ストームトルーパー(すとーむとるーぱー)とは、SF映画『スター・ウォーズ』シリーズに登場するキャラクター達である。
説明
概要
銀河帝国軍の主力であり、ストームトルーパー兵団に属している。皇帝パルパティーンに絶対の忠誠を誓っており、この機械の如き働きは市民から恐怖の象徴であった。旧共和国時代の正規軍であるクローン・トルーパーを前身に創設されており、格好などおの多くが酷似している。ただし、パルパティーンによってクローン技術が秘匿された帝国時代ではストームトルーパーにおけるクローン兵士の割合は減っており(クローン大戦以来のトルーパーは皇帝の命令で退役したらしい)、志願兵や徴募兵がそれに代わっていった。ただし、遺伝子を使ったクローンがいないわけでもないようで、ジャンゴ・フェットの入り口のドアに頭をぶつけるクセを受け継いでいるトルーパーを確認出来る。EP7でも会話からクローンの存在が示唆されている。
志願・拉致などによる強制関わらず、トルーパーとなる者は帝国アカデミーで教育を受ける事になる。内容は洗脳と呼べるレベルであり、育成段階でプログラミング的に入力される「オーダー」と呼ばれる規範などを徹底的に植え付けられる。教育完了後のトルーパーは任務達成のためなら仲間の屍を踏み越え、自らの命も顧みず、どれだけ戦況が不利になろうと戦い続け、帝国の行いに一切の疑問を持たない。個性や意思は極限まで削り取られ与えられた命令のみを遂行する(そのため、フォースによる精神操作に簡単に引っかかる)ただし個人差はあり、軍から脱走したり、仲間を助けるために自らを犠牲にしたり、帝国軍のやり方に憤り反乱同盟軍に寝返る者もいたという。各トルーパーを指揮するのは、帝国領内各地の惑星から士官学校に志願・受験し、合格して配属された人間である。
特徴
- わらわら出て来る。倒されてもとにかく出て来る。
- 顔も覆う全身真っ白の装甲服。クローン大戦中でクローン・トルーパーの装甲服の形状がストームトルーパー寄りになってきている。
- 射撃が下手。撃っても当たらない。ただし、個人差はあり。
- 帝国からの扱いは使い捨て兵士同然。
- 中の人は全員人間の男性。これは帝国が人間以外の種族を差別していたから。パルパティーンが死に帝国が弱体化してからは門戸は広くなり、スピンオフ作品では女性やエイリアン種のトルーパーが確認されている。正史であるEP7でも女性トルーパーが確認されており、女性トルーパーであるキャプテン・ファズマが隊長として登場している。
フォースの覚醒以降のストームトルーパー
EP6におけるエンドアの戦いのおよそ30年後が舞台であるEP7において、銀河帝国の後継勢力「ファースト・オーダー」政権下でも主力として登場。大本を継承しつつも変化したデザインの白い装甲服と相変わらずの物量と容赦ない戦いっぷりで銀河の各地で破壊をもたらしていた。
ストームトルーパーとなる兵士達は大抵は幼少時に連れ去られた者達であり、ハックス将軍らファースト・オーダーから徹底したプロパガンダを受けて盲目的な忠誠心を、キャプテン・ファズマから冷酷さと臨機応変性を向上させる厳しい訓練プログラムを受けて恐怖の殺戮マシーンとしての能力を与えられる。こうして誕生したトルーパー達は銀河帝国軍のストームトルーパーを超える戦闘能力を誇るという。ちなみに、銀河帝国と同じく各個人には名前がなく、番号によって識別されている。
兵士育成のための訓練は銀河帝国のものを参考にしつつもそれを発展させ、訓練シミュレーションと実弾演習によって戦場におけるストームトルーパーの臨機応変性を向上させ、より柔軟かつ効率的に戦えるようにしている。トルーパーには常に厳しい演習などを課すことで均一性と協調性の強化を図っていた。また、トルーパーの心理状態をコントロールするための教育を施され、命令違反や軟弱さの兆候が見られないかどうか常に見張られていた。異常が見られたトルーパーには再教育によって再び組織への忠誠心を植え付けれる。
バリエーションとして、火炎放射器を使用するフレイムトルーパー、重火器類の取り扱いに長けたメガブラスター強襲トルーパー、ライトセーバーの光刃さえも受け止めるZ6バトンを装備した暴動鎮圧ストームトルーパーが登場している。
EP7におけるメインキャラクター・フィン(トルーパー時はFN-2187)も元は幼少時に「惑星ジャクー」から拉致され兵士として教育されたストームトルーパーだった。度々ファースト・オーダーへの忠誠に疑問が見られたフィンは惑星ジャクーのトゥアナル村侵攻前に再教育を受けていた。トゥアナル村での戦闘で同僚を目の前で失い、丸腰の村人達を虐殺する光景を見て(自身は虐殺に参加しなかった)ファースト・オーダーからの脱走を決意。捕らえられていたポー・ダメロンを救出し逃走している。
種類
帝国軍の主力ゆえに、任務環境に合わせたバリエーションは豊富。
正式名・寒冷気候強襲ストームトルーパー。惑星ホスなど、寒冷地帯での活動に対応した種類。
偵察・潜入任務に特化した種類。スピーダー・バイクを使用し、狙撃戦の訓練を施され、通常より独立性・適応力・機動力に秀でている。
別名デザート・トルーパー。砂漠などの高温環境に対応した種類。生物を使役する時もある。
通称・シートルーパー。潜水・水泳能力を強化し海洋地域での水中戦に特化した種類。
別名シャドー・ストームトルーパー。エージェント・ブラックホールに率いられた、黒い装甲服の情報収集に優れた種類。
船内での戦いに特化した種類。重武装で身を固めており、死を恐れず敵に斬り込み拠点を制圧するのが目的。
帝国軍内における最エリートのトルーパー。皇帝のボディーガードも務める。赤と白のカラーリングが特徴。
フォースの訓練によりダークサイドの力を身に着けたトルーパー。同名の戦闘用ドロイドも使用されている。
火山地帯での活動に特化した種類。超高温に耐えられる特殊アーマーを身に着けている。
種類という事ではないが記述。クローン大戦時にアナキン・スカイウォーカーが指揮した部隊が源流。ジェダイ聖堂襲撃や帝国成立後のジェダイ狩りなど多くの戦いでダース・ベイダーの元で活躍し、その名を銀河中に轟かせた。かつては装甲服に青色のカラーリングが施されていたが、後に他と同様の白一色になった。パルパティーンとベイダー死後は帝国の分裂と共に第501大隊も離散し消滅した。
スピンオフ作品においては、スローン大提督によって再編され、スローンのハンド帝国を経て銀河帝国の後継国家であるフェル帝国の配下となり活動している。シスによって国家が乗っ取られた際には、表向きはシスに従いながらも、難を逃れていたローン・フェル皇帝に忠誠を誓い続け支援していた。ローン・フェルが惑星バスティオンに帰還した際は真っ先に従いシス側陣営と戦っている。
などなど豊富。
その他
スター・ウォーズのコスプレでも大勢がこの服装で登場する。また、上司のダース・ベイダーに従い様々な場所に出没している。
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関連項目
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