- イタリア・ヴェネツィアに存在する島の名前の1つ。
- 詩人ダンテ・アリギエーリの代表作「神曲」の題目の1つ。
地獄編(inferno:インフェルノ)第九圏・裏切りの地獄「コキュートス」における中心部(第四の円)・ジュデッカ。 - 音楽ゲーム「Beatmania ⅡDX」に登場する楽曲「Giudecca」。→「Giudecca」でタグ検索
- ゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズに登場する、架空の機動兵器。本稿で説明。
概要
バンプレスト作品に登場するオリジナルロボット。
スーパーロボット大戦αのボスキャラとして認識されているであろうが、初出はNINTENDO64版ソフト「スーパーロボットスピリッツ」のボスキャラである。(当記事ではスパロボシリーズに登場するジュデッカについて説明させて頂く)
登場作品の全てで共通して、人間の上半身に蛇の下半身を持つというラミアやナーガを思わせる容姿が特徴。
上半身には4つの腕があり、さらに右の上腕のみ牙を生やした口のような形状となっている。
また機体のサイズもかなりの大型で、他のボス機体とは一線を画している。
ゼ・バルマリィ帝国の科学者ユーゼス・ゴッツォが独自に開発した機体で、「カルケリア・パルス・ティルゲム」と呼ばれるT-LINKシステムとよく似た機構の念動力増幅装置を搭載している。そのため、圧倒的な巨体にも関わらず高い機動力を誇る。また設定上ではユーゼス専用機はレビ機と違い、ユーゼスが開発した「クロスゲート・パラダイム・システム」が未完成の状態ながら搭載されており、完成すれば時空や因果律すら自在に干渉・操作できるというチート性能となる。
地球側の認識コードは「TGX-14 ホワイト・デスクロス」。ユーゼス機は「ブラック・デスクロス」。
名前及び設定のモチーフは記事冒頭の2.で説明した神曲と思われる。
武装・必殺武器
武装の名前はいずれも、ダンテの神曲に登場する「地獄編・最下層地獄コキュートス」より。
- コキュートス
鮫型の形態へ変形しターゲットめがけ突撃。「スーパーロボットスピリッツ」のみの登場。 - 第一地獄カイーナ
右腕を口状にして念動力を放出させた状態で、ターゲットへ突進しながら噛み付く。
OGSの場合は、蠍型の形態へ変形し尻尾でターゲットを巻きつけた後に叩き付けるものになっている。
もっとも、この変形は「スーパーロボットスピリッツ」の再現と言える。 - 第二地獄アンティノラ
マップ兵器。念動力を広範囲に展開させて攻撃。
OGSの場合もほぼ同義だが、こちらでは周囲を凍結させるという「神曲」の氷結地獄コキュートスさながらの演出に。 - 第三地獄トロメア
大勢のメギロートを召喚し、ターゲットめがけ突撃させる。
α、OGシリーズ共に同じであるが、OGSでは全体攻撃となっている。 - 最終地獄ジュデッカ
地獄の盆踊りではない。かといってふしぎなおどりでもない。
4つの腕全てに念動力をチャージして、ターゲットへ一点集中させ発射するジュデッカの必殺武器。
OGSでは戦闘アニメが大幅にパワーアップしており、鮫型の形態へ変形しターゲットへ噛み付いた後、喰らい付いた状態のまま氷結地獄へ叩き落しながら前述の第1・第2・第3地獄をそれぞれ叩き込み、トドメに氷結地獄の底(最終地獄ジュデッカ)で魔王ルシファーの3つの頭にターゲットを喰らわせるという禍々しい演出となった。なお、数回突撃した後にターゲットを中心に渦巻くように動いているが、これは「スーパーロボットスピリッツ」におけるトロメアの再現である。
登場作品
- スーパーロボットスピリッツ
- 初登場。ストーリーにおけるラスボスとして登場する。条件を満たせば隠し機体として使用可能なのだが、対戦プレイの場合はいずれかのプレイヤーしか使用できず、ジュデッカVSジュデッカというカードは実現できない。
- スーパーロボット大戦α
- レビ・トーラー共々スパロボシリーズへ初参戦を果たした記念作品。
レビが搭乗する白銀色の機体と、ユーゼスの搭乗する黒色の機体で2種類存在し、後者は同作のラスボスである。どちらも装甲がズフィルード・クリスタルで構成されているので、念動フィールドと相まって生半可なダメージは受け付けない上に大きなダメージを負っても短時間で修復可能。
設定上はゼ・バルマリィ帝国の監査用無人機動兵器メギロートを制御・操作している司令塔だが、同時に前述の「カルケリア・パルス・ティルゲム」がジュデッカ自体と連動する事で操縦者であるレビ・トーラーの思念を操っている。レビを仲間に加えたい場合はストーリー中で何度かこの脅威の敵と戦闘・若しくは説得しなければならない。
そしてユーゼスが搭乗する黒のジュデッカはラスボスを務めるだけに上記のレビ機すら上回る性能を誇り、分身機能に加えイベントでド根性を4回も使用するという凶悪なボス機体となっている。
最も最終決戦に辿り着く頃には味方も充分に強くなっている上、他のシリーズと比べダメージ数がインフレ同然の状態であるため、『魂』『奇跡』『捨て身』といった精神コマンドを併用した必殺武器(天上天下一撃必殺砲、フルインパクト・キャノン、efc...)を使用すればド根性を使わせる間もなく一撃で撃墜可能、といったケースもザラにあった事と思われる。「-65000」の表示が余程衝撃だったのか以降のシリーズではダメージ計算式や仕様が一新され、20000や30000といったダメージすら容易には出せなくなった。
DC版の場合はレビ機については上記とほぼ同様であるが、ユーゼスの乗るジュデッカがラスボスではなくなった上にド根性も使用しなくなり、挙句はラオデキヤに粛清されるなどPS版と比べるとユーゼスのみ全体的に扱いが悪くなってしまった。 - スーパーロボット大戦OG / OGS
- レビの乗る白銀色ジュデッカのみが登場。本作では進め方次第ではラスボスとなる。こちらではメギロートの管制以外にもネビーイームの中枢機能も兼ねており、同要塞の誇る最終兵器として君臨している。
ゲーム中では(当時では)驚愕もののHPを誇り、さらに周囲には同じくHPの高いのザコ機体を大勢従えているというステージ構成ゆえ、かつてない程の苦戦を強いられたプレイヤーも少なくない事だろう。ちなみに所有するバリア機能「念動フィールドS」はGBA版では「全属性のダメージを半減する」という強力な効果だったが、OGSでは「動力Lv×250までの全属性ダメージを無効化」という効果に変更されたため、HPが跳ね上がったにも関わらずあまり差は無くなったと言える。(加えて、味方機体にもバリアを貫通若しくは無効化する武器が充実した)
また、ゼ・バルマリィ帝国の誇る最終兵器「最後の審判者・セプタギン(メテオ3)」を目覚めさせる鍵でもあり、ジュデッカの反応が消滅する事で「バルマーを脅かす可能性のある文明」とセプタギンに認識され、セプタギンが覚醒する。熟練度を集めてゲームを進めてきたプレイヤーの場合は、ジュデッカを倒した後に真の最終決戦へ赴く事になるのだ。そして、前述の通り本作(OGS)で最終地獄ジュデッカの戦闘アニメが一新されたおかげで、ジュデッカが変形可能なロボットである事を初めて知ったプレイヤーは数多いのではなかろうか。
関連動画
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関連項目
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