ジューダス・プリースト(Judas Priest)とは、1969年にイギリスのバーミンガムで結成された、世界を代表するヘヴィメタルバンドの一組である。
概要
メタル・ゴッド(鋼鉄神)の異名を取る。この異名はヴォーカルのロブ・ハルフォード個人を指すこともあるので注意。
正統派ヘヴィメタルの基礎を築いたバンドの一つとして知られており、幅広い声域を要する楽曲やツインリード、テクニカルなプレイなど、あらゆるメタルのスタンダードを次々とプレイしていった。日本のバンドも例外ではなく、陰陽座のようにリスペクトのあまりにモチーフとして使用するバンドが出てくるほど。
それでも代表曲である「Painkiller」など、今でも歌える人物が少ないとネタにされるほど難しい曲が存在する。
ヘヴィメタルの一般的イメージとも言えるレザー&スタッドを広めたのがこのバンドであるとも言われ、実際にレコード会社移籍当初のアルバムからメンバーはこの格好をしている。このスタイルはアメリカのSMショップで売られているところを見て、思いついたらしい。バンドはこのファッションにアンコールではロブがハーレーダビッドソンのバイクに跨って登場などの様式美が存在する。
ただし彼ら自身は一貫して正統派メタルのスタイルを貫いたというわけではなく、ビジネスミュージックの全盛期にはポップな作風に、90年以降は(当時としては)現代的なパワーメタルと呼ばれるサウンドに転向するなど、音楽性は時代の流行に合わせてわりとコロコロ変えるのもバンドの特徴の一つ。
もうひとつの特徴として、ネタとしか思えないPVが多いのも彼らの特徴。アメリカ進出時からPVを作り始めたのだが、あの頭の固い百科事典が取り上げるほどで、このせいで真面目なPVが目立たない事も。
メンバー
- ロブ・ハルフォード (ボーカル)
厳つい見た目が特徴のフロントマン。3.5オクターブの声域と多彩な声色を操り、多くのメタルヴォーカリストに影響を与えた、正に「メタル・ゴッド」の異名通りの功績を残した人物。一時は自身のソロ活動を巡り脱退したが、脱退後のバンドと脱退した本人が迷走しすぎたために戻ってきた。
ゲイとしても有名。本人は特に隠してもいないし、周囲は既に気付いてはいたが、あまりに周りが聴かなかったので、しょうがなくカミングアウトしたという。ちょっと可愛いぞ、ロブ。また、ロブの顔のAAがロムッテロ兄弟(→半年ROMってろ)に流用されていることでも極一部で有名。
2018年1月、アルコールやドラッグを断ってから32周年ということでファンへの感謝声明を発表した。
むしろ昔やってたのかという感想抱く方も多いのではないだろうか…? - グレン・ティプトン (ギター)
ツインリードを担う一人。メンバー最年長。初期メンバーの一人でもあり、ソングライティングを多くてがけている。
彼もソロアルバムをリリースしており、1996年に「Edge Of The World」を作成したが、レコード会社から「古臭い」と一蹴された。作り直して世に出たのは2006年...お疲れ様です。
2018年2月、10年前からパーキンソン病を患っており、今後のツアーから離脱するという声明を発表した。 - リッチー・フォークナー (ギター)
ツインリードを担うもう一人。K.K.ダウニングの脱退に伴い2011年5月に加入。
35歳とメンバー最年少で、ブロンドヘアーと甘いマスクが眩しいイケメン。若かりし頃のK.K.ダウニングに似ているかもしれない。
彼の加入はバンドに多くのエネルギーをもたらし、それまでに宣言していたツアー引退宣言を撤回するきっかけともなった。
プレイスタイルはK.K.ダウニングと似ているがもう少し流麗でテクニカルである。
来日公演の際、秋葉原を訪れてクイーンズブレイドの武器屋カトレアのフィギュアに驚いたのかTwitterに画像をうpしていた。 - イアン・ヒル (ベース)
今でもバンドの精神を支える初期メンバーの一人。実はロブをバンドに誘ったのは彼である。当時付き合っていた彼女(後の前妻)の兄がロブだったという縁からとのこと。見た目もプレイもまさにメタルバンドにおけるベーシストのお手本。演奏時はK.K.ダウニングやグレン・ティプトンのようなアクティブなパフォーマンスをせず、後ろの方でヘッドバンキングをしていることが多く、PVやライブ映像ではほとんど映らない(場合によってはカメラに全く映らないことも)。 - スコット・トラヴィス (ドラムス)
レーサーXやアニメタルUSAのドラマーでもある。
前任のデイヴ・ホーランド在籍時からバンドへの加入を夢見ており、
デモテープを渡しに行ったりするなどしてたらお声がかかったという夢のようなエピソードがある。
これまでメンバー最年少だったが、リッチーの加入により覆された。
メンバーの中で一番背が高い。(約200cm)
それによる長い手足を活かしたツーバスを用いたパワフルなドラミングでバンドを支えている。
元メンバー
- アル・アトキンス(ボーカル)
デビュー前に在籍。デビューアルバムである「ロッカローラ」に関わっていた。
1997年に初期ジューダス・プリーストのカヴァーアルバムをリリースしている。
- K. K. ダウニング (ギター)
ツインリードの片翼を担うギタリストの一人。ソロフレーズは攻撃的で、使用するギターはフライングV。
若い頃は本当にイケメンだった。現在は...皆様の美意識に任せるとしよう。
ちなみに過去に女装癖があったのを告白しており、女の子に混じって家庭科の授業を受けてたとか。
2011年4月に公式ウェブサイト上にて突然の脱退を発表した。
- ティム・リッパー・オーウェンズ(ボーカル)
1993年にロブが脱退した後、1996年にロブの後任として加入。
2003年にロブの復帰に伴い脱退。その後ICED EARTHや豚貴族 イングヴェイ・マルムスティーンのところで歌っていたが、現在はDIO DISCIPLESのツアーに帯同することが多い。
- ジョン・エリス、クリス・キャンベル(ドラムス)
デビュー前に在籍していたドラマー。
- ジョン・ヒンチ(ドラムス)
デビューアルバム「ロッカ・ローラ」に参加していたドラマー。歴代メンバーの中でも致命的に下手。
- アラン・ムーア(ドラムス)
デビュー前の一時期及び2ndアルバム「運命の翼」に参加したドラマー。ジョン・ヒンチよりマシな程度。
- レス・ビンクス(ドラムス)
3rdアルバム「背信の門」のツアーから加入(スタジオ盤で叩いてたのはサイモン・フィリップス)。
歴代屈指の手数の多いテクニカルなドラマーで、1979年まで在籍。
- デイヴ・ホーランド (ドラムス)
80年代のプリーストを支えたドラマー。
以前はトラピーズにてグレン・ヒューズやメル・ギャレーと活動していた経験もある。
ロブがゲイなのに対し、デイヴはショタコンである。
2004年にショタを強姦しようとしたが為、2012年まで服役していた。(本人は無実を訴えているが…)
2018年1月16日、移住していたスペイン・ルーゴの病院にて69歳で死去。
Judas Priestの元メンバーで最初に鬼籍に入ることとなった。
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関連項目
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