ジョー・リン・ターナー(英:Joe Lynn Turner)とは、主にHR/HMを専門とするボーカリストである。
(キャリアはHR/HM関係が多いが、本人はジェイムズ・ブラウンなどのブラックミュージックをルーツとしている。)
概要
1951年8月2日、アメリカニュージャージー州ハッケンサック出身。
同じ州にBON JOVIのジョン・ボン・ジョヴィが生まれており、交流もあるという。
身長168cmと欧米人にしては小柄だが、
本人曰く”樽のような胸板”もあってかブラックミュージックに根ざしたソウルフルな歌唱が特徴的。
また、3歳の頃から治療できない脱毛症に罹っており、14歳からはウィッグをつけていた。
2022年8月、新ソロアルバム発表にあたってスキンヘッドであることを明かした。
Yngwie Malmsteen's Rising Force時代はヨハンソン兄弟のイタズラでウィッグを隠され、
ステージになかなか出れなくなってしまったそうである。よい子は真似しないでね。
9歳からアマチュアバンドでの活動を始めていたが、大学に進学して卒業してからは英文学の教師をしていた。
その後ボイストレーニングを受け、音楽グループFANDANGOに加入してプロキャリアを始めた。
4枚のアルバムに参加してギターやボーカル、作曲を担当し、その後解散した。
1980年11月、グラハム・ボネットの後任ボーカリストとしてリッチー・ブラックモア率いるRAINBOWに加入。
彼のポップなメロディセンスと当時のリッチーの市場戦略とマッチしたせいか、バンドの音楽性のポップ化に繋がった。
現在と違ってクリアかつ聴きやすい中音域から高音域が特徴で、前任のロニー・ジェイムス・ディオやグラハムと比較され、「ライブではパワーに欠ける」と言われることもしばしばあった。(この頃からバンドは欠点補強のためにライブで女性コーラスを導入している)
また、ルックスも歴代ボーカリストの中では結構よかったほうなので、彼の加入にともなって女性ファンも増えたそうな。
1984年にDeep Purpleの再結成によりRAINBOWが解散してしまったので、翌年からジョーはソロ活動に専念し、
1stアルバム「Rescue You」を発表した。音楽性に関して述べると、パワーポップよりなアルバムだが、
彼のセンスもあってかクオリティが高いものとなっているので、「Endlessly」も含めて聴いていただきたい。
ちなみにキーボードに元フォリナーのアラン・グリーンウッド、ドラムに後期RAINBOWを支えたチャック・バーギ、プロデューサーに初期QUEENを支えたロイ・トーマス・ベイカーとなかなか豪華な顔ぶれが揃っている。
しかし、ソロ活動を続けるもなかなか大きな成功は収められず、元RAINBOWの肩書もあってか、イングヴェイ・マルムスティーンのバンドへの参加、元NIGHT RANGERのジェフ・ワトソンのMother's Army、ピンク・クリーム69のデニス・ワードプロデュースのSUNSTORM、Deep Purpleへの加入など、ギタリストや1プロジェクトのボーカリストとしての活動のほうが目立っている。
2018年にロシアでのツアー中に心臓発作に見舞われ、救急搬送され一命をとりとめた。
当時は現地の病院の看護師を見て「ここには天使しかいないのか!」と冗談を飛ばしていたが、
これ以降はさすがに生活習慣をかなり改めたらしい。
2022年現在、御年71歳となれどもまだまだ現役で活動中。
お体に気をつけて活動を続けていってほしいものである。
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