに威力が上乗せされる。限界突破によって開幕時主砲+1という特典が得られることもあり、敵に攻撃させる間もなく撃滅が可能。もちろん2巡目以降の主砲発射でも適用される。
スキル2:ラストファイア
自身が【380mm四連装主砲Mle1935】を装備している場合、自身の主砲攻撃クリティカル率が10.0%(MAX30.0%)、クリティカルダメージが20.0%(MAX50.0%)アップする。
これは2018年8月現在上記イベントでのみでしか得られていない装備に限定されたスキル。上記パイレーツソウルと併せると極大ダメージを叩き出せる。ただし、同装備の発射間隔はやや長いため、特に手動時は一撃入魂の覚悟で標的に当てる必要がある。
ステータス面は、耐久はロイヤルのキングジョージ5世級に並び、装填も高め、対空力も一定水準には達しているが補正が低い(70%)。主砲の砲座+が一つしかない、つまり1回の砲撃で2発しか発射できないのは欠点だが、代わりに160%という高い補正をもつ。上記スキルを活かせば大ダメージを戦闘の序盤からいきなり奪い、優位に立つ戦法が取れる。独立型のスキルのため、誰と組んでも力を発揮できるが、重桜の日向からはシナジー効果を受けることができるため、相性がいい。
戦艦ジャン・バールだ。この名はとある「尊敬された」私掠船の船長から由来している。(史実)
元ネタはフランス海軍のリシュリュー級戦艦2番艦ジャン・バール (Jean Bart)。
リシュリュー級戦艦の成り立ちについては、こちらの記事も参照→リシュリュー(アズールレーン)、リシュリュー(艦これ)
1940年3月6日進水、1940年6月19日に就役。艦名はフランスの17世紀に活躍した私掠船の船長ジャン・バールから取られている。私掠船とは、属する国のためという大義名分を掲げて他の国の船から積み荷財宝を略奪する船である(それって海賊と言わない?)。
ともあれ、「ジャン・バール」は1番艦の「リシュリュー」とともに他の列強諸国の戦艦に正面から抗しうる新鋭艦として期待されていた。だが、実際は1940年6月の時点では艤装工事は続行中。「ジャン・バール」はやっと1番砲塔が載って、砲身をこれから取り付け可能、2番砲塔に至っては天蓋なしの土台だけという状態であった。
そうこうしてるうちにフランス本土がナチスドイツの侵攻を受けて、1940年6月現政権が降伏。ナチスドイツの占領下で傀儡のヴィシー・フランスによる名ばかりの自治が許される状態となった。
このまま工廠にいては、ナチスドイツに拿捕されて戦力として利用されてしまう。それだけは防ごうと上記の通り完成度80%以下の状態で出航。上の就役日はそのためのつじつま合わせに過ぎないのだ。「ジャン・バール」が出航しようとしたとき、英国駆逐艦が現れて「本艦を英国で受け入れて、そこで竣工させてはどうか」と伝えてきたが、同艦はこれを拒否。ひとまずフランス北西部のロリアン軍港へ向かった。
何しろ、事実上今日はじめてエンジンを動かしたわけであり、試運転もクソもない「不具合が出たら動かしながら直す」という状況であった。おまけに航法機器もまともに搭載されていなかったので、随伴する駆逐艦に道案内を頼らざるを得なかった。それでもなんとかロリアン軍港の沖合に到着し、随伴役を交代させたあと、アフリカへ向かうことになった。その途中もトラブルが連発する中、乗員と乗り組んでいた造船所のスタッフがなんとか直し続け、6月22日には這々の体ではあったがフランスの植民地であったモロッコのカサブランカに到着した。
一方で、95%の完成状態であった1番艦「リシュリュー」は同じくフランスの植民地であったセネガルのダカールに回航され、リシュリュー級戦艦2隻は一応難を逃れた。
しかし連合軍は、中立の立場にいるとはいえ、これら戦艦を放置しておくわけにはいかず、1940年にはダカールのリシュリューが2度に渡って英海軍の攻撃を受けた。さらに、1942年11月8日には米軍の北アフリカ上陸作戦、いわゆる「トーチ作戦」が開始され、米海軍の戦艦「マサチューセッツ」、空母「レンジャー」らから成る艦隊でカサブランカを襲撃することになった。
未完成の「ジャン・バール」は1番砲塔の砲身はなんとか取り付けられて射撃可能だった。その状態で「マサチューセッツ」に対して抵抗はしたものの叶わず、2発の命中弾によって艦内電路の切断と浸水を起こしてしまう。こうして沈黙した「ジャン・バール」だったが、「マサチューセッツ」が攻撃を切り上げたためになんとか完全に鉄クズにされることは免れた。
ある意味「死んだふり」をしていた彼女は、10日になって近づいてきた重巡「オーガスタ」に対して主砲を発射。命中はしなかったものの、夾叉するところまで行く。あわてた米海軍側は、「オーガスタ」を下がらせると空母「レンジャー」の急降下爆撃機で爆弾を2発命中させ、艦首右舷と後部カタパルト付近を大きく破壊した。これで大破状態となってしまったが、まだ「ジャン・バール」は生きており、13日にカサブランカでの戦闘は終了した。
ちなみにダカールにいる姉の「リシュリュー」は今作戦では攻撃は免れた。え?ゲームの中じゃロイヤル(イギリス)にいて演説をぶち上げてただろって?こまけぇこたぁいいんだよ‼
結局アフリカのフランス軍は連合軍側に組み入れられることを受け入れた。「リシュリュー」はアメリカで修理と未完成部分を工事したうえで就役したが、「ジャン・バール」は大破状態のまま放置された。より正確に言えば、「リシュリュー」同様にアメリカへの回航を目指した仮修理は行われたものの、その後当初の計画通りに2番砲塔まで作って戦艦として完成させるか、2番砲塔は諦めて戦闘機と艦攻を搭載する航空戦艦とするか、はたまた対空装備を積みまくって防空戦艦とするかといった案が出て迷うことになった。そのうちに、フランス製で規格の違う「リシュリュー」の再整備が思った以上に難儀なことがわかった。そんなこともあって作業計画が止まってしまったのだ。こうして「ジャン・バール」は停泊練習艦の名目で「リシュリュー」の部品取り用として捨て置かれることになってしまった。
戦後の1945年にフランスのシェルブールに戻ったが、この時点では「ジャン・バール」を廃艦とするか、これまた思い切って空母に改造するかなどと検討が重ねられていた。最終的に、なんとか戦艦として最後まで建造されることが決定された。結局空母に改造したりするよりは真っ当に戦艦として作るほうが一番安上がりだとわかったためだ。1949年までかかって艦隊任務に就けるレベルまで完成。対空兵装の刷新などの第2期改修工事も行われたため、1955年に至りようやっとこさ正式の就役にこぎつけた。だが、まだまだ世界はキナ臭かった時代である。特に中東では何度も戦争が起こり、彼女はそこで活躍することになる。1956年のスエズ動乱(第2時中東戦争)ではエジプトのポート・サイド地区に対して主砲を4発発射した。
1970年に退役。彼女は世界で最後に完成した戦艦としてその名を残すことになったのだ。
……ちっ、しけた関連動画だな
お前宛の関連静画だ。ついでに取ってきたぞ
勝手に人の関連立体に鼻を利かせるヤロウは、主砲に吊り上げられても文句言えないぞ
関連項目は関連項目だ。愚痴ったって減ることはない
- アズールレーン
- レッドアクシズ/ヴィシア聖座
- リシュリュー級戦艦
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- ヴィシア聖座所属艦
- ル・マルス(アズールレーン)
- ダンケルク(アズールレーン)
- ジャン・バール(アズールレーン)
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- ル・マラン(アズールレーン)
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脚注
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