スカーフェイスとは、
- 英語で「傷(痘痕)のある顔」という意味。(Scarface)
- 1983年のアメリカ映画。監督はブライアン・デ・パルマ、主演はアル・パチーノ。→スカーフェイス(映画)を参照
- 漫画「キン肉マンII世」の登場キャラクター。本項目で説明。
- 『ロックマンX』の登場人物。
- 『バットマン』に登場するキャラクター。
- グラップラー刃牙シリーズの登場キャラクター花山薫を主人公としたスピンオフ漫画「バキ外伝 疵面-スカーフェイス」。
スカーフェイスとは、漫画『キン肉マンII世』に登場するキャラクターである。
概要
ヘラクレス・ファクトリー(H・F)の二期生として登場。当初は顔に大きな傷のあるイタリアンマフィア風のいかつい容姿だったが、これはオーバーボディであることが判明し、本当の姿はツバメをモチーフにしたイケメン超人。鋭い刃に変化するスワローテールという翼を持ち、残虐なラフファイトを得意としている。体格に恵まれたパワーファイターであるが、テクニックにも優れる。また、相手の心理を揺さぶるインサイドワークに長けた頭脳派ファイターの一面も持つ。正義・悪行を合わせた新世代超人の中では、ケビンマスクと並ぶトップクラスの実力者である。
本当の名前は「マルス」というd.M.pの生き残りである悪行超人。ケビンマスクとはd.M.p時代からの仲間であり、共に訓練に励んだ間柄。額の「狂乱の仮面(マッドネスマスク)」を下ろして目元を覆うことで内臓している魔性のエナジーが全開となり、残虐性と狂暴性が最大限に発揮される。また、相手の異名を奪い取ることに執着している。H・F在籍時は、正義超人としての心構えなどの授業は全く聞かずに居眠りをしていたが、実技ではクラスメイトに次々と重傷を負わせていた。H・F教官の伝説超人たちは、なぜこいつのやばさに気付かず、卒業させてしまったのか・・・。
キン肉万太郎に敗れた後は改心し、新世代・正義超人の仲間となる。が、悪ぶった性格は変わらず、荒々しいスタイルもそのままである。究極の超人タッグ編では、コンプリート・バルブの魅力に取りつかれて一時悪行超人時代の精神状態に戻っている。かつてのウォーズマンやバッファローマンのように主人公サイドの味方になると次のシリーズの強キャラと戦うことになり、噛ませ犬として負け続ける役割となってしまった。またやられ方も肉体を消滅させられたり、顔の皮を剥がされたりと悲惨なものだった。
登場時のインパクトが強く、ダークヒーロー的なキャラクターもあってキン肉マンⅡ世で登場したキャラクターの中では人気が高い。一方、ジェットコースターが大の苦手という意外な一面もあり、強がりながらも悲鳴をあげてガチで怖がっていた。
プロフィール
作中での活躍
d.M.p在籍時からH・F卒業まで
バッファローマンや悪魔将軍といった過去の悪魔超人の強さに憧れ、悪行超人の道に進み、d.M.pに入団。ケビンマスクとは訓練生時代の同僚であり、訓練中にケビンの命を救っている。もっとも本人は「恩を売るため」だと述べている。
数年後、万太郎がナイトメアズに勝利し、d.M.pは内乱が起こり崩壊。本部の爆発時に巻き込まれながらも奇跡的に生還する。正義超人たちの殲滅を目論み、オーバーボディを身につけて名を「スカーフェイス」と改めることで正体を隠し、H・Fへ潜入。卒業試験では、ジェシー・メイビアを5分以内に破り、卒業している。
H・F一期生・二期生入れ替え戦編
任務を放り出して毎日夜遊びに興じる一期生(Team AHO)の4人に制裁を与えるため、二期生のメンバーとして日本駐屯超人の座をかけた入れ替え戦に出場することになる。
1回戦Bブロックでテリー・ザ・キッドと対戦。キッドから「デクの防」と罵られて逆上していたスカーは正義超人とは思えない喧嘩ファイトでキッドを圧倒する。さらに、オーバーボディを脱いで真の姿を現すと力の差はさらに歴然となる。キッドが抱える父親に対するコンプレックスを利用して心理的に揺さぶりをかけ、キッドの放つテリー一族の必殺技を上位互換化した改良技にしてしまう。戦意を喪失するまで追い詰めたキッドを最後はアルティメット・スカー・バスターでKO。テリーマンの息子であるキッドに何もさせない一方的な内容で完勝という衝撃的なデビューを果たす。
試合後、戦闘不能となったキッドにさらに攻撃を加えようとしたところ、止めに入った同じ二期生のジェイドとの間に確執が生まれる。
なお、キッド戦ではオーバーボディ時と同じ姿をした2人の舎弟がいたが、これ以降なぜか彼らの姿を見なくなった。一体彼らが何者なのかは謎のままである。
準決勝は第2試合でジェイドとの二期生同士の対戦となる。試合前にコンクリート・デスマッチを挑むことでジェイドの師匠であるブロッケンJr.のトラウマを呼び起こし、師匠の絆を断ち切ろうという心理戦を仕掛ける。ブロッケンが立ち直り、ジェイド側が反撃体勢に入ると、「狂乱の仮面(マッドネスマスク)」のフォームとなり、さらなる凶悪さを開放する。さらに、ジェイドの育ての親である老夫婦を殺すようにけしかけたのはブロッケンだったという虚言を信じ込ませ、またもやジェイドの精神状態を混乱させたうえに、ジェイドの右腕を捻じ切ることでベルリンの赤い雨を封じてしまう。そして、1回戦同様、すでに戦意が喪失したジェイドに対し、アルティメット・スカー・バスターによってトドメをする。
決勝の前夜、d.M.p時代の同僚であるケビンマスクが姿を見せ、正体を明かして大会を中止させると詰め寄ってくる。だが、訓練生の頃にケビンの命を救った恩を引き合いに出すことで引きさがらせる。
決勝では、d.M.pを壊滅に追い込んだ張本人であるキン肉万太郎と対戦。復讐が目的のスカーだったが、万太郎のお下品な予想以上の猛攻を受けたことで序盤は押され気味となる。だが、万太郎が不安を紛らわすためにアルコールに頼っていたことを見破ると、キン肉バスターを6を9にひっくり返すバスター破りによって攻略し、万太郎を追い詰めていく。ブロッケンの説得もあってケビンがついにスカーフェイスの正体が悪行超人マルスであることを暴露するが、ここでも心理的駆け引きによって委員長に試合の続行を認めさせる。その後も万太郎を圧倒し、d.M.p壊滅の恨みを晴らすべく苛烈な攻撃を加えていく。しかし、戦いの中でスカーの背中にかつてケビンを救ったときに負った古傷があることが発覚。突破口を見出した万太郎にアルティメット・スカー・バスターを攻略されたうえ、ターンオーバー・キン肉バスターを喰らってしまう。最後は万太郎の新必殺技マッスル・ミレニアムによって背中にダメージを受け、敗北。
試合後、体があり得ない方向に捻じ曲がる重傷を負い、病院へ搬送。その際に敗れたものの戦いに満足しており、その様子を見ていたケビンはスカーの改心に期待をする。
悪魔の種子編
しばらく登場しなかったが、ケビン、ハンゾウ、バリアフリーマン、イリューヒンといった面々と共にアイドル超人軍を結成し再登場。ザ・コンステレーション戦で消耗していた万太郎の代わりにバラバラにされたミートの体を取り戻すべく、悪魔の種子(デーモン・シード)との戦いに参戦する。
巌流島のジェネラル・リプでケビンマスクと合流し、「B-エボリューションズ」を結成。ザ・デモリッションズとのタッグマッチに挑む。序盤は1人で戦うボルトマンを相手にコンビネーションによって優位に試合を進める。しかし、恐怖の将の力で若返った再生(リボーン)アシュラマンが正体を現すと、苦戦を強いられる。パワーと頭脳を駆使して奮闘するが、全盛期の力を取り戻したアシュラマンと半永久的に発電できる原子電力を内蔵したボルトマンの前に追い詰められていく。切り札のアルティメット・スカー・バスターも顎の寸法を変えるという前代未聞の脱出方法を駆使したアシュラマンに破られ、逆にアシュラマンのアルティメット・阿修羅バスターによって瀕死のダメージを受ける。最後はザ・デモリッションズの地獄のコンビネーションΩによってボルトマンの魔の四角窓に放り込まれ、体が消滅し死亡。
その後、魔の胎内にて正義超人の骸で出来た大黒柱骨の一部にされ、リングに昇ろうとするケビンを上に投げる。万太郎がアシュラマンを倒した後に恐怖の将は滅び、降り注いだボーンダイヤモンドによって復活。
究極の超人タッグ編
時間超人の策略によって歴史が改変され肉体消滅の危機に立たされたケビンマスクを救うため、20世紀の時代にタイムワープするメンバーに志願。だが、救出作戦は失敗に終わり、新世代超人、伝説超人、時間超人を巻き込んだ究極の超人タッグの開催が決定し、ジェイドとのタッグチーム「スーパー・トリニティーズ」として出場することになる。しかし、優勝者に与えられるコンプリート・バルブの話を聞いてからは目的がケビン救出からバルブを手に入れる野心に変わり、言動が悪行超人時代のものに戻っていく。
本戦まで進んだスーパー・トリニティーズは1回戦第4試合でネプチューンマンとセイウチンのヘル・イクスパンションズと対戦。かつてのオーバーボディを身につけた姿で入場し周囲を驚かせると、セイウチンに対して非常になりきれないジェイドに悪態をつき仲違いを起こす。ついにはふがいないジェイドに対して一方的にタッグ解消を突きつけ、パートナーを踏みつけたうえにリングから蹴り落とす始末。完全無比超人になる野心を自ら暴露すると、マッドネスマスクを使用し、凄惨な残虐ファイトでセイウチンを攻撃する。そして、必殺のアルティメット・スカー・バスターを繰り出すが、セイウチンを倒すことはできず、逆にこれまでの攻撃でセイウチンの獣性を100%にまで引き上げていた。そこからはセイウチンのより残虐な攻撃を受け続け、ピンチに陥る。だが、新技ブロッケンの帰還を身につけたジェイドに救われると、真摯な姿勢で協力を呼びかけるジェイドの姿に心を動かされ、マッドネスマスクを解除。空中分解していたタッグの絆が復活すると、ツープラトン技レッド・レイン・テイルを決め、反撃モードに入る。ところが、ヘル・イクスパンションズのマスク・ジ・エンドによって視力を奪われたジェイドをオプティカル・ファイバー・クロスボンバーの魔の手から庇おうと反射的に動き、身代わりとなって顔の皮を剥がされダウン。1人残ったジェイドも奮闘はするが倒され、トリニティーズは1回戦敗退となる。
2回戦では、剥がされた顔の皮をネプチューンマンのマントのコレクションとされてしまった新世代超人たちと共にセイウチンに呼びかけ、正義超人の心を取り戻すきっかけとなる。準決勝のときには病院を抜け出してザ・マシンガンズと戦う万太郎とカオスの応援に駆けつける。
準決勝後にカオス・アヴェニールが死亡し、遺したピラリアの花粉が起こした奇跡によって剥がされた顔の皮が元通りになる。体が回復したことでキッド、ジェイドと共にマッスル・スパーク習得のための万太郎のトレーニング・パートナーを務める。その中で、かつて戦った万太郎の成長を実感している。
必殺技
シングル技
- アルティメット・スカー・バスター
- キン肉バスターを進化させたオリジナルのフィニッシュ・ムーヴ。キン肉バスターの体勢から相手の首を両足でロックすることで首のフックの甘さというキン肉バスターや阿修羅バスターの弱点を克服することで脱出不可能な技とした。
キン肉バスター本来の五所へのダメージに加えて三角締めの効果まであるため、威力もキン肉バスターを上回っている。
初めて披露したときのインパクトは大きかったが、後にアシュラマンがさらに脱出不可能なアルティメット・阿修羅バスターをすでに開発していたことが判明する・・・。 - スワロウテール
- アルティメット・スカー・バスターと並ぶ代表的な必殺技。ツバメの尾の形をした背中の翼が刃物のように変化し、相手を切り裂いたり、貫いたりする。
- スワロウテール・シャベル
- スワロウテールで地面を掘り起こす技。掘り起こしたコンクリートや岩を蹴り飛ばして相手に攻撃することも。
- スワロウテール・レイク
- スワロウテールを鞭のように使い、相手を切り裂く。
- ヘルリバー・プランジ
- 腕に絡みついた相手を持ち上げ、ペンデュラム・バックブリーカーの要領で自分の膝に叩きつける。
- バッファロー・ブランディング(猛牛の焼印押し)
- テリー一族のカーフ・ブランディングを自己流にアレンジして改良した技。オリジナルとは違い、両膝を相手の頭に乗せて地面に叩きつける。仔牛どころか猛牛も倒せるとしてネーミング。
- スピニング・ダブル・トゥホールド
- スピニング・トゥホールドの改良技。相手の両足を同時に痛めつける点でオリジナルと違う。
- 大人のジャーマン
- 投げっぱなしのジャーマンスープレックスにとらえてから、同時に相手の両足首を取り、自らの体重をかけてリングに叩き付ける技。技名は、ジェイドのジャーマンスープレックスを子供だましであると揶揄したところから。
- リバースビーフケーク・ハマー
- ジェイドのビーフケーク・ハマーの返し技として使用。自分を掴んでいる相手の手を弾き返した後、自分の両腕を交差させて相手の両腕を捕らえ、頭から叩き付ける。
- デンジャラス・ジャーマンスープレックス
- コーナーポストに腰掛けた状態からスパイダー・ジャーマン・スープレックスの要領で、場外の鉄柱に相手の脳天を叩きつける。技名からして川田利明と関連しそうだが、特に関連性はない。
- ロイヤル・ストレッチ
- ケビンマスクの必殺技であるロープ越しに相手の脚と腕を固め、身体を反らせて締め上げる関節技。本家であるケビンは技が荒いと称していた。
- アカプルコロール
- リバース・ロメロスペシャルに捕らえた状態でジャンプし、相手の脳天をコーナーの鉄柱に激突させる。
タッグ技
- 戦術(ストラテジー)
- B-エボリューションズのツープラトンの総称。
- 戦術-B(サドンインパクト)
- スカーフェイスが相手の首をロープに固定すると、ケビンがスカーの頭を跳び箱のようにして飛び越え、相手の背中にのしかかる。
- 戦術-C
- スカーフェイスが相手の両脚にタックルして、そのままフロント・スープレックス気味に後方目掛けて投げ、同時にケビンが前方のロープの反動を利用して鎧の棘で相手の首を刺し、スタナーの要領で落とす。
- 戦術-D
- ケビンが相手の首を捉えたままコーナー最上段へ駆け上がり、体を反転させながら落下し(丸藤正道の不知火の要領)、同時にスカーフェイスがスワロウテールを相手のボディに突き刺す。
- 戦術-F
- ケビンの顔面パンチとスカーフェイスの延髄蹴りを同時に繰り出す技。
- 戦術-G
- ケビンが相手の両脚にタックルし、そのまま担ぎ上げる形でコーナーポスト最上段から体を反転させてジャンプし、九龍城落地のような体勢で脳天からの落下を狙い、同時に飛び上がったスカーフェイスが相手をブレーンバスターの体勢にとらえ、キャンバスに叩きつける。
- レッド・レイン・テイル
- スーパー・トリニティーズ必殺のツープラトン技。スカーフェイスのスワローテールにジェイドがベルリンの赤い雨によって噴出させた炎によって点火し、相手を切り裂く技。廃ビルを真っ二つに両断してしまうほどの破壊力がある。
ヘル・イクスパンションズ戦では、ジェイドがベルリンの赤い雨を使えなくなっていたため、ブロッケンの帰還による炎で点火している。
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