「スカイ・クロラ/The Sky Crawlers」とは、森博嗣による小説、および同作を原作とした押井守による映画である。
小説版
シリーズは短編集を含め6作出版されている。以下出版順に並べる。
- スカイ・クロラ/The Sky Crawlers
- ナ・バ・テア/None But Air
- ダウン・ツ・ヘヴン/Down to Heaven
- フラッタ・リンツ・ライフ/Flutter into Life
- クレィドゥ・ザ・スカイ/Cradle the Sky
- スカイ・イクリプス/Sky Eclipse(※短編集)
なお作品世界の時系列においては『ナ・バ…』『ダウン…』『フラッタ…』『クレィドゥ…』『スカイ…』の順になる。でも作者は特に時系列にこだわらず「どの巻から読んでも良い」と自身のブログで述べている。
映画版
【キャスト】
- 函南優一:加瀬亮
- 草薙水素:菊地凛子
- 土岐野尚史:谷原章介
- 三ツ矢碧:栗山千明
- 草薙瑞季:山口愛
- 湯田川亜伊豆:平川大輔
- 篠田虚雪:竹若拓磨
- 笹倉永久:榊原良子
- 山極:麦人
- 本田:大塚芳忠
- クスミ:兵藤まこ
- フーコ:安藤麻吹
- ユリ:ひし美ゆり子
- バスガイド:西尾由佳理(日本テレビアナウンサー)
- マスター:竹中直人
【スタッフ】
- 監督:押井守
- 原作:森博嗣
- 脚本:伊藤ちひろ
- 音楽:川井憲次
- 製作プロデューサー:奥田誠治・石川光久
- プロデューサー:石井朋彦
- 演出:西久保利彦
- キャラクターデザイン・総作画監督:西尾鉄也
- メカニックデザイン:竹内敦志
- 美術監督:永井一男
- 美術設定:渡部隆
- 色彩設定:遊佐久美子
- ビジュアルエフェクト:江面久
- CGIスーパーバイザー:林弘幸
- 音響監督:若林和弘
- ラインプロデューサー:川口徹
- 製作:日本テレビ放送網 / Production I.G
- 配給:ワーナー・ブラザース
主要スタッフの多くはいわゆる押井組だが、脚本に行定勲作品を執筆している伊藤ちひろを起用している。キャスティングにおいては押井作品としては珍しく主要キャラに俳優を多く起用している。
原作からの設定の変更点としては、函南の下の名前を「ユーイチ」に、また笹倉を女性にしている。
押井監督の関連発言
>キャスティングに関して
- 「~僕は単に知名度とかで役者さんを使いたくない~(中略)~わけもわからず役者さんを使いたくはない。だったら声優さんの高い能力のほうが多分面白くなる。確たる根拠がなければ、僕は声優さんを選ぶべきだと思う。~」(『キネマ旬報/2008年8月上旬号』より)
- 「今回の若いキャラクターは今の若い声優さんたちには向かないと思った。声優さんの技術で違和感なくぴったりはまっちゃったら、今回は役にならない。微妙な違和感が欲しかったんですよ。つまり見事にハマってほしいわけじゃなく、微かにずれながら、でもその人以外に声をイメージ出来ないと、観た人に言ってもらえたら、それは理想に近い。その意味でも今回、加瀬亮と菊地凛子に出会ったというのは大きかったね。」(同上)
ゲーム「スカイ・クロラ イノセン・テイセス」
- Wiiにて発売されたフライトシューティングである。開発はアクセスゲームズ、発売はバンダイナムコゲームス。
- 右手にヌンチャク、左手にリモコンという変わったコントローラの持ち方をする。
- マヌーヴァという空中での特殊な機動をスティックとAボタンを組み合わせて簡単に行えるようになっている。
- レシプロ機なのでミサイルのような武装はなく、メインは機銃、サブ武装に魚雷やショットガンが装備できる。
- ストーリィを進めて条件をクリアすれば主人公が所属するロストック社の機体だけでなく、敵側のラウテルン社の機体も使えるようになる。
- 映画と違いキルドレを声優が演じている。
- ゲームは時系列ではナ・バ・テアより前の時期、大人が空を飛んでいた頃から物語は始まる。
- 初心者でもプレイできるように全体の難易度は低めだが、ラスボスはACEシリーズ最強。
- ラスボスは一人称が僕であることからファンからはラスボクと呼ばれ、こちらの機体を強化すれば相手も強化され、マヌーヴァを多用すればするほど超人的な飛行と回避行動をとるようになっている。
- 原作ではプッシャ型を推しているが、2chの本スレではトラクタ型のほうが人気。
- プレイヤの分身である主人公リンクス(後のチータ)は原作で登場する重要なキャラクタである。
- ゲームとしての完成度は高めだが発売が映画の公開時期とずれており、CMなどの宣伝もほとんど行わなかったため売れ行きはあまりよくない。
お絵カキコ
関連項目
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