スター☆トゥインクルプリキュア 星のうたに想いをこめてとは、アニメ『スター☆トゥインクルプリキュア』の劇場アニメーション作品である。
2019年10月19日公開。映画プリキュアの第27作である(レギュラーシリーズ映画では第16作)。
概要
昨年秋は2作品コラボかつオールスターズだったこともあり、2年ぶりのシリーズ単独での映画化となる。今回のお話は不思議な力を持つ謎の生物ユーマ(命名:ひかる。無論由来はUMA(未確認生物))と共に世界中の至る所(イグアスの滝、バヌアツ・ヤスール火山、ナスカの地上絵、ウユニ塩湖などなど)にワープして旅行しながら、言葉を交わせないものの歌に反応することから、歌を通じて交流を深め互いに成長するとともに、ユーマの力を狙う宇宙人のハンターたちからユーマを守るべく戦う、というのが大まかなあらすじ。
監督は『映画 魔法つかいプリキュア! 奇跡の変身!キュアモフルン!』以来となる田中裕太が担当。というよりも脚本は同作でも手がけた田中仁、『ミラクルユニバース』から引き続いての松浦仁美と共に作画監督として参加する中谷友紀子と、『Go!プリンセスプリキュア』の中核スタッフが再集結することに(さらに言えば、主題歌「Twinkle Stars」も作詞が大森祥子、作編曲が高木洋とこれもお馴染みの面々)。キャラクターデザイン・総作画監督は映画では『映画 スマイルプリキュア! 絵本の中はみんなチグハグ!』以来となる小松こずえ、音楽は本編同様林ゆうきと橘麻美が手がける。
ゲストキャラの、ブルーキャットを捕まえるため彼女を追いかけてやってきた、おっちょこちょいな犬のおまわりさん、もとい星空刑事メリー・アン警部補役には、女優・歌手の知念里奈がシリーズ初参加。あわせて主題歌「Twinkle Stars」のエンティングテーマバージョンの歌唱も担当する(挿入歌バージョンはプリキュア役5人が担当)。2児の母としてプリキュアシリーズに触れてきただけに今回の起用はたいそう喜んだそう。ちなみに10月13日放送の第36話にもアン警部補がゲスト出演することに。
対する今回の敵である宇宙人ハンターにもゲスト声優を起用、ニトロ星人のバーンは吹き替えを中心にしてきた咲野俊介、シャドウ星人のダイブはラーメンズとして俳優として活躍する片桐仁、メカ星人のジャイロは『カメラを止めるな!』で一躍ブレイク、今回が声優初挑戦の濱津隆之、ウォーター星人のハイドロは今や人気声優となった石川由依、ジャイアント星人のチョップは『SR サイタマノラッパー』でしられる駒木根隆介がそれぞれ演じる。また、ABCテレビ繋がりで同局の関西ローカルの夕方ニュース番組『キャスト』が劇中番組として登場、スタジオを忠実に再現するほか、メインキャスターの上田剛彦アナウンサーも本人役で出演する。
今回初の試みとして、初報段階でシリーズとして初めてイメージビジュアルが作成されたことにある。プロデューサーの村瀬亜季と田中監督が持つ世界観やビジョンを表現するため、児童書や絵本等の挿絵を手がけるイラストレーターのいなとめまきこに依頼し、水彩画タッチで絵本風のビジュアルが2種作られた。一つは沖縄らしき南の島(ヤンバルクイナが隅っこにいる。ちなみにえれなとまどかの修学旅行先として沖縄が登場、ひかるとララもユーマによってワープしてくるとか)で星空を見上げるひかるとララを描いた「地球Ver.」。もう一つは流星群からはぐれた流れ星が地球にこぼれ落ちる(地球の表面にはキュアスターとキュアミルキー、フワのシルエットが)様子が描かれている「宇宙Ver.」。2つのビジュアルと繋ぐと流れ星が一つになるという仕掛けもあったりする。
恒例ミラクルライトはスターとミルキーをイメージし、星とハートをあしらった「ミラクル♡スターライト」。スーパープリキュアも12星座をモチーフにしたドレスとして登場する。また、「Twinkle Stars」の一節を用いた、今回の物語のキーとなるユーマが反応するひかるとララの歌「ながれぼしのうた」は公式サイトで試聴できるようになっており、前売券特典の「歌って♪想いを伝えよう♪おてがみシール」の裏面にも歌詞と視聴ページアクセス用のQRコードが印刷されている。
スタッフ
- 監督:田中裕太
- 脚本:田中仁
- キャラクターデザイン・総作画監督:小松こずえ
- 作画監督:松浦仁美、中谷友紀子
- 美術監督:今井美紀
- CGディレクター:大曽根悠介
- 色彩設計:竹澤聡
- 音楽:林ゆうき、橘麻美
- 制作担当:澤守洸、井桁啓介
キャスト(ゲストキャラクターのみ)
主題歌
- オープニングテーマ「キラリ☆彡スター☆トゥインクルプリキュア」
- エンディングテーマ・挿入歌「Twinkle Stars」
- 挿入歌「星座のチカラ」
こぼれ話
- えれなとまどかが修学旅行先で食べる沖縄名物ブルーシールアイスクリーム。『キュアモフルン』のプッチンプリンのようにタイアップなのかと思ったらなんとノンタイアップ。劇中にロゴとか出せないかとブルーシール側に問い合わせたらすんなりと快諾を得られたそうな。
- ユーマの声は電子音となっているのだが、これを制作したのは挿入歌を手がけた高木洋(なのでエンドクレジットのユーマの直後にSpecial Thanksとして表示されている)。田中監督から「ユーマの声をテルミンのような電子音でやりたいんだけど」と相談を持ちかけられ、いつの間にやら作ることに。シンセで音作りをしていたのだが、「シンセだけではユーマの感情は表現しきれないのでは」と考え、高木自ら発した声を録音しヴォコーダーで誰の声か分からないレベルにまで変換、それをシンセの電子音に混ぜ込んで作り上げたのである。また、ところどころユーマが人の言葉と思える声を発する場面があるが、これは高木が実際に声に出して演じた物である(つまりユーマ(CV:高木洋))。演技経験無いものだから田中から演技指導を受けながら悪戦苦闘しつつ作り上げたとのこと。
関連リンク
関連項目
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