ジョージ・マイケル(George Michael)は、イギリスのシンガーソングライターである。
本名は「ヨルゴス・キリアコス・パナイオトゥー(Georgios Kyriacos Panayiotou)」である。父親がギリシャ系であるため、ギリシャ語の名前となっている。
概要
幼少期
1963年6月25日にロンドン郊外で生まれる。日本で言うところの中高一貫校に当たる学校の1つであるBushey Meads School(BMS)に在学中に、のちにWham!でコンビを組むことになるアンドリュー・リッジリーと出会う。BMS卒業後の1981年にアンドリューとWham!を結成し音楽活動を開始する。
Wham!時代
1981年にアンドリュー・リッジリーとWham!を結成する。作曲やボーカルなどの音楽面をジョージが担当し、ルックス面をアンドリューが担当することになったものの、ジョージのルックスも人気を集め、またアンドリューも音楽に携わるなど、時間が経つに従って役割分担を超えて活動するようになっていったようである。
1982年にファーストシングルである「Wham Rap!(Enjoy What You do)」をリリース。イギリスの1983年の年間チャートで8位を記録する大ヒットとなる。その後も「Wake Me Up Before You Go-Go」「Freedom」「Last Christmas」などの現在でも広く愛される曲を生み出したり、「Careless Whisper」「I'm Your Man」がイギリスのシングル売上No.1を達成するなど一気にスーパースターへとのし上がった。
1985年には西洋諸国の音楽グループでは初となる中国への海外ツアーを成功させ、人気絶頂期と思われたものの翌年の1986年にWham!は突然の解散となった。ジョージは個人でLive AIDに出演するなどソロでの活動への意欲が強く、アイドル色が強いWham!としての活動よりもさらに大人向けの曲を作りたいと感じたことが決定的な契機となった。
また、Wham!結成直後にアンドリューやその他の親友にバイセクシャルであることを打ち明けている。
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ソロ活動
1987年にソロ活動を開始。最初の活動である、アレサ・フランクリンとのデュエットソング「I Knew You Were Waiting」がいきなりイギリスとアメリカの両方のチャートで1位を獲得する。またファーストアルバム「Faith」に収録された曲のうち、「Faith」「Father Figure」「I Want Your Sex」「One More Try」「Monkey」がアメリカで1位を獲得するなど順風満帆のスタートを切る。1990年にはセカンドアルバム「Listen Without Prejudice Vol.1」を発売、1992年にはフレディ・マーキュリー追悼ライブに出演、1993年には個人ライブを公演するなど精力的な活動を行っていたものの、所属レーベルとの間に軋轢が生じ、裁判を起こす。本来「Listen Without Prejudice」は2枚組になる予定であったが、レコーディングの遅れと裁判の長期化により発売中止となってしまう。その後音楽活動を再開しアルバム「Older」をリリース。ジョージがソロ活動へ進出する要因となった大人向けの曲と共に、新たなジャンルにも挑戦している。1998年に公然わいせつの罪で逮捕され、これを機にバイセクシャルをカミングアウトするが、この顛末をネタにした「Outside」をリリースし話題となる。
現在にかけて
2000年以降は加齢、薬物、交通事故などの影響により音楽活動から遠ざかることが多くなっている。
現在はこれらに加え精神病も患っているためさらに表舞台に出る頻度は少なくなっている。しかし、2012年のロンドンオリンピック閉会式で「Freedom '90」「White Light」の2曲を歌い上げたり、ライブアルバム「Symphonica」をリリースするなど活動は続けている。
2014年初頭にはTwitterを開始し、ファンからのリプライに返答することもあった。
2016年12月25日、英南部の自宅で死去。53歳。
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