スタイリッシュボマーとは、ゲーム「モンスターハンター」シリーズにおける、極めてスタイリッシュで豪快な戦法の一つである。
概要
以上。
字面だけで見ると非常に大雑把な戦い方に見えるが、当然そのままでは自分が巻き込まれるので、それをスタイリッシュに回避して相手にだけ爆風を食らわせるのがスタイリッシュボマーである。
もっと言うと普通に爆弾を置いていては相手が爆風の圏外に移動してしまう事が多いので、ちゃんとダメージを与えて戦法として成立させるには、爆弾設置から起爆までに要する時間もスタイリッシュである必要もある。
- スキル「ボマー」(爆弾強化)
爆弾の威力が1.3~1.5倍(作品による)に強化されるスキル。全ての基本。
爆弾・爆薬系アイテムの調合成功率が100%になるという効果もあり、調合難度が中~難しめでありながら所持数が少なく、持込調合必須の爆弾にはありがたい効果。 - スキル「罠師」(高速設置)
設置アイテムを設置するスピードが上昇するスキル。基本その2。
設置~爆破までの手順をスタイリッシュにするためには必須のスキル。罠師という名前だが設置物全般に効果がある。
また、爆弾だけで倒そうと思うと相手の体力に対し爆弾の総火力が足りないケースがあり、必要ダメージ量の節約を図るために捕獲を用いる場合が多い。その時は罠が必要になるので罠スキルとしても役に立つ。 - スキル「回避性能」
ゼロ距離起爆の爆風を回避するために、必須ではないが殆どの場合重要なスキル。
一瞬で爆風圏外に離脱する事は無理なので、回避行動の無敵時間を使って爆風を回避する。回避性能スキルがないとこれがかなり短く、完璧なジャストタイミングでないと回避しきれないので、このスキルで無敵時間を延ばすと安定しやすい。 - 武器は片手剣
爆弾を置く事自体はどのスキルでも納刀状態であれば可能なのだが、スタイリッシュボマーだからと言って武器を出す必要が全く無いかと言えばそうでもない(キックしかできないからな!)。つまり爆弾を置くたびにいちいち納刀しなければならないのだが、片手剣だけは武器を出したままアイテムを使える。
また、MH4から追加されたコンボルートでバックステップ斬りがあるが、このバックステップにも無敵時間が付いており、片手剣はスタイリッシュに爆風を避ける手段が他の武器よりも多い。
これらの要素を駆使して、爆弾の爆発に巻き込まれる至近距離で立ち回りながら、相手にだけ爆風の被害を与えていくのがスタイリッシュボマーである。
見た目がスタイリッシュである事が何よりも大事だが、完全にネタと割り切った他のお遊びと違って、頑張れば実戦で通用する戦法でもあるため、スタイリッシュボマーを志す者は日々スタイリッシュさと火力効率の両立に頭を悩ませている。
また、自分で叩いて起爆させずとも、一緒に小タル爆弾を置いて時限式で爆発させても良いが、その場合は相手の動きを見てから置いても間に合わないため、相手の行動パターンを把握し、爆弾を当てたい部位の未来の位置を予測して爆弾を置くテクニックが必要となるので、趣は変わるがこちらもスタイリッシュである。
爆弾を主火力とする戦法のため、通常の武器で戦うのと比べて以下のようなメリット・デメリットがある。
ただし「爆弾だけで倒す」と言う完全ボマーではなく、片手剣の火力補助として使うセミボマーならば総体力に対して火力不足になる点はあまり問題とならず、瞬間火力を一時的に高める戦法として実用性がある。
下記の関連動画のアマツマガツチ討伐では、爆弾を複数個置くのはアマツがダイソン攻撃(強烈な吸引を行い、吸い込んだら即死級ダメージと言う攻撃)を怯ませてキャンセルさせる時に絞っており、これは爆弾の瞬間火力がないと到底無理な芸当である。
また片手剣でタイムアタックに挑む際はセミボマーで爆弾を用いる方がタイムが縮まる場合が多い。MH4GのG級村最終クエスト「師匠からの試練」では極限状態のモンスター3連続であり、中でも1番手のディアブロスは極限状態に加えて地中に潜るためアイテムの絡め手の殆ど全てが通じないなど片手剣と相性が非常に悪いが、スタイリッシュボマーならば極限化する前にディアブロスを瞬殺する事が可能であるため、この難関クエスト突破方法の有力な一つとしてスタイリッシュボマーが用いられる事がある。
亜種ボマー
後の作品(主にMHX)では戦法スタイルの増加により、異なる手段でのボマー族が増えた。
エリアルスタイリッシュボマー
エリアルスタイルは前転動作が通常の前転ではなくふわっと浮き上がりながら前転するモーションになり、この状態でモンスターや味方やその他一部の物体を踏むとジャンプができる。
これは爆弾も踏んづけてもジャンプする対象であり、踏んづけられた爆弾は爆発する。しかし踏んづけて跳躍すると上方向に爆弾の範囲外に脱出できるため、相手だけ爆風で吹っ飛ぶのだ。
ただ何も考えないで踏んでいいというほどではなく、ジャンプしてもモンスターの体に当たって高く飛べなかった場合は当然爆風に巻き込まれるので、モンスターとの位置関係を見て飛ぶ方向を決めなければならない。
また、大タル爆弾Gは爆風の広さの関係からしっかり飛んでも巻き込まれる場合があるので、確実に避けるなら爆弾のギリギリのふちを踏むようにしないといけない。
この戦法は武器を出す必要が全く無いため、爆弾だけで仕留める事を目的とせず武器による攻撃も併用するのでなければ、武器は何でも良い。
加えて無敵時間で避けている訳では無いので回避性能スキルと関係が無く、罠師・ボマーのスキル以外はせいぜい人によっては回避距離スキルがいるか?と言う程度のスキルの安さも魅力。
「スタイリッシュボムジャンプアクション」の記事も参照。
金剛身ボマー
あまりスタイリッシュじゃないとかこれはシュールボマーだとかいう声もあるが、爆弾を主火力にするボマー戦法なので記載。
狩技の「金剛身」はスーパーアーマー状態になり、かつ爆弾のような吹っ飛ばし効果さえも耐えられるというもので、これでゼロ距離起爆を避けるのではなく避けなくてもいいようにするというもの。
避けないので爆弾のダメージは食らうが、金剛身そのものにダメージ軽減効果があるので、防具の強化をシッカリしていれば死ぬのはモンスターの方が先だ。多分
そしてさらに、細かな攻撃判定を継続的に身に纏う操虫棍の狩技「蟲纏い」を併用すると、爆弾を置いた瞬間に自動で起爆する事ができる。
これにより、耐火スーツ着用のボンバーマンの如く、爆風に巻き込まれながら爆弾を置き続けるという悪魔の所業が可能となり、見た目はとてもシュールだが、瞬間火力としては間違いなくダントツ。
他のスタイリッシュボマーと違って複数人でやって他人の爆破で回避のタイミングがズレて失敗・・・なんて事もないため、オッサン4人でモンスターの足元でゴソゴソする事も可能。
ハドソンとのコラボが無かったのが悔やまれる。
武器が操虫棍に限られ、防具の強化が必要で、かつ狩技ゲージを溜めてからでないと開始できないなど条件は厳しいが、爆風を回避する操作が必要ない分、操作難度としては非常に易しい。爆弾を調合しながらの設置に操作スピードが要求される程度である。
ブシドーボマー
元祖スタイリッシュボマーが回避性能スキルで回避するのに対し、ブシドースタイルのジャスト回避を発動させて回避する戦法。
ジャスト回避である関係上、ジャストガードしか無いランス・ガンランスではできないが、それ以外の武器ならどれでもジャスト回避がある。
ジャスト回避は人によってはMHXバランスブレイカーの一角とも言われるほどジャスト回避が発動した時の無敵時間が長く、そして発動の判定受け付けタイミングが回避性能+2より長いというトンデモ性能であり、当然爆風など造作も無く避けられる。
ただ難点としてはジャスト回避は通常の回避行動よりも長い距離を飛んでしまうのに加え、基本的にジャスト回避した後は何らかのジャストアクションが発生するため、連続で爆弾を設置爆破していく事が難しい。
しかし片手剣のみ、「アイテムを使う動作でジャストアクションをキャンセルできる」と言う性質を持つ。ここまで言えば皆分かると思うが、もちろん爆弾を置いて動作をキャンセルするのだ。
ジャスト回避の受付時間および発生後の無敵時間は回避性能スキルとは関係が無いため回避性能スキルはいらない。こちらもエリアルと同じく、罠師ボマーだけで事足りるスキルの安さが魅力。
外伝作品にて
モンスターハンター初のアーケードカードゲーム、「モンスターハンタースピリッツ」では
片手剣の特殊攻撃としてこの戦法が用いられている。
(ただし表記は「ラッシュボマー」)
関連動画
関連項目
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