概要
1986年に公開された『男たちの挽歌』で脚光を浴びる。当時コメディ映画やカンフー映画が主流であった香港映画において、香港マフィアの世界を激しいアクションで描いた『男たちの挽歌』はとても話題となり、香港のみならず世界中で大ヒットを記録する。その続編もヒットする。
その後1993年にサム・ライミに招かれてジャン=クロード・ヴァン・ダム主演のアクション映画『ハード・ターゲット』を監督。これがハリウッドデビュー作となる。続く『ブロークン・アロー』がヒット。『パルプ・フィクション』で人気が再燃したジョン・トラボルタはこの映画でのノリノリの悪役演技でハリウッドスターとして完全復活をする。続く『フェイス/オフ』でもジョン・トラボルタを起用し、相手役にニコラス・ケイジを出演させる。お互いの顔を取り換えたFBI捜査官とテロリストとの戦いという奇抜なストーリーと、ジョン・ウーの持ち味であるガン・アクションや美的センスを十二分に生かした本作は世界中でヒットする。
2001年にはトム・クルーズ直々のオファーにより、『M:I-2 ミッション:インポッシブル2』を監督。スパイ映画らしからぬアクションシーンの連続に数々の酷評を受けるが、こちらの映画も世界中で大ヒットを記録する。
2007年には中国にて『三国志演義』を元にした映画の製作を発表。これが『レッドクリフ』である。チョウ・ユンファが出演料問題で降板するなどしたが、その後の製作は無事に進み、二部作で公開されることが発表されたことにより、さらなる話題となる。日本では2008年末にまず『レッドクリフ PartⅠ』が公開、翌年上半期に『レッドクリフ PartⅡ -未来への最終決戦-』が公開され、いずれも大ヒットをする。中国本土でも歴代の記録を塗り替える大ヒットを記録した。
独特の暴力描写
ジョン・ウーといえば「2丁拳銃」、「白い鳩」、「同時に銃を向け合う2人」、「細かいカットに挟まれるスローモーション」が特徴的である。
本人の弁によれば「白い鳩」は“平和”を表しているのだとか。近年の監督作はすべてアクション映画であるが、ジョン・ウー自身は「暴力否定論者」で、激しく暴力を描くことで暴力そのものを否定する意図があるのだそう。
ってWikipediaに記述があったので載せときました。
ちなみに『フェイス/オフ』では5人同時に銃を向け合うというシーンがある。
スローモーションはサム・ペキンパーなどからの影響といわれ、そう言われるとたしかにカット割りなど似ている部分もある。
日本との関わり
深作欣二と石井輝男と黒澤明の大ファンである。
特に、深作の「仁義なき戦い」シリーズ、黒澤明の「七人の侍」については、「自分にとって映画の教科書のようなもの」と話すほど。深作がガンで逝った際には大きなショックを受けたという。
最近の監督では北野武にも高い評価を与えており、彼の「ソナチネ」を特に気に入っている。
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