スカウターとは、鳥山明の漫画『ドラゴンボール』およびそれを原作とするアニメシリーズなどに登場する相手の強さ(戦闘力)を測定できる架空の装置である。
作中では主にサイヤ人編、ナメック星編にて使用され、フリーザ一味にはほぼ全員支給されていた。
概要
片メガネに似た形状をしている。片耳に取り付けて、付属の小型スクリーンに相手の戦闘力が表示される。
地球に降り立ったラディッツが、一般人のおっさんを計測し「戦闘力たったの5か…ゴミめ」とやったのが初使用。サイヤ人編やフリーザ編で、「戦闘力」という強さを端的に表現する数値を導入するきっかけとなった。
生産が追い付いていないのか作中では新型と旧式の二種類が確認でき、旧式のスカウターは戦闘力22000前後までしか測定出来ない。
相手の戦闘力があまりにも高すぎると、測定不良を起こし爆発する危険極まりない装置でもある。この欠陥は長く解消されず、「ドラゴンボール超 ブロリー」で登場した最新版でようやく爆発しないようになった。
作中ではキュイがべジータの戦闘力を測定した時や、ブルマが界王拳を使った悟空の戦闘力を測定した際に、爆発を起こしたことがある。
また、たとえ正しく戦闘力を測定したとしてもスカウターの故障とされてしまうことが多い。
これは相手の戦闘力が自分よりも高かったときに顕著である。
ひどい場合には「くそーっ!こわれてやがる!!『グシャ』」と握り潰されてしまうこともあった。
しかし、実は機体要因における故障は一度も無い。
つまり、かなり精密機械にも関わらず、精度は非常に正確である。
かなり遠方の対象でも戦闘力を正確に計測できる。
「気」を読むという能力のないフリーザ一味にとっては、個人用レーダーのような役割も果たしており、壊れると何かと困る場面もある。
ただし計測できるのは「戦闘力○○の人物がどこそこの地点に居る」という情報だけであるため、カカロットかと思って行ってみたらピッコロだったりと「人違い」はよく起こる。
スカウターを持っている者同士で連絡を取り合う通信機としての機能も備えており、地球でのラディッツの死を別の星にいたナッパが感知したり、地球でのベジータの戦闘をフリーザが盗聴しておりかなり離れた距離でも通信できたりするようである。
計測できるのはその時点での戦闘力なので、相手が気を抑えていた場合は実力を正確に知ることはできない。ベジータはそのことをよく理解しており、サイヤ人編で「こいつらは戦闘力を変化させる。こんな数字はあてにならん」とスカウターを外しており、フリーザ編のジース戦では「お前たちはスカウターに頼りすぎだ」と指摘している。地球育ちの武闘家は気合を入れると戦闘力がモリモリアップするという宇宙的に見てチートな人々なので、よくスカウターを使う敵が驚いてくれる。
というか、スカウターとほぼ同じ能力を修業で体得しているZ戦士は実は凄い。
人造人間編までストーリーが進むと、今度は戦闘力のインフレなどの理由により殆ど使用されなくなった。
このため、フリーザ編までの戦闘力は劇中でもかなり正確に判っている。しかし、それ以後の登場人物の戦闘力はムック本や裏設定などで設定されているだけで、劇中で大きく取り上げられることはなくなっていった。
最後に使用されたのはフリーザ軍兵士が気を抑えていたトランクスを計測した「5」である。スカウターは5に始まり、5に終わった。しかも狙ったのか偶然かは不明だが、その時の兵士の台詞は「戦闘力たったの5…ゴミめ…」とラディッツとほぼ同じだった。
スカウターは様々な作品でパロディーが作られている。
以下に一部を紹介する。
スパウザー
空知英秋の漫画『銀魂』およびそれを原作とするアニメに登場。
スカウター同様、相手の強さ(戦闘力)を測定できる架空の装置である。
単位は「k」で、1kは昆布1枚分に相当する。
(新八は一般人より昆布2枚分強く、マダオはサングラス非搭載時は1kである。)
女の子になると単位がかわいくなって「o」(1oはおっぱい1個分)となる。
戦闘力がマイナスでも測定でき、その場合でも測定不良をおこすと爆発する。
関連動画
関連商品
関連項目
- 8
- 0pt