スズキ・キザシとは、自動車メーカーのスズキが発売する普通自動車である。
諸元・主要装備
- 全長:4650mm
- 全幅:1820mm
- 全高:1480mm
- 軸距:2700mm
- 重量:1490kg(FF) 1560kg(4WD)
- 出力:138kw(188ps)
- トルク:230N・m(23.5kg・m)/4000rpm
- 燃料量:63L
- 燃料:無鉛レギュラーガソリン
- 燃費:12.6km/L(FF) 11.4km/L(4WD)
- 変速機:CVT
- 駆動:前輪又は四輪
- 懸架:マクファーソンストラット(前輪) マルチリンク(後輪)
- 制動:ベンチレーテッドディスク(前輪) ディスク(後輪)
- タイヤ:235/45R18 94W
- 定員:5名
- 主要装備
ESP、9エアバッグ(前席、前後席側面、カーテン、運転席膝元)、キーレスエントリー、バックソナー
本革シート(一部合成皮革使用) 、運転席10ウェイパワーシート、助手席4ウェイパワーシート
イモビライザー、警報装置、パドルシフト、情報画面、左右独立式オートエアコン、など - 価格:278万7750円(FF) 299万円7759円(4WD) ※いずれも消費税込み
概要
2009年10月21日に、日本で発売が開始された。2008年秋に起きたリーマンショックの悪影響で世界経済が悪化し、特にキザシが主要市場とする北米では大きな景気後退があったため、開発中止や販売中止という噂が飛び交ったものの発売に至った。主にDセグメントと呼ばれる中型セダン市場向けの車両で、スズキとしては完全自社開発の本格的な中型セダンである。
名称は日本語の「兆(きざし)」からつけられており、「なにか良い事が起きる」という予感をイメージしてつけられた。プラットフォームを自社で一から開発しており、今後はこのプラットフォームが派生していくと見られている。日本ではCVTモデルしか発売されていないが、海外向けにはFF専用だが6速MTが用意されている。
開発に到る理由
スズキは世界の多くの国で乗用車や二輪車を販売しており、その名声は世界に広まっている。しかし北米では二輪車は有名であるものの、乗用車については「小型車とオフロード車を作るニッチメーカー」という目で見られていた。そこで、このクラスの高性能な中型乗用車を販売することで、自動車販売による収益獲得だけでなく、それによるスズキブランドの上級移行を図っている。
2万ドル台の4ドアセダンはホンダ・アコードやトヨタ・カムリなどの人気車種がひしめく、北米では販売台数が多いマーケットの一つであり、ここで成功することの意義は大きい。
キザシ・コンセプトシリーズ
キザシが発売に到る過程で、3種類の「キザシ・コンセプト」が発表されてきた。コンセプト1は流麗なハッチバック型、コンセプト2はSUV、コンセプト3はセダンである。今回発売されたキザシは、コンセプト3の商品化である。
日本での販売
日本では殆ど売れていない。こちらのブログでは、販売台数は多い時で3桁、概ね2桁の販売台数であることや、スズキの国内販売目標が月販20台であることにも触れられている。
売れない原因として「スズキ自身が国内では売る気がないからだろう」という指摘が自動車雑誌などで行われた。テレビCMは流れておらず、試乗車どころか展示車もない販売店も多い、販売員も積極的に売ろうという姿勢がない、などがその根拠。スズキ自身は海外でのブランドイメージ向上を目的として開発したことから、元々国内販売に力を入れる気はなかったのだろうと思われる。
また2013年度に警察庁に覆面パトカーとして配備された。908台もの台数が納入される為に国内で走るキザシの
半数強が覆面パトカーということになり、街でキザシと遭遇したら注意が必要である。
ちなみに市販車はフォグランプや本革シートが標準装備だが、覆面パトカー仕様はコストを抑えるためフォグランプなしでシートは布地の為、簡単に見分けることが可能である
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関連項目
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