スクラム組もうぜ!とは、全世界のラガーマンおよびラグビーに興味を持った人への呼びかけである。
概要
スクラムとはラグビーにおけるセットプレーの一種であり、軽い反則(ボールを前方に落とす、自分より前にパスを出す等)が発生した際に行われる。
各チーム8人、計16人が押し合い、互いにボールの確保を狙うプレーであり、直接得点を得ることはないがその力強さ故、ラグビーの代名詞とも言われる。
泥臭いが、確かな魅力のあるプレーである。走り回るのも、他のセットプレーも楽しいが、そんなことよりスクラム組もうぜ!
※素人が見よう見まねでスクラムを組むと、重大な事故につながる危険性があるので、必ず経験者の監督のもとで組みましょう。
ラグビーはルールが複雑で、敬遠されがちなスポーツである。だがもしラグビーに興味が持てたなら、まずは動画やTV中継を見て、ラグビーの迫力を感じていただきたい。
自分もラグビーをしたいと思ったら、その時はスクラム組もうぜ!
※ラグビーでは大きく分けるとフォワードとバックスの二種類のポジションがある。このうち、スクラムに参加するのはフォワードのみであるため、ラガーマン(ラグビープレイヤー)でもスクラムを組んだことがない人もいるので注意。
歴史的な『スクラム組もうぜ!』
■2015年9月20日 ラグビーW杯イングランド大会 南アフリカ vs 日本 グループリーグB
前提として、日本はラグビーW杯に全大会出場しているが、戦績としては1991年の第2回大会でジンバブエに勝利したのみであり、以来1度も勝てていないことを念頭に入れて頂きたい。
試合終盤、拮抗しつつも32対29で南アフリカ有利な状況であった。
そんな中南アフリカの反則。ペナルティとして日本がキックもしくはスクラムを選択しての試合再開となった。
南アフリカ(世界ランク3位)は日本(世界ランク13位)より遥かに高い格上チーム。
そして日本にとっては「キック:リスク低で同点」「スクラム:リスク高で逆転」という状況。
なおかつ後半ロスタイムであることから観客がキック濃厚と予想した中、日本はスクラムを選択。
ラグビーは試合時間を過ぎたとしてもプレーが止まるまで試合が続行する。この選択の後に日本がボールをミスするなどしてプレーを止めた場合、その時点で南アフリカの勝利が決まる状況になった。
同点で引き分けという安牌を捨ててガチンコ勝負を選択した日本の判断に湧きあがりジャパンコールに包まれる観客席。
そして未曾有の名勝負に興奮したJ SPORTS実況:矢野武の発言に視聴者は奮い立たされる。
そして両者が拮抗する中、日本は見事な逆サイド狙いにより逆転勝利。下馬評を覆し24年ぶりのW杯白星をあげた。
W杯公式サイトですら「史上最もドラマチックな番狂わせ」とコメントしたこの展開は、まさに実況の宣言どおり「歴史が本当に動いてしまう瞬間」であった。
なお、ここでは2007年ラグビーW杯でのvsカナダ戦引き分け動画へのリンクを入れてある。件の動画と共に「ブレイブ・ブロッサムズ」(桜の勇士)と称えられた日本代表のキセキの一端を感じて欲しい。
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