スピリタスとは、2020年現在で世界最高のアルコール濃度96%を誇るポーランド原産のウォッカである。
概要
スピリタスは英語読みでポーランド語だとスピリトゥスとなる。スピリトゥスは蒸留酒(スピリッツ)やアルコールそのものを指す一般名詞でもある。と言うかポーランド語の正式な名前「スピリトゥス・レクティフィコヴァニ」は「精製アルコール」と言う意味である。酒の名前かこれは。
「精製アルコール」という味もへったくれもないそのまんまな名前の通りほとんど味はない。というか飲むと痛い。一応甘く感じるなどとWikipediaには書かれているし経験上分からんでもないのだが、ほぼ味はしないと思っていただいて構わないと思う。ちなみに初版筆者の知人いわく「無水エタノール飲んだあとだと味を感じれる」とかなんとか言っていたが、無水アルコールは製造過程でベンゼンやメチルアルコールなど人体に有害な物質が含まれているものもあり失明や死亡の危険があるので絶対に真似などしないように。
その高い濃度は蒸留を繰り返すことによって得られる。スピリタスは70回以上にも及ぶ蒸留の繰り返しで96%もの濃度を達成している。ちなみに単純な蒸留ではアルコール(エタノール)と水はこれ以上分離できない。
原産国ポーランドではそのまま飲用されることはなく、家庭用の消毒薬や果実酒を製造する際に用いられる。人が持ち歩き水に混ぜて飲むなどの使い方もされることがあるらしい。実際に、2020年に新型コロナウイルスの流行で消毒液として需要が高まったため一時品薄になった。一般的に日本の薬局で販売されている消毒用アルコールは75~86%程度のアルコール濃度であるが、消毒に有効なアルコール濃度は65~95%程度であり、消毒用に用いる場合はスピリタスそのままよりやや薄めて使用したほうが良い。
日本では一般的にカクテルベースに用いることが多い。そのまま飲まれることもあるが、一気飲みなどは危険である。そもそもどんな酒であれ一気飲みなどしてはならないが。
高濃度のアルコールを含む液体であるので飲用時は火気厳禁である。タバコの火が引火するなどの事故も起こっており大変危険なので注意が必要である。コナンくんも犯人追い詰めるのに使ってたしね。
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関連項目
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