ジルコニウム(Zirconium)とは、天然金属の中で最も中性子を吸収しにくい元素である。
概要
- 原子番号は、40、元素記号は、“Zr”、分類は、遷移金属、レアメタル。
- アラビア語で「金(zar)」+「色(qun)」で金色を意味する宝石のジルコンに由来する。
- 発見:1789年、ジルコンから新しい酸化物を抽出し、1824年、この酸化物を金属カリウムで還元してジルコニウム金属を単離した。
- 利用例:超高度セラミックス、原子炉の燃料棒被覆管、スペースシャトルの先端、白色顔料(ZrO2)、模造ダイア
- 中性子吸収については、中性子と原子核の相互作用なので、電子の状態には関係しない。ジルコニウムとハフニウムは周期表において、同じ族に属し、両者は同じような電子配置をもっているため分離が困難であるが、ハフニウムはジルコニウムの約 1000倍も中性子を吸収しやすくなっている。
- 福島第一原発事故においては水と反応して水素ガスを発生させてしまった。
関連項目
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