ジョージ・ルーカス(George Walton Lucas Jr)とは、アメリカ・カリフォルニア州モデスト出身の映画監督である。
解説
『スター・ウォーズ』や『インディ・ジョーンズ』などの世界的ヒットシリーズの製作で名声は世界中に知られており、
最も成功した映画監督の一人である。
デビュー作は『THX 1138』(1971)。SF映画で原作・脚本・監督をルーカス一人が務めた。大学時代の短編映画『電子的迷宮/THX 1138 4EB』のリメイクとなる。これに興味と可能性を示したフランシス・フォード・コッポラが資金援助を行った作品。しかし、興行的には失敗。難解なシーンも多く配給会社が勝手に5分ほどカットしたほど。
また名作『地獄の黙示録』の原案企画にも携わっているが、ノンクレジットでこれをコッポラに譲り渡している。
映画監督のみならず映画製作会社を立ち上げ運営するなど意欲的な人物。「ルーカスフィルム」が有名。傘下にはゲーム部門の「ルーカスアーツ」や音響関連の「スカイウォーカー・サウンド」などがある。PixarやTHXなどもかつて傘下においていた。THXはデビュー作に由来。
成功を収め私生活もそれは豪華なものだろうと思いきや、
映画で得た賃金をルーカスフィルムに費やしてしまっているため、生活はとても貧相質素である。映画が生活。
SFオタクであり「連続活劇」のファンであり、『インディ・ジョーンズ』や『スター・ウォーズ』の演出には連続活劇の影響を受けているらしい。
黒澤明をとても尊敬しており、作品には日本文化の影響が表れている。実際、『スター・ウォーズ』は黒澤作品の流れを多く取り入れている。
『影武者』でも製作総指揮という立場で黒澤を支援し、アカデミー賞授賞式ではオスカー像を贈ったほど。
スティーブン・スピルバーグとは親友であり、
スピルバーグは『未知との遭遇』同時期に公開された『スター・ウォーズ』の大ファンであった。そのためか両作品にお互いのキャラクター(「R2-D2」や「E.T」)が一瞬だが登場しあうこともある。
性格はかなりシャイらしいので「演技指導はスタッフに耳打ちして役者に伝えさせている」と言っているが、
きちんと、言葉で演技指導している。
2012年、自身が経営するルーカスフィルムをウォルト・ディズニーに売り渡した。これにより、ルーカスフィルムからは完全に退くこととなり、スター・ウォーズの制作も今後はディズニー主導で行われることになった。ちなみに買収額は40億5000万ドル相当と言われており、その収益のほとんどがルーカス個人の手に渡ったと言われている。どんだけ儲けるんだこの爺さん・・・
『ビバリーヒルズ・コップ3』にカメオ出演している。アクセル刑事(エディ・マーフィー)に並んでいた観覧車に割り込まれ文句を言う役。
家族構成はマーシア・ルーカスと元妻と養女が3人。
その娘のうちの一人、アマンダ・ルーカスは総合格闘技でデビューしており、日本ではDEEPに参戦経験がある。
スターウォーズの生みの親として
氏の代表作である『スターウォーズ』シリーズは、文化的にまだ若いアメリカにおいて、しばしば『アメリカの神話』『現代の神話』と呼ばれるほど、熱狂的に支持されている。しかし、一般的に評価されているのは旧作であるエピソード4~6までで、エピソード1以降は旧作ファンからの評価は低い。(そのエピソード4~6も、映像技術の発展とともにCGによる改変などが行われており、従来のファンからは批判されている)
このように生みの親ではあるものの、新作を作るたびにファンからの批判に晒され続けている現状に不満を抱いているようで、最新作エピソード7が公開された際には、その作品を貶めるような発言をしてしまい炎上した(後、謝罪している)。そのためスターウォーズシリーズの制作からは完全に手を引くことを表明。
現在は新作の制作にもノータッチで、生みの親であるものの、すでにスターウォーズはルーカスの手を離れた巨大なコンテンツとして独り歩きしているのが現状である。
主な作品
スターウォーズ6作はいわずと知れたルーカスの代表作。
インディ・ジョーンズ4作はスピルバーグ監督だが、ルーカスは製作総指揮で関わっている。
- スターウォーズ エピソード1:ファントム・メナス
- スターウォーズ エピソード2:クローンの攻撃
- スターウォーズ エピソード3:シスの復讐
- スターウォーズ エピソード4:新たなる希望
- スターウォーズ エピソード5:帝国の逆襲
- スターウォーズ エピソード6:ジェダイの帰還
- レイダース 失われたアーク
- インディ・ジョーンズ 魔宮の伝説
- インディ・ジョーンズ 最後の聖戦
- インディ・ジョーンズ クリスタルスカルの王宮
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関連項目
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