スカイプBANとは、SkypeのIDを利用停止されることである。
「スカBAN」と略させることが多い。
概要
利用規約に違反している者のアカウントを運営会社に通報するとそのIDはBAN(利用停止)されてしまう。
また、同一のPCにおいて、短期間にスカイプBANを繰り返し受けると、以後、スカイプの利用および新IDの取得ができなくなるというスカイプ永久BANというものもある。
また、利用規約に反していなくても、一つのアカウントに対して、複数名によって集中的に通報することによって、Skypeのアカウントを使用不可能な状態に追い込むことが可能である。
しかし2013年夏にAB蔵(生放送主)が行った、無差別でのニコ生配信者へのスカイプBAN荒らしにおいては、普段からスカイプIDを晒していないような生主も被害にあった。普通の会話をする目的のフリをして放送中にコメントでスカイプIDを聞き出し、会話中にスカBANするなど巧妙化したやり方である。
上記の例は、本来、必要不可欠であるはずの通報制度を悪用したものであり、「スカBAN」という言葉に対して簡単に悪いイメージを持つことも、これまた好ましくない。
BANの対象となるには複数ユーザーからの通報が必要になるため、通報制度を利用して特定ユーザーをBANに追い込むためには、2ちゃんねるやニコニコ生放送などの多数の人が集まる場所で、通報を呼び掛けることが多い。
BAN祭
「世直し」などと称して、評価の悪いユーザーを次々に通報し、対象者をBANに追い込むという一種のイベントである。
たしかに、性的ないたずらや差別的・侮蔑的表現を含む通話などを行っているユーザーを利用停止に追いこむというのは正しいかもしれない。さらに、一人の通報者だけではBANできない以上、賛同者を募って通報することも間違っていないかもしれない。
しかし、ニコニコ生放送において放送主に追従する形で通報に参加したり、他人の極めて主観的な意見や明らかに説明不足なBANの依頼などに同調することは、そもそも「Skypeエンドユーザライセンス契約書」に予定されている規約違反に対する通報ではないので、このような通報は不当であり、さらに悪意のある通報はスカイプ運営会社の業務妨害へと繋がる可能性もある。開催・参加には注意が必要である。
正当な事由から通報するのはもちろん適法である。しかし当事者でない者を集めて、いたずらに他人のIDをBANに追い込むことは民法上の不法行為に該当する可能性は高い。
などと油断しないこと。刑事事件に発展すれば、個人的な損害の有無などは関係がなく、もちろん捜査当局によって加害者は特定される。
他人をからかって放送するには、相応のリスクは当たり前。損害賠償の請求や逮捕・服役のリスクを背負う覚悟が無いのならやるべきではない。
BANされたIDの復活方法
理由はともかく一度BANされれば、一時的にサービスの利用はできなくなる。一応、一定数以上の通報を受けてBANしている以上、それを取り消すのは容易でない。スカイプ運営会社に自分がBANを受けた経緯、そしてそれが不正なものであったことをある程度証明して問い合わせ、さらに運営会社がそれを確認した後でなければBANを取り消してもらえない。
サービスが利用できなくなるとコンタクトリストも見れなくなり、知人と連絡を取るのが困難になる。コンタクトリストについては事前・事後に対策が無いわけではないが、BANの取り消しも含めて、言うまでもなく面倒である。
やはり、一番大事なのは 「悪意のあるスカイプBANに、いかに巻き込まれないようにするか」 である。
対処法
悪意のあるスカイプBANへの対処法としては、「IDを必要以上に露出させない」ことに尽きる。スカイプの運営会社も違反ユーザー通報機能の改訂はしない姿勢をみせている。以下、ニコニコ生放送における対処法について書く。
- IDは「コミュニティ説明文」および「番組の説明文」に書かずに、口頭や、コメント機能を使って教えること。
→コミュニティは開いている状態ならばいつでも見られるし、番組情報は一定期間残ってしまうので、説明文からも見られてしまう。口頭やコメントならタイムシフトが残ったとしても1週間で消えるので露出は抑えられる。もちろん、もっと見えにくい連絡手段があればなおよい。 - 自分のIDが載っている他のサイト(ブログやmixi、ツイッターなど)へのリンクもなるべく掲載しないようにする。
- プライベートとニコニコ生放送で使うIDを別に取得し、管理する。
- 追加希望
関連動画
関連コミュニティ
関連項目
脚注
- 3
- 0pt