スナネコ(けものフレンズ)とは、スマートフォンゲームやアニメなどのメディアミックス作品『けものフレンズ』に登場するアニマルガール及びフレンズ(動物が女の子になった擬人化キャラクター)である。
概要
西アジアから北アフリカにかけての砂漠地帯に住むネコであるスナネコのフレンズ。熱された地面でも平気な毛で覆われた足の裏や、温度が上がりやすいが熱を逃しやすい体など、砂漠での生活に特化している。砂かきの腕前は非常に高い。
自称「砂漠の天使」。公式アカウント曰く「尖った性格」で、キツい内容の事をサラッと言ってしまう、容赦ない物言いをする。ただ、本人にその自覚は無い。
外見
サーバルやカラカルなどの中型ネコ科と共通の服デザインで、白色のノースリーブシャツを着ている。瞳・髪の毛・スカート・尻尾・蝶ネクタイ・腰のリボンは縞模様入りのサンドブラウン。
アプリ版・けもフレ図鑑のイラストとアニメの3Dモデルとでは、スカートのベルトの色(それぞれ白とグレー)、スカートの紐の結び方(前者は蝶結び、後者は結ばず交わらせている)など細部が異なっている。
NEXON版
「あなた、なんだか頼りなさそうだから、スナネコと一緒にいた方がいいと思うんですよ」
砂漠の暮らしも案外悪くないですよ。
日中は岩の影などでじっとしていて、夜になったら砂の海を散策です。
でもやっぱり住もう、って思ったら、それなりの覚悟が要りますね。あなたは……大丈夫ですか?
アプリではレアリティ度2のフレンズとして登場。属性はパッション(赤)・攻撃タイプは回復・コストは250。所属グループは「にゃんにゃんファミリー」。所持スキル「サンドオブリカバー」は、不思議な力のこもった砂を掛けることで30秒だけ味方の攻撃速度を5%速くする。得意地形が砂地の回復役は全フレンズ中でスナネコが唯一であり、更に夜行性も持っているため、地形等の条件の合うクエストや低レアリティ限定クエストなどでその真価を発揮する。
一人称は「スナネコ」または「私」。自分の可愛さに自信があり、また思った事を思った通りに話すためによく一言多くなってしまい、「うらやましいくらいストレートな性格」「ピュアすぎるけどそこが可愛い」などと評されている(スナネコ曰く、よく言われる)。特にサーバルには(悪気は無いはずだが)辛辣な言葉を浴びせまくっており、『ジャパリカフェ出前物語』でサンカイチホーへのサポートとして登場した際には「剛速球の感想が私のハートにストライクだよ!」とまで言わしめさせている。
そんなスナネコだが、それゆえに感謝の言葉も素直に伝えてくれる。……のだが、それでもやっぱり一言多くなってしまうことも。また、奥ゆかしい子への憧れもあり、内気なクロヒョウに対しては最初こそキツい言葉を浴びせてしまうが、その後奥ゆかしさに憧れてて仲良くしたいと伝えている。
キャラクタークエスト『砂コミュニケーション』では、スナネコはサーバルに砂遊びしようと誘われる。サーバルとガイドさんが砂のお城を作っていたところ、スナネコは突如砂をかけ、お城を崩壊させてしまう。怒り心頭のサーバルに対し、スナネコはまるで意地悪するかのように冷たい言葉をサーバルに浴びせる。やがてセルリアンの度々の襲撃もあり、心身ともに疲れ果てたサーバル。そんな時、スナネコが取った行動とは――。
けもフレ図鑑
けもフレ図鑑(及びけものフレンズBD付オフィシャルガイドブック)では、イラストこそアプリ版と同じだが、アプリ版から続投されたアニマルガールとしては珍しく、性格がアプリ版から大きく変わっている。
一人称は「ボク」。『砂漠の天使』であることを自負しており、世話焼きな性格。砂漠での共同生活なら色々とお世話してあげる、と言い自信満々に尽くそうとしてくれる。しかしそんな中でも、「自慢の料理を『捕ってきて』あげるね♪」と、スナネコ本来の獰猛な一面もどことなく見え隠れしている。
アニメ版
ネコ目 ネコ科 ネコ属 スナネコ Sand cat |
アニメでは4話「さばくちほー」に登場。一人称は図鑑と同じく「ボク」。
砂嵐を見学しに出かけたらそのまま巻き込まれ、そのまま砂漠を通り抜けようとしたサーバルとかばんちゃんの前に墜落した。挨拶をした際、サーバルは「うわさどおりかわいいね!」「声もとってもかわいい!」と喜んでおり、「砂漠の天使」の名は伊達ではないようだ。
他ちほーから来たサーバルやジャパリバス、喋るラッキービーストなど、珍しい物事に強い関心を示し興味津々に食い付くが、すぐに興味を無くし「なるほど…」と素っ気ない態度や「でもまあ…騒ぐほどでもないか…」と冷めた反応になる。その「熱しやすく冷めやすい」性格は、フレンズ化した際に上記した身体的特徴が性格面に影響したとラッキービーストは説明している。
地下巨大ダクト(バイパス)と繋がっている洞穴に暮らしており、ジャパリまんなどを蓄えている。熱さから逃れられる場所を求めた1人と1匹を自宅に案内しておもてなしし、直射日光を避けながら移動出来るルートとしてダクトを提案。ジャパリバスが通れるように道を塞いでいた砂を掻き分けてあげた。
そしてバイパスに入るとそこで満足したようで、一行と別れ見送っている。その際、「あなたたちといると飽きないから、またあそびましょ?」とも話している。
また、6話「へいげん」にも少しだけ登場。ダクトの奥にあったアトラクションを見つけ出しており、「ぼくんちの奥に、こんなおもしろ場所が!」と興味深げに見まわしている。
なお、自宅からバイパスに通じる穴の砂をかき分ける際に鼻歌を歌っているが、これはエンディング曲「ぼくのフレンド」の一節。CVを務めた「みゆはん」はこの曲を歌うシンガーソングライターである。ちなみにこの鼻歌、2017年6月7日発売の「TVアニメ「けものフレンズ」ドラマ&キャラクターソングアルバム「Japari Cafe」というCDにボーナストラックとして「スナネコのはなうた(ろんぐばーじょん)」として収録された。ただし、ボーナストラックはCDではないAmazon MusicのストリーミングやMP3のダウンロード、iTunesの配信には未収録・未配信なので注意。
そのほか、「さふぁりどらいぶ♪」に収録されたカバー曲の「ぼくのフレンド」にて、ラストでサーバルとかばんちゃんとアライさんとフェネックが会話した最後にスナネコが一言「まんぞく」と呟く。公式PVでは、4人が歌っている横でスナネコが画面外から姿を現している。
ろーれんおねえさんによる解説
この4話では、「びっぐきゃっとれすきゅー ろーれんおねえさん(あめりか)」による動物のスナネコについての解説が挿入される。
この「びっぐきゃっとれすきゅー」すなわち「Big Cat Rescue」は動物園ではなく、アメリカ合衆国にある動物保護施設である。スナネコがいる動物園は世界に4つくらいしかなく、全部に交渉したがなかなかOKが出なかったため、この施設へのインタビューに至ったとのこと[1]。
えいごにたんのうなフレンズが、電話の音質が悪く声がつぶれて何言ってるか分かりにくいろーれんおねえさんの解説を書き起こしてくれたぞ。
They have longer fur that covers the paws of legs.
Because they walk on the hot sand, and because of the high-temp terrain that they move on, and those hairs help to protect the paws from get burned.
And more, sand cat are prolific diggers.
Many cats tend to be climbers or jumpers, but for sand cats, digging is necessary to help... dig over...
スナネコは足に他の部分よりも長い毛が生えています。
なぜなら彼らは暑い砂の上を歩かなくちゃいけないので、その毛がスナネコの足を熱から守ります。
――びっぐきゃっとれすきゅー ろーれんおねえさん(あめりか)
(えいごにたんのうなフレンズによる和訳)
スナネコはその足を覆うような長い毛が生えています。
熱い砂の上を歩くため、彼らが歩く熱された大地のためであり、毛のおかげで彼らの足が焼けないようになっています。
多くのネコ科は木登りやジャンプに長けていますが、しかし(砂漠に暮らす)スナネコにとっては、穴掘りの方が身を守るのに必要です。地面一面を掘り返すのです。
(※字幕とこの和訳と見比べるとわかるが、字幕では「Many cats...」(多くのネコ科は……)から始まる最後の一文の翻訳が省略されている。)
なおその背景ではスナネコが寝ている光景が映し出されており、地面にはスナネコの手によるものか、サーバル・かばんちゃん・ラッキービースト・ジャパリバス・サボテン?・砂嵐?の絵が描かれている。
CVのみゆはんは一度この絵に関するツイートをしたことがあるが、「第4話のスナネコ画伯のテンション感を考察した動画」というコメントと共に、小声で「ぼくのフレンド」や「ようこそジャパリパークへ」を歌いながらこの絵を描き、完成後に「……まんぞく」とスナネコの台詞を呟いて締めくくっている。
ぱびりおんでの扱い
「ふんふ ふふ♪ ふふ ふふ ふふふふ~ん♪」「ふぅ…。まんぞくー。」
2018年6月6日のさばくエリア解禁と同時に観察可能になった。けもトークアイコンの背景色は青。一人称は「ぼく」、他のフレンズのことは「あなた」もしくは敬称を付けないフレンズ名で呼ぶ。
ぱびりおんでも一緒のけもトークが特別に多いというわけではないが、ツチノコの遺跡の話に興味がありそうな様子を見せていたり、お宝探しについても「結構こういうの好きですから。」と言ってツチノコのお宝探しには度々付き合っており、「ぼくはあなた(ツチノコ)と一緒にこうしてるのも好きですけど。」とも言っている。また、すごく珍しい行動もツチノコと一緒にお宝探しをする内容となっている。
ちなみに本人もツチノコがいないところでこっそりお宝探しをしているのか、ヘビクイワシのメモに「砂の中から光るものを見つけるも、すぐ飽きてどこかへ行く。」と書かれている。この「すぐ飽きて~」と書かれるように相変わらず興味を持ってもすぐに「まんぞくー。」したり飽き性を発揮することも非常に多く、ツチノコからも「あいつ(=スナネコ)はいつもあの調子だぞ。まあ、オレは慣れっこだけどな。」と言われており、この飽き性にはラッキービーストⅢ型も珍しく動揺する様子を見せている。
砂漠に適応して熱い砂の上を平気で歩けたり、あれば飲むもののじゃぱりまんがあれば水を飲まなくても平気だと言っているが、濡れるのはちょっと苦手らしい。またアニメでも披露した得意の砂掘りも度々行っている。
「ぼくのフレンド」と思われる鼻歌は、ぱびりおんでも(けもトーク中のため文字列ではあるが)たまに歌っている他、とあるけもトークでは「(前略)ずいぶん楽しそうな絵に見えるわ。」「暇だったから描いただけで。」といった会話があり、絵も描くようである。
珍しい行動は「すなほり(砂のおしろ)」「見つけられますか?(天使の柱)」、すごく珍しい行動は「おたからを探そう!(ザクザクおたから遺跡)」でペア相手はツチノコ。
2019年5月下旬に珍しい行動をする遊び道具「天使の柱」が追加された。
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関連項目
脚注
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