スニゲーターとは、漫画・アニメ『キン肉マン』に登場するキャラクターである。
概要
悪魔将軍から直接指導を受けた、将軍直属部隊「悪魔六騎士」に所属する悪魔超人。ワニとスニーカーが合体した超人。地獄めぐりのうち「No.1・ワニ地獄」を担当している。
"変身殺法の名手"として名高いファイターであり、最大の特徴は戦闘の最中、状況に際した様々な爬虫類に変身し優勢に戦いを進めていくところにある。そんな変幻自在の闘いぶりは芸術的とまで評され、多くの敵を戦慄させるのみならず、多くの悪魔超人の仲間たちをも魅了している。
普段はワニの顔に様々な爬虫類の特徴が見られる体をしており、腹には靴紐がある。体の一部を失っても再生し、脱皮することにより様々な爬虫類に姿を変えることが可能だが、名前どおり生き物ですらないスニーカーにも変身できる。その正体はワニでもスニーカーでもなく、ティラノサウルス・レックスの足である。結局のところスニーカー要素は必要無かったのでは。
7人の悪魔超人を直接指導する教官としての役目を担っており、厳しい鬼教官っぷりで教え子たちをビシバシしごいていた。一方で教え子にはちゃんと情を抱いており、その死を知った時は涙を流していた。ちなみに訓練の当時、バッファローマンとブラックホールは手のかからない優等生として一目置いていた。一方で、ステカセキングとスプリングマンは成績が悪く、特に厳しくしごいていた。
ワニのような狂暴な外見から勢いだけの武闘派と誤解されがちだが、実は悪超人界でも類を見ないほどの理論派であり、多くの仲間から尊敬の念を抱かれ、変身の権威としてアドバイスを請われる立場にある。変身の極意書ともいえる『『TRANSFORM METHOD』という著書を残すほどの超インテリ超人であり、指導者としても厳格さのみならず理論で教えるタイプである。彼の名指導者ぶりはディープオブマッスル!! 特別編「ステカセキング&ス二ゲーター外伝」で描かれている。
コミック文庫で超人強度が4000万パワーと記されていた。この数値は上司である悪魔将軍の超人強度1500万パワーを軽く超え、ネプチューンマンの2800万パワーさえも超えるものである。さすがに強すぎたという事になったか、他の書籍では400万パワーと記述され、現在は誤記説・スグルの火事場のクソ力を吸収した際の数値説が囁かれている。
笑い声はケケケ。『キン肉マンⅡ世』では息子と孫・MAXマンが登場。
プロフィール
活躍
黄金のマスク編
悪魔六騎士の一番手として日本武道館にてキン肉マンと対戦。黄金のマスクの力でパイプイスなど会場の物を爬虫類に変化させ爬虫類パラダイスにしている(担当地獄名に反してワニで統一していない)。口裂けキン肉バスターを受けるが脱皮して反撃、 カメ→ヘビ→エリマキトカゲ→カメレオンと次々に変身。最終的に正体であるティラノサウルスの足に変身(厳密には正体を現す)した。多彩な攻撃でスグルを追い込むが、ベアハッグにより正体が現れてしまったところをフロントスープレックスを決められ、敗北。しかし、死の間際にキン肉マンの超人強度をすべて奪い仮死状態に追い込んだ。その後、ウルフマンが自らの命を犠牲にしてキン肉マンに超人強度を与えて蘇生させている。
なお、ミートは、途中から勝てないと悟ったスニゲーターがキン肉マンの超人強度を奪う戦法に切り替えたと分析している。
五重のリングでの戦いの後、悪魔将軍によって復活し、体内へ吸収され、ボディの強度を担当。夢の超人タッグ編では、亡霊超人として登場するもマッスル・ブラザーズによって退治される。キン肉星王位争奪編では、超人墓場からの脱走を企てるもオメガマンに退治され、背中の巨大指にコレクションされる。
完璧超人始祖編
他の悪魔超人同様いつの間にか復活し、悪魔将軍の傘下に入り、悪魔六騎士として完璧超人の本拠地「超人墓場」に攻め込んだ。ワープホールを通過し、イタリア・ピサのドゥオモ広場に到着。かつての完璧超人の総本山であったピサの斜塔改め「完璧の塔」にて完璧超人始祖の一人"完璧・漆式"ガンマンと衝突する。
ワニガメやコモドドラゴンなど新たな変身形態で立ち向かうものの、ガンマンの真眼はスニゲーターの変身を無効にしてしまい、変身殺法を尽く封殺してしまう。バッファローマンから教え子達が立派に戦って死んだのを聞かされたことで奮起し、奥の手である真の姿・ティラノサウルスになることで一時は盛り返す。しかし、ガンマンの強さの前にはそれすらも通用せず、完全に追い詰められてしまう。足指分身も本体が教え子の死に涙しているので見破られ(皮肉にも完璧超人が否定する感情が敗北のきっかけとなってしまう)、必殺技エルクホルン・テンペストで体を細切れにされ敗北した。
敗北後、試合を見ていたキン肉マンに敵の強さを警告した後、生き残ったバッファローマンとブラックホールにガンマンら完璧超人始祖を倒して師匠を越えることを命令し死亡した。
ディープオブマッスル!! 特別編「ステカセキング&ス二ゲーター外伝」
アトランティスとのスパーリングで「わざわざ弱くなるカナディアンマン」に変身するというなってない戦い方を見せたステカセキングに対し、怒りの指導を開始。ウォーズマンに変身したステカセキングのパロ・スペシャルを自らの変身によってあっさりと攻略し、そのままKOしてしまう。
自らの不甲斐なさを嘆くステカセキングに対し、彼の変身技術の高さを認めたうえで「変身しただけで満足してしまっているという"おごり"があり、中身はステカセキングのまま」だという大きな欠点を指摘する。そして厳しくも理路整然とした改善策を施すが、言われたそばから同じ過ちを繰り返すステカセキングに対して「バカか、オメーは!」と強烈なツッコミ蹴りを喰らわせる。どうしようもないステカセキングに対し、頭の悪さと弱さをはっきりと伝え、「弱き己を捨て新たなる強き己を手に入れること」という変身の極意を伝える。そして14日間に及ぶ凄惨な特訓によってステカセキングのプライドを完膚なきままに壊し、弱さを痛感させる。
泣きながら悔しがり、生まれ変わることを願うステカセキングを密かに準備していた新カセットによってマンモスマンに変身させる。これまでと違い、マンモスマンそのものとなったステカセキングの攻撃に圧倒されながらも、得意の変身殺法で応戦。アイス・ロック・ジャイロに捉えられるも、カメから元のワニの姿に脱皮し、凍らされた甲羅を逆に武器として使用。最後は応戦してきたステカセキングの攻撃と相打ちとなり、激しいスパーリングはダブルノックアウトという結果に終わる。文字通り、体を張った指導によってステカセキングの変身の新境地を見出すのだった。
戦績
主な必殺技
- 変身殺法
- 正式な技の名称はないが、スニゲーターを代表する技といえば変身である。普段はワニの姿で行動しているが、戦いに応じて脱皮することにより、あらゆる爬虫類に変身することができる。キン肉マンとの戦いではカメ、蛇、エリマキ・トカゲ、カメレオン、そして本体であるティラノザウルスの足に変身。ガンマンとの戦いではワニガメやコモドドラゴンにも変身している。キン肉マンⅡ世では、100以上の変身が可能だったが、ひとつひとつの完成度は低かったためキン肉マンに敗れたと言われている。
- 地獄の宇宙遊泳
- 蹴り上げた相手に複数個所を連続で噛み付く。
- ワニ地獄
- 黄金のマスクをプロジェクター代わりに周囲の物を爬虫類に変える。
- エリマキカッター
- エリマキトカゲに変身して、エリマキで切り裂く。テレビアニメでは、相手を吸引して引き寄せ、切り刻む「地獄のエリマキ逆扇風機」も使用している。
- スニゲーター姿隠しマジック
- 技の名称はテレビアニメから。カメレオンに変身し、保護色を利用することで姿を隠す。
- ティラノ・ハンド / 地獄の封印
- 技の名称はゲームから。スニーカーの中からティラノサウルスの足に変身した状態で飛び出し奇襲する。
- クロコダイルテイル
- 身体を丸めて回転し、勢いを付けてからまっすぐになったワニの尻尾で相手を突く。
- タートル・キル・シェル
- ワニガメに変身し、甲羅で相手に突進。
- ダイナソーフットネイル・クロー
- ティラノサウルスの足にある4本の爪を相手に食い込ませる。指でも締めることになるのでダメージは更に大きい
関連動画
関連静画
関連項目
- スニゲーター
- プラネットマン
- ジャンクマン
- ザ・ニンジャ
- サンシャイン(キン肉マン)
- アシュラマン
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