スイフトスワロー(Swift Swallow)とは1977年生まれの米国産の競走馬。
故障により未出走で現役を終えた後、種牡馬として渋い活躍を見せた。
日本ではダービースタリオンの影響か名前だけは知ってるという人も結構多い。
名前は「素早いツバメ」、Swallowには飲み込むという意味もあるので、早食いともとれる。
華麗なる生い立ち
父Northern Dancer、母Homeward Bound、母父Alycidonという血統。
本馬が産まれた時には既にノーザンダンサーからニジンスキーやリファールといった活躍馬が出ており、更に母親は英オークスとヨークシャーオークスの優勝馬、母父は欧州最強レベルの名ステイヤーという超絶良血。
そのせいか、1歳時のセリで500万ドル(当時のレートで約10億円)で取引された。
その期待の超良血馬スイフトスワローの現役時代は……怪我が原因で未出走で引退しました。
実に渋い活躍
その良血が買われて日本で種牡馬入り。種牡馬としては母父アリシドン譲りの重厚さを生かし、主に中長距離やダート路線に産駒を送り出した。中央重賞馬は京都新聞杯とラジオたんぱ賞を勝ったレオテンザンのみだが、他にダービー2着のサニースワロー(サニーブライアンの伯父)がいる。
また、地方競馬で活躍馬を複数送り出しており、代表格が岩手・南関の名馬スイフトセイダイである。他にも帝王賞2着のチヤンピオンスターや、マリーンCを制したエフテーサッチがいる。むしろ芝よりダートを得意としたようだ。1991年には地方リーディングを獲っている。
母父として皐月賞・東京優駿の2冠馬サニーブライアン、ライブリマウント産駒で笠松競馬所属の中ダートグレードGIIを2勝したミツアキタービンがいる。産駒にも母父にも言えることだが、切れる脚よりも根性や粘り腰で勝つ印象が大きい。
1996年に19歳で死亡。もう少し長生きできていれば地方交流の波に乗れていた筈であり、少し残念。
ダービースタリオンでの彼
本馬の知名度を高めたのは、競馬ゲーム「ダービースタリオン96」における種牡馬としての能力も影響するといわれる。
同作にて種牡馬として登場したスイフトスワローは、母父ワイルドアゲインとの組み合わせを筆頭に配合を工夫すれば最強クラスの種牡馬であるとされ、最強馬づくりの定番として著名となったのである。
血統表
Northern Dancer 1961 鹿毛 |
Nearctic 1954 黒鹿毛 |
Nearco | Pharos |
Nogara | |||
Lady Angela | Hyperion | ||
Sister Sarah | |||
Natalma 1957 鹿毛 |
Native Dancer | Polynesian | |
Geisha | |||
Almahmoud | Mahmoud | ||
Arbitrator | |||
Homeward Bound 1961 栗毛 FNo.3-l |
Alycidon 1945 栗毛 |
Donatello | Blenheim |
Delleana | |||
Aurora | Hyperion | ||
Rose Red | |||
Sabie River 1949 栗毛 |
Signal Light | Pharos | |
Ensoleillee | |||
Amorcille | Columcille | ||
Amorelle | |||
競走馬の4代血統表 |
クロス:Pharos 4×4(12.5%)、Hyperion 4×4(12.5%)、Blenheim 5×4(9.38%)
主な産駒
- レオテンザン(1984年産 牡 母スイートナイル 母父*ダッパーダン)
- チヤンピオンスター(1984年産 牡 母スイフトロード 母父*ロードリージ)
- エフテーサッチ(1993年産 牝 母ジョージマツカゼ 母父*ミルジョージ)
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関連項目
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