ジョナ・ロムーとは、ニュージーランドの元ラグビー選手である。
概要
1975年5月12日生まれ。
ポジションはウィング(WTB)。
世界一のラグビー大国であるニュージーランドの代表チーム「オールブラックス」の元スター選手である。
代表通算63キャップ、37トライを記録。
94年に史上最年少の19歳45日で代表デビューを飾ると、
翌年のワールドカップでは怪物WTBとしてセンセーションを巻き起こして、7トライをあげトライ王になる。
(チームは決勝で南アフリカに惜しくも敗れ準優勝となった)
99年のワールドカップでも8トライをあげる大活躍をみせ、2大会連続のトライ王に輝いたが、チームは4位に終わった。
(ワールドカップでの通算トライ数は南アフリカのブライアン・ハバナと並ぶ歴代1位)
代表チーム以外でも、ニュージーランドの国内トップリーグNPCの「カウンティース・マヌカゥ」「ウェリントン」、
スーパーラグビーの「オークランド・ブルーズ」「ワイカト・チーフス」「ハリケーンズ」などで活躍するも、
長年患っていた腎疾患が悪化し、2003年には人工透析を開始するまでに。
2004年に腎臓移植の手術を受け、無事成功。
2005年に復帰を果たすも、その後は度重なるけがに悩まされ、2007年に現役を引退する。
同年、ラグビーの殿堂入り、ニュージーランド・メリット勲章を授与される。
引退後はボディビルにいそしんだり、2011年ワールドカップ親善大使に就任したりと元気な姿を見せていたが、
2012年に移植した腎臓が機能を停止。2015年11月18日、合併症により40歳の若さで亡くなった。
同年11月28日にニュージーランドのラグビーの聖地であるイーデン・パークで行われた追悼式典で、
ロムーの棺の前で元チームメイトたちが披露したハカは世界中の感動を呼んだ。
プレースタイル
ロムーの持ち味は、なんといってもその人間離れした突破力・突進力である。
身長196cm、体重119kgの巨体でありながら、全盛期は100mを10秒5で走るほどの爆発的なスピードを
もちあわせていたのだから相手としたらたまらない。
トップスピードに乗ったら簡単にディフェンスをぶち抜くし、ハンドオフで相手をはじきとばすし、
密集地帯でも相手をなぎ倒すようにして進んでいくその姿は「暴走機関車」「空飛ぶ巨象」などと形容された。
とにかく、ラグビー好きはもちろん、ラグビーにさほど詳しくない人でも、そのすごさは一目瞭然なので、
ぜひこの不世出のラガーマンのプレー集を見て、ラグビーの魅力を感じ取ってほしいものである。
関連動画
- 0
- 0pt