スウィートホームとは、
- 伊丹十三製作総指揮、黒沢清監督のホラー映画。1989年配給。
- 上記の映画を元にして同年に発売された同名RPG。発売元はカプコン。映画のゲーム化作品ながらそれに留まらず、革新的なゲームデザインを持ちこんだ意欲作であり、ニコニコ動画関連で「スウィートホーム」と言った場合このゲーム版を指すことが多い。
- 1994年にTBS系列で放映された、小学校受験をテーマにしたホームドラマ。小学校受験を指す「お受験」という語の登場、および後に「水曜どうでしょう」の全国ヒットにより有名になるムンクさんが話題となった。なお、本作でのムンクさんはサンドバッグとして活用される。
本項では1.及び2.について解説する。
概要
テレビ局の取材でフレスコ画で有名な間宮一郎の館を訪れた5人…という点は映画もゲームも一緒であるが、その後の展開が異なる。一応映画版についても簡単に書いておくが、ここではゲーム版をメインに説明する。
映画版
館へ着き、取材を開始する5人だったが、カメラマンである田口が供養塔を壊してしまったことから怪現象が発生し、取材どころではなくなる。その怪現象により田口とレポーターのアスカは死亡し、さらにプロデューサーである星野の娘エミが間宮夫人の霊にさらわれてしまう。
ゲーム版
館にやって来て取材を開始した途端、地震が起こり入り口が崩れて通れなくなる。その後間宮夫人の怨霊が現れ、館を荒らす者として5人は館に閉じ込められてしまう。5人は館から脱出するため、館の奥へと足を踏み入れるのだった。
ゲーム版の特徴
このゲームは最大で3人までしかパーティを組めない(片方は2人パーティとなる)。
戦闘は基本的にランダムエンカウントで、戦闘中に助けを求めるともう片方のパーティを動かすことができ、時間内に戦闘を行っているパーティの元へたどり着けば戦闘に加わることが出来る。
ゲーム内で鍵になっているのが「こころのちから」というコマンドで、消耗する事でイベント進行や一部トラップの回避率アップ、戦闘時の攻撃力ブーストなどが行える。
このゲームの特徴は死ねばそこまでというところ。
他のゲームのように蘇生することが出来ない為だんだんと苦しくなっていくが、そこがこのゲームの醍醐味という人もいる。回復用アイテムも「くすりびん」のみで、数に限りがあるため、「こころのちから」を戦闘で乱用しすぎると回復できずイベントで詰まる恐れもある。
また、所持できるアイテムも専用アイテムと武器を除き2つまでしか持てない。既に2つ持っている場合は他のキャラクターと交換するか、落ちているアイテムと持ち変えるしか方法がない(捨てられない為)。
死んだキャラクターの専用アイテムは死体の側でしか使えなくなるが、代用となるアイテムが存在するので専用アイテムのカギが使えなくなった、などといった理由で詰まることはない。
各部屋を調べて行き、謎を解いて先に進んでいくが部屋にもさまざまなトラップが仕掛けられており、その罠にかかってしまった場合は直ぐに助け出す必要があり、放置しておくと罠にかかったキャラクターは死に至る。パーティ全員がトラップにかかった場合は戦闘の時と同様にもう一方のパーティをその場所まで移動させ、助ける必要がある。
ゲームクリア後に生き残った人数でエンディングが変化する当時は珍しいマルチエンディング方式となっている。
登場人物
- 星野和夫 (山城新伍)
- プロデューサー。若干押しが弱い。
ゲームではライターを使用して紐を燃やしたりできる。 - 星野エミ (NOKKO)
- 星野和夫の娘。和夫と秋子が結ばれればと思っている。
ゲームでは鍵のかかった扉を開けられる。 - 早川秋子 (宮本信子)
- ディレクター。
ゲームでは薬箱を使い、状態異常を治療できる。 - 田口亮 (古舘伊知郎)
- カメラマン。映画では間宮夫妻の子供の供養塔を壊し、一連の怪現象を引き起こす原因を作ってしまう。
胴体を溶かされ真っ二つになり死亡。
ゲームではカメラを使い、フレスコ画の撮影を行える。 - アスカ (黒田福美)
- ナレーター。霊感がある。映画版では若干ヒステリックな女性で、倒れてきた斧が頭に当たり死亡。
ゲームでは掃除機を使い、床に散らばった破片やフレスコ画のゴミを吸い取れる。 - 山村健一 (伊丹十三)
関連動画
プレイ動画(実況含む)
TAS・RTA
BGM・CM
その他
ピコカキコ
![]() |
間宮フロア |
![]() |
トラップ |
関連商品
関連コミュニティ
関連項目
- 8
- 0pt