スケープドールとは、身代わり人形といった意味の道具である。恐らく、言葉の由来はスケープゴートから。
文字通り危険の身代わりになってくれるアイテムとして、主に和製RPGなどに登場している。
名前も効果も似たようなアイテムとして、テイルズシリーズのリバースドール等がある。
ファンタシースターシリーズにての用途
ファンタシースターオンラインシリーズ(PSO)及びファンタシースターユニバースシリーズ(PSU)に、死亡時、即復活するアイテムとして登場。
PSOでは、死亡時に街に戻らなければならないソロプレイ時(一人)の、特にアルティメットでのレア敵狩りに重宝する(出現率が約500分の1で即死攻撃を仕掛ける敵も居る為)。
また、誰か一人が死亡することでミッションが終了するチャレンジモードでは、固定ダメージに耐えられないキャラに持たせて事故死などを防止する、TP回復薬代わりとして使用しテクニック使用回数を増やす(主にタイムアタックで使われる小技)、ということにも使われてる。
PSUでも、特筆すべき点は無いものの、デスペナルティを回避するアイテムとして重宝している。
ファイナルファンタジーⅣにての用途
ファイナルファンタジーⅣでは分身を作り物理攻撃を2回まで回避させることのできるアイテム。
攻撃が非常に強烈なベヒーモス戦&幻獣の洞窟に召喚士戦では必須のアイテムで、地底世界のバブイルの塔に出るフラウドパペットからエッジで盗むことができるが、
入手可能な時期が限られている上、白魔法ブリンクで代用できるため、この魔法と共に徐々にいらない子になってしまった。
DS版での用途
しかしこのアイテム、「全モンスターがプレイヤーを殺しに来る」とまで言われたDS版ではまた勝手が変わる。
HP最低クラスのリディアはおろか、ちょっと油断するとカインやセシルもあっさり死ぬ上に、ケアルダ、ケアルガの詠唱時間が凄まじく長いため、少しでも被害を抑えたい場合は状況好転させるためには必須となる。
「引き付ける」+「カウンター」+「がまん」状態のセシルが死ななくなるところまで来れば別だが、そうでなければポコポコ消費されることになったりもする。
特に星の砂が買えない状態でのプリンプリンセス戦ではあるなしで全然変わってしまう。
購入できるようになったもののかなり高価なため、戦術次第ではエクスポーションと並んで今作品の資金流出の原因ワースト2になってしまう。
ソード・ワールドのスケープ・ドール
髪の毛を結ぶと、持ち主のダメージを肩代わりしてくれる、マジックアイテム。
ぶっちゃけ効果より語られるのはそのお値段。新米冒険者が命を賭けて1000ガメル、2000ガメルを稼いで山分けしているこの世界で、なんと100万ガメル(旧版)!
間違っても「この前無理やり戦闘させて、死人出しちゃったしなー。今回も危険度が高いシナリオになっちゃったし、よし、ここは一つ便利なアイテムを出してあげようかな」等と出すアイテムではない。金に汚い冒険者たちは即座に「よし、売ろう」と言い出すに決まっているからだ。
……これが実際に起こってしまった公式作品が、ソードワールドRPGリプレイ第三部であり、彼らはこれで手に入れた売却益50万ガメルを元手にバブリーな戦いを繰り広げ、バブリーズ(バブリーアドベンチャラーズ)としてその名を轟かせて行く事になる……。
なお、続編となるソード・ワールド2.0では身代わり効果のある魔法の一つとして登場。
廉価で買うことができる適当な人形を媒体に魔法をかけることで1回だけどんなダメージでも肩代わりしてくれる。
ここでもまた問題が発生。修得者が高レベルのコンジャラーなのである。
普通の後衛コンジャラーが使う分には「突然狙われた時の保険」という使い方がされるが、
「廉価な人形を用いる」「1撃であるならたとえ数百点のダメージだろうが無効化できる」というその特性上、
コンジャラーが防御を捨てつつノーリスクで敵を本気で攻撃するために使うという、「コンジャラー前衛説」に拍車をかける一因にもなってしまったのだ。
愛用者
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