配られたカードで勝負するしかないのさ。それがどんな意味でも。
―― スヌーピー
スヌーピー(SNOOPY)とは、チャールズ・M・シュルツの漫画作品『PEANUTS』に登場する犬のキャラクターである。
概要
スヌーピーは、『PEANUTS』の主人公のチャーリー・ブラウンが飼っているビーグル犬で、性別はオス。
スヌーピーのふるさとは、デイジーヒル子犬園。ペットショップのように子犬を売ってはいるが、犬たちのテニストーナメントや独立記念日のイベントが行われるなど、スヌーピーにとっては思い出深い集団生活の場だったよう。のちにその子犬園があった場所を訪ねてみると、駐車場になっていたというほろ苦エピソードも。
オリジナルコミックによれば、スヌーピーには5匹の兄弟がいる。デイジーヒル子犬園から別々の家に引き取られていき、今は離れて暮らしている。スヌーピーは大きくなってからそれぞれの兄弟と再会した。
スヌーピーは、相手によって見せる顔がかなり違うのが特徴。たとえば飼い主のチャーリー・ブラウンはスヌーピーを溺愛しているのに、彼は素っ気ないどころか「丸頭の男の子」としか見ておらず飼い主思いな姿を見せない。ライナスの安心毛布を奪い取るときの情熱は飼い主には向けられないようだ。そして女の子にはとても紳士的。ただし、ルーシーには物を投げつけることがある。
『PEANUTS』に初登場した当時は、考え事をしたり、後ろ足で歩いたりはしていなかったが、ペンギンのモノマネがきっかけで二足歩行を始める。
好きな食べ物は、チョコチップ・クッキーとアイスクリーム。ドッグフードもたっぷり食べる。飲み物では、ルートビアのジョッキを掲げる場面がよく見られる。ビアという名でも、その正体はノンアルコールの炭酸飲料。
なぜ犬小屋の上で寝るかというと、単に屋根の上からの眺めが気に入っているからである。(本人曰く閉所・暗所恐怖症だからという説もある)『PEANUTS』の作者チャールズ・M・シュルツによると、「犬小屋の中には、地下に通じる階段があり、ビリヤード台や、アンドリュー・ワイエスの絵が置いてあるらしい」のだが、快適な寝室だけがないそうだ。
犬ではあるが、戦闘機に乗ったり弁護士になったりなど幅広く活躍(コスプレ)をしている。人間の言葉も読み書きはできる。ただし、話せない。人生(犬生?)について考察することもあるなど哲学的な面も持つ。特に第一次世界大戦のコスプレが大好き。
本人は小説家を希望しており、暇を見つけてはタイプライターを打っている。しかし、彼の書く小説の冒頭はいつも同じで「It was a dark and stormy night(暗い嵐の夜だった)」で始まる。
親友であるウッドストックと呼ばれる黄色い小鳥といつも一緒にいる。ウッドストックはいつも「〝〃〝」のような理解出来ない言葉を発するがスヌーピーだけには理解できる。ウッドストックとその仲間、コンラッド、ビル、オリビエらとビーグルスカウトを結成し、冒険に出かけることもしばしば。
日本においては、漫画の題名が『PEANUTS』と言うのを知らない人が多く、スヌーピーという単語自体が、『PEANUTS』のことを指す用途で使われることが多い。
1969年、NASAのキャラクターに採用され、アポロ10号の司令船と月着陸船にはスヌーピーたちの名がつけられた。
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関連項目
外部リンク
脚注
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