ジュンライトボルトとは、2017年生まれの日本の競走馬である。鹿毛の牡馬。
主な勝ち鞍
2022年:チャンピオンズカップ(GⅠ)、シリウスステークス(GⅢ)
概要
ジュンライトボルト Jun Light Bolt |
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生年月日 | 2017年4月27日 |
馬種 | サラブレッド |
性・毛色 | 牡・鹿毛 |
生産国 | 日本![]() |
生産者 | ノーザンファーム (北海道安平町) |
馬主 | 河合純二 |
調教師 | 友道康夫 (栗東) |
馬名意味 | 冠名+稲妻+落雷 |
初出走 | 2019年7月21日 |
抹消日 | (現役) |
戦績 | 26戦7勝[7-5-2-12] |
獲得賞金 | 2億7772万3000円 (2023年2月現在) |
競走馬テンプレート |
父キングカメハメハ、母スペシャルグルーヴ、母父スペシャルウィークという血統。
父は2004年の変則二冠馬。父としても多彩な産駒を輩出し、2度のリーディングサイアーに輝くなど非SS系種牡馬の王者として君臨。リーディング争いの壁だったディープインパクトとは違いダートでもトップサイアーの1頭で、ホッコータルマエを筆頭にダートの活躍馬も多数輩出している。
母は2戦して勝ち星がないが、その祖母は女帝エアグルーヴであり、したがってアドマイヤグルーヴやルーラーシップが伯父母にいる超良血である。
母父は1998年のダービー馬でありGⅠ4勝を挙げた黄金世代の日本総大将。ブルードメアサイアーとしては代表産駒シーザリオの子どもがめざましい活躍を見せている。
2017年4月27日、ノーザンファームで誕生。オーナーは「ジュン」冠名を用いる河合純二(埼玉の不動産会社社長)。2018年のセレクトセールにて、1億2000万円(税抜)で落札された高額馬である。
河合オーナーは息子の河合裕明も馬主で、馬選びや陣営との話し合いなど、馬主としての実務は主に息子の方がやっているらしい。
稲光、砂塵に奔る
2歳~3歳
栗東の名門・友道康夫厩舎に入厩。2歳7月に芝2000mでデビューし3着。2戦目で初勝利を挙げる。その後は条件戦で3着→2着と善戦しながら勝ちきれず、朝日杯FSは中団から押し上げるが6着が精一杯。2歳は1勝で終える。
3歳になり、初戦こそ1番人気を裏切り惨敗したが2戦目で接戦を制し2勝目。しかしGⅢアーリントンカップは7着、リステッド競走橘Sも2着と敗れ賞金加算に失敗。夏からは自己条件を4度使われいずれも敗戦。3歳シーズンも1勝で終えてしまう。しかしこの頃にはデビューから馬体重が30kg近く増加しており、徐々に成長しつつはあった。
4歳
2021年も引き続き芝マイル戦線を走り、年明けから3敗して連敗を9まで伸ばしてしまうが、いずれも上がり上位で2着2回と着実に内容は良化。そして5月の鞍ケ池特別を3馬身差で大楽勝。返す刀で同月末のむらさき賞も勝ち切り一気にOPまで昇格を果たす。しかしOPクラスでは再び壁にぶつかり、3戦して掲示板にも乗れずに4歳を終える。
5歳
ここまであまりまとまった休みがなかったジュンライトボルトだが、5歳シーズンは春を全休し7月に復帰。この時陣営はかねてより頭にはあったというダート転向を決定。休養前のレースで鼻出血を発症しており、芝で速いタイムで走ると再発のおそれがあるという事情もあったらしい。
かくして初のダート戦となるリステッド競走ジュライSに参戦。鞍上はここから石川裕紀人となる。差し馬の末脚にこそ屈したが、4番手から粘って重賞馬ケンシンコウを抑えての2着に好走。ダート戦線に目処を立てる。
新潟に転戦したリステッド競走BSN賞。再び先団に取り付き、上がり2位の末脚で後続も封じて快勝。ダートでの初勝利を挙げる。
次戦は2年半ぶりの重賞出走となるGⅢシリウスS。単勝7.7倍の4番人気という上位評価を受ける。レースは7番手から先団を追い、直線で外に持ち出されると末脚一閃。早々に先頭に躍り出て後続の追撃も封じて勝利。ダート転向3戦目で重賞制覇を果たす。河合オーナーもこれが嬉しい重賞初制覇。
勢いに乗って挑んだGⅠチャンピオンズカップ。大一番ということで友道師からは外国人騎手への乗り替わりも提案されたが、河合オーナーの「いや、石川騎手で行く。石川騎手に全てを託す。今まで頑張ってくれたから」の言葉で石川騎手の続投が決まった。
人気はJBCクラシックを圧勝し、本競走連覇を狙うテーオーケインズが大本命で、あとは相手探しという状況。ダート3戦2勝と波に乗るジュンライトボルトは春にOP戦線で強い勝ち方をしていたグロリアムンディと人気を分け合っての3番人気に支持される。
3枠5番から発走したジュンライトボルト。鞍上の石川裕紀人はスッと下げ、中団のインにつける。出負けから終始外に押し出されるテーオーケインズを見るように絶好位で脚を溜め、4角で周囲に合わせるように仕掛けられる。この時点でまだ内にいたが、直線に入るやいなやテーオーケインズの背後に陣取って進路の開通を待ち、テーオーケインズが進出してスペースが空いた瞬間を狙って外に持ち出される。ここで末脚に火がつき、みるみる加速してテーオーケインズを一瞬のうちにかわす。さらに勢いを増したジュンライトボルトは内から来たハピ、さらに早め先頭から押し切りを図ったUAEダービー馬クラウンプライドをゴール寸前できっちり捕らえたところがゴール板。ダート転向わずか4戦目にしてGⅠ馬の称号を掴んだ。
鞍上の石川裕紀人は9年目で悲願のGⅠ初勝利。インタビューでは「ブラボー!!」で盛大に滑り「嬉しい以外の言葉が見つからない」と勝利の感慨にひたった。管理する友道康夫調教師はGⅠ17勝目。これが初のダートGⅠ勝利となった。河合オーナーはなんとこの日が74歳の誕生日で、前走の重賞初制覇に続き、一気にGⅠ初制覇をプレゼントした。
6歳
明けて6歳初戦は優先出走権をゲットしたG1サウジカップ。鞍上は初騎乗のライアン・ムーアとなった。
日本勢が6頭も出走したレースは、パンサラッサがいつも通りハイペースで飛ばし、他の日本勢がそれを追いかけたため全体がハイペースの消耗戦。こうなると脚をためて末脚勝負をしたいジュンライトボルトには分が悪い。パンサラッサと先行勢がそのまま粘り込み5着までのうち4頭を日本勢が占める中、末脚不発で見せ場なく7着。ムーアは「馬場をあまりうまくこなせなかったと思います」とコメントした。なお賞金はフェブラリーSの2着より多く貰える模様。
血統表
キングカメハメハ 2001 鹿毛 |
Kingmambo 1990 鹿毛 |
Mr. Prospector | Raise a Native |
Gold Digger | |||
Miesque | Nureyev | ||
Pasadoble | |||
*マンファス 1991 黒鹿毛 |
*ラストタイクーン | *トライマイベスト | |
Mill Princess | |||
Pilot Bird | Blakeney | ||
The Dancer | |||
スペシャルグルーヴ 2007 栗毛 FNo.8-f |
スペシャルウィーク 1995 黒鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
キャンペンガール | マルゼンスキー | ||
レディーシラオキ | |||
ソニックグルーヴ 2003 鹿毛 |
*フレンチデピュティ | Deputy Minister | |
Mitterand | |||
エアグルーヴ | *トニービン | ||
ダイナカール |
クロス:Northern Dancer 5×5(6.25%)
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関連項目
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