ジュネーブシンボリとは1985年生まれの元競走馬のことである。
概要
父モガミ、母スイートネイティブ、母の父パーソロンという血統。シンボリ牧場の生産。
スイートネイティブは重賞3勝を挙げ1982年優駿賞最優秀5歳以上牝馬を受賞。半妹アンジュレスイートのひ孫にセイウンスカイ。
1988年4月29日、青葉賞(当時はオープン特別)で岡部幸雄を鞍上にデビュー。シンボリルドルフ、シリウスシンボリでダービー2勝を挙げたシンボリ牧場は、ジュネーブシンボリに3勝目の期待をかけたが調整が遅れ皐月賞の時期になっても未出走。ダービーへの最短距離として青葉賞でデビュー→1着→ダービー出走を目論んだ。
未出走馬の青葉賞への出走は史上初。NHK杯(当時はGII・ダービートライアル)に未出走馬が、となると「未勝利馬は重賞には出走できないのだがクラシックのトライアル競走は特例でうんぬんかんぬん」となるが、オープン特別の青葉賞は単に賞金順で除外されなければ未出走馬でも出走できるという話。
ルールの穴、盲点、特例といった要素はないが、誰もやらなかったのは「未出走馬でトライアルを勝てるわけがない」「いきなり2400mは無理」という常識が邪魔をしたから。
88年、日本ダービー。
その馬は、タブーを犯した。未出走でダービートライアルに出る。
そうか、タブーは人が作るものにすぎない。
その馬の名は、ジュネーブシンボリ
青葉賞では単勝3.6倍の1番人気に支持されたが、1着のガクエンツービートから0.9秒遅れて4着。
その後は、オークス当日の露草賞(400万下特別)に格上挑戦し1着。秋に条件戦で2勝し、デビューからちょうど一年経ったメトロポリタンS(東京・芝2300m)で2着。さらに1年半後、東京スポーツ杯(東京・芝2400m)で1着。
1993年のダイヤモンドステークスで競走中止。これが最後のレースとなった。
血統表
モガミ Mogami 1976 青鹿毛 |
Lyphard 1969 鹿毛 |
Northern Dancer | Nearctic |
Natalma | |||
Goofed | Court Martial | ||
Barra | |||
ノーラック 1968 黒鹿毛 |
Lucky Debonair | Vertex | |
Fresh as Fresh | |||
No Teasing | Palestinian | ||
No Fiddling | |||
スイートネイティブ 1977 鹿毛 FNo.23-b |
パーソロン 1960 鹿毛 |
Milesian | My Babu |
Oatflake | |||
Paleo | Pharis | ||
Calonice | |||
スイートフランス 1972 栗毛 |
Exclusive Native | Raise a Native | |
Exclusive | |||
Angel Chile | Herbager | ||
Mon Ange | |||
競走馬の4代血統表 |
クロス:Native Dancer 5×5(6.25%)
関連項目
- JRA
- 競馬
- 競走馬
- 競走馬の一覧
- 1988年クラシック世代
- ラムタラ デビュー2戦目でエプソムダービー制覇。ただし、大昔にはダービーでデビューしていきなり優勝という例もあった。
- フサイチコンコルド 和製ラムタラ。デビュー3戦目で日本ダービー制覇。
- ロイスアンドロイス 未勝利で青葉賞に出走
- ヘヴィータンク 弥生賞でデビュー
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