ジョイフルトレインとは、JRの鉄道車両のカテゴリのひとつである。
概要
基本的に「国鉄・JRにおいて、レジャー輸送を主たる目的として特別に製造・改造された鉄道車両」を指す。
お座敷列車やサロンカーなど、団体列車や臨時列車(団臨)に使われる特別仕様の車両や列車を指すが、定期運用を持つものもあったりするため定義は曖昧である。
実用一辺倒の列車と異なり、鉄道の旅を皆で楽しめるよう、どの車両も大なり小なり内外デザインや設備にいろいろな工夫が凝らしてある。デザインに賛否あるものの、魚の顔をして喋る「リゾートサルーンフェスタ」(すでに廃車)はその究極形といえよう。
いろいろな線区で利用できるよう、ディーゼル機関車牽引で非電化区間に入線できるもの、電車と協調運転できるディーゼルカーによるものなども存在する。
国鉄時代末期からJR黎明期にかけてはバブル経済最盛期、なおかつ12系や14系等の客車が余剰気味だったのでそこから改造された車両が多かった。
近年では客車列車および牽引機の減少により、電車と気動車が中心となっている。足回りだけを利用して車体を丸ごと新造したり、新車で落成する場合も増えてきている。
2000年代以降に作られたジョイフルトレインは貸し切り運用だけでなく、特定の場所で運転する観光列車的な役割を持つものが多くなっている。(瀬戸内マリンビューなど)
一例
JR北海道
- アルファ・コンチネンタル・エクスプレス(廃車)
- フラノエクスプレス(廃車)
- トマム・サホロエクスプレス(廃車)
- ニセコエクスプレス(廃車)
- クリスタルエクスプレス(廃車)
- ノースレインボーエクスプレス(廃車)
- キハ261系5000番台(定期特急列車でも運用)
JR東日本
- サロンエクスプレス東京(「ゆとり」に改造ののち廃車)
- 宴(うたげ、廃車)
- フリーザ様彩(いろどり)(廃車)
- きらきらうえつ(廃車)
- NO.DO.KA(旧シルフィード、廃車))
- E655系「なごみ(和)」
- リゾートエクスプレスゆう(廃車)
- リゾートしらかみ
- リゾートやまどり
- kenji(廃車)
- ばんえつ物語
- パノラマエクスプレスアルプス(富士急行に「フジサン特急」として譲渡も廃車)
- とれいゆ(初の新幹線車両のジョイフルトレイン、定期運転終了)
JR東海
JR西日本
- ゆぅトピア(廃車)
- フェスタ(廃車)
- エーデル(廃車)
- 瀬戸内マリンビュー(現etSETOraとなり観光列車化)
- あめつち
- ○○のはなし
- SAKU美SAKU楽
- WestExpress銀河
- サロンカーなにわ
- あすか(廃車)
- 奥出雲おろち(廃車)
- SLやまぐち
JR四国
- アイランドエクスプレス四国(廃車、使われていた椅子は後継の『Ⅱ』に移植)
- アイランドエクスプレス四国Ⅱ(運用を終了し予備車化、一部車両は転用)
JR九州
主な種車は前述の12系、14系の他余剰気味となっていた、165系、485系、キハ82系、キハ58系、キハ40系が中心であった。
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関連項目
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