スズキ・ツイン(Twin)とは、スズキ自動車が販売していた2人乗りの軽自動車である。
概要
排気量 | 658cc |
全長 | 2735㎜ |
全幅 | 1475㎜ |
全高 | 1450㎜ |
ホイールベース | 1800㎜ |
車両重量 |
570㎏~720㎏ |
全長が短く丸いボディーが特徴の2ドア2シーター2ボックスのマイクロカーである。
トランクは無く、Rガラスが開閉する。
部類的にはドイツのSmartに近いかもしれない。
エンジンはK6A型直列3気筒を搭載。ハイブリッドも選択可能。ちなみに軽自動車では初のハイブリッド車である。
ハイブリッド車はアイドリングストップ機能付きだが、モーターだけの走行は出来ない簡易タイプであった。
最大出力5kwのモーターをエンジンとトランスミッションの間に搭載し、電池はバイク用の12Vバッテリーを16個流用し、計192Vの電圧のもので、トランクに搭載される。そのためスペアタイヤのスペースが無く、代わりにパンク修理剤が装備される。
組み合わされるトランスミッションは3ATまたは5MTで、ハイブリッドは4AT。
ボディはアルトの車体を短縮して使用、外装は専用だがドアミラーはカプチーノからの流用。メーターはスズキ初のセンターレイアウト。
燃費は10・15モードで1ℓあたり26㎞、ハイブリッドは34㎞。
価格を下げる為に、パワステ、エアコンはオプション扱い(一部グレードは標準)、ABSは全車標準装備。
新車時の本体価格は税抜49万円~、ハイブリッドは129万円~という価格設定で、世界で一番安いハイブリッドカーでもあった。
販売台数について
当初は月の目標販売台数が200台だったが、珍しいこともありバックオーダーを抱えるほど売れた。
しかしその後は伸びず、またホイールベースが短か過ぎて既存の生産ラインが使えず、ハイブリッド車に関してはほぼ手作りで月産4,5台が限界。専用部品も多く、量産効果によるコスト低減も見込めなかった。
価格も市場に対しての実験的な側面もあり、採算度外視であったことから、発売から2年9か月後の2005年9月30日に生産終了。総生産台数は1万106台であった。
関連動画
関連項目
外部リンク
- 1
- 0pt