ジョナサン・グレーンとは、サンライズ制作のアニメ「ブレンパワード」の登場人物である。
CV:青羽剛
な、なんだ? このげっそりする概要は!?
謎の海底遺跡「オルファン」を研究し、オルファンの浮上を支援する組織「リクレイマー」に所属する青年。
オルファンが生み出す人型マシン「グランチャー」とアジャストし、これを運用する戦闘部隊を指揮する。
主人公である伊佐未勇とは因縁浅からぬ仲であり、オルファンをめぐる主義主張の対立や、ともに抱える家庭環境の歪みからくる同属嫌悪により、たびたび交戦を行っている。
が、激情的で自己中心的な性質が災いしてか、ライバルキャラの宿命ゆえか、大口を叩いて戦闘を仕掛けては返り討ちにあい、煮え湯を飲まされることが非常に多い。
リクレイマーを牛耳るという野望を持っており、幹部のクインシィ・イッサーとは、その目的のため互いに利用しあうステークホルダーである一方、互いの悩みに共感しあう戦友的な間柄。
彼女に「クインシィ・イッサー」と名乗ることを勧め、リクレイマーを統率する女王になるよう示唆している。(自身は女王を守る騎士を演じるつもりらしい)
並外れた自信家であり、能力の劣るものや敵対するものを容赦なく見下す反面、自らが認めた人物に対しては騎士道精神を発揮して誠実かつ紳士的に接する両極端な性格。
攻撃的で傲慢な物言いや、ファンからは「オーガニック的」と評される独特の台詞回し、しばしば見せる奇妙な仕草などから、変人ぞろいの当作でも特にアクの強い人物。
そんな彼を語る上で欠かせない点がふたつある。
マザコン
母親の愛を満足に実感できずに育った環境ゆえ、かなり鬱屈したマザーコンプレックスを持つ。その孤独と悲しみを無に帰すためにオルファンの浮上を望み、それによってもたらされる地球上の生命エネルギーの枯渇すら厭わない。
母親を否定しようと親の姓を捨ててグレーン姓を名乗り、母親(の属する組織)の敵であるリクレイマーとなった節もあるが、同時に今でも母親の愛情を内心では強く求めているという矛盾に苦しんでいる。
他人にそこを衝かれると多くの場合は激昂し、年端のいかない子供を殴ったこともある。(それはよくないを参照)
本作のテーマの一つである「家族愛」という点で、同じく両親に愛憎入り交じった感情を持つ勇とは対となる立ち位置にあり、その意味ではもう一人の主人公とも言える。
煽りのプロ
戦闘シーンで戦果を上げる描写に乏しく、逆に慢心から足元をすくわれる描写が目立つ彼だが、こと舌戦となると相手の弱点を正確に見抜いて苛烈な言葉を浴びせる、煽りのテクニックには定評がある。
物理的な対決ではほぼ敵わなかった勇を家庭環境の弱みから徹底的に責め立て、「口先だけで主人公を半泣きに追い込む」という離れ業を披露している。
→ ジョナサン流の強がり 参照
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このように特異なキャラクター性ゆえにネタキャラ扱いされることも珍しくないが、それに負けないくらいに重いストーリーと葛藤を背負い、ブレンパワードという作品を語る上では欠かせない存在となっている。
物語を通してオルファンの抗体(オルファンの意思に精神を汚染された者)として振る舞い、グランチャーの片腕を失えば鉤爪型の義手をつけて戦線に復帰し、MIA(戦闘中の行方不明 ほぼ死亡扱い)となっても新種のグランチャー、「バロンズゥ」を従えて生還するなど、一貫してライバルの意地を見せつけた。
物語後半からは仮面の男「バロン」の後援を得て(バロンズゥも彼によって託された)勇の前に立ちはだかる。
富野作品のライバルキャラといえば非業の死を遂げるのがパターンだが、乗機であるバロンズゥを持ち逃げされて最終決戦に乗り遅れたことに加え、(ネタバレにつき空白反転)全幅の信頼を寄せていたバロンの正体が母、アノーア・マコーミックであることを知り、母親と和解することで戦いの妄念から解放され、生存フラグを勝ち取った。
そしてまた、勇や他のキャラの苦しみを引き受けて氷解させたことで、敵味方の対立を鎮め、物語の結末に少なからず寄与した。
ハーイ! これが関連動画だ、勇!
「そうなのか!?」
八歳と九歳と十歳のときと、十二歳と十三歳のときも僕はずっと! 待ってた!
「な、なにを・・・?」
関連商品だろ!!
見ろよママン・・・関連項目の輝きは暖かい・・・
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