スプリングマンとは、ゆでたまごの漫画『キン肉マン』『キン肉マンII世』などに登場するバネの超人である。アニメ版の声は田中秀幸(初代)、吉野裕行(完璧超人始祖編)。
概要
古代ギリシア出身で4000歳の長生き超人。長く行き続けた為か、果てしなく続く人間たちの醜い争いに失望し、大魔王サタンに魂を売って悪魔超人になったらしい。口癖は「ケケケ〜」。「スプリング」という名が示す通り、全身がバネの形をしており、金属製のボディを持つ。軟体超人のため、身体には両手の指以外の関節がなく、骨格も頭部・両腕・両脚以外は持たない。そのため投げ技や関節技などがほとんど通用しない。
7人の悪魔超人の中ではベテラン超人としての経験を買われてか、バッファローマンの参謀的なポジションにあり、要所要所で他の悪魔超人に適切なアドバイスを与える場面が見られる。超人の事情についても精通しているものの、キン肉マンのコミックはまだ買い揃えていなかった。
ステカセキングとは修業時代からの盟友。2人ともなかなか手がかかったらしく、鬼教官スニゲーターに特にしごかれていた。
ファンからはバネ、バネ男、バネさんという愛称で呼ばれることも。
プロフィール
おもな活躍
七人の悪魔超人編では2度戦っており、一戦目はウルフマン(アニメではリキシマン)と、二戦目はバッファローマンとタッグを組んでモンゴルマン&キン肉マン(キン肉スグル)と戦った。
ウルフマンとの戦いでは、舞台である鳥取砂丘の特性を利用してウルフマンにわざと攻めさせ、投げ技を繰り返させることで砂でできた足場を固め、動きやすくすることに成功。
その上で自ら作り上げた階段状の岩場からデビル・トムボーイを仕掛け、バネ状の肉体でウルフマンを締め上げ、最後には無数の肉塊に変えてしまい、惨殺。悪魔超人軍の1勝目を飾る。
田園コロシアムでの戦いではバッファローマンと組んでのタッグマッチだったものの、ターゲットを定めたこともあってモンゴルマンと一対一で対戦することに。ウルフマンの時と同じくバネで締め付けて倒そうとしたが、ネコジャラシの原理を応用した髪の毛で脱出される。
さらにモンゴルマンが体から湧き出る汗を蒸発させることで作り上げた雲から降る塩水の雨(地獄のシャワー)で体が錆び付き、バネの機能を果たせなくなってしまう。
最後にはモンゴルマンのレッグ・ラリアートより電流の流れる壁にぶつけられ、敗北。後に敗北の責任を取り悪魔騎士に斬首された後、彼の腕はアシュラマンの腕のひとつとなっていた。
初代『キン肉マン』では七人の悪魔超人編以降はほとんど出番がなかったが、『キン肉マンII世』のデーモンシード編で久し振りに登場。なぜか伝説超人の一員とされていた。この時は眼鏡をかけヒゲを生やしており、少し老けたのか皺があった。作中では負傷で入院中のバッファローマンを見舞った後、彼と共にキン肉万太郎とアシュラマンの試合に駆け付けた。
『キン肉マン』の王位争奪戦以降の世界を描いた「完璧・無量大数軍編」で再登場。当初は出撃予定だったが、キン肉マンが突如登場したことにより出番がなくなり、第1ラウンドはバッファローマンと共に東京ドームのモニターから仲間たちの戦いを観戦していた。このとき、バッファローマンを取られまいとする嫉妬心なのか、なれなれしく話しかけるキン肉マンを引き剥がそうとしたり、キン肉マンとピークア・ブーの対戦をつまらなさそうにして悪態をついていた。
無量大数軍の第2陣の登場と共に自身も参戦。鳥取砂丘のサッカラ階段ピラミッドリング第4ステップにてグリムリパーと対戦していたのだが、第5ステップのリングが崩壊した影響でバッファローマンと再びタッグチーム「ディアボロス」を組み、グリムリパー&ターボメンの完璧超人チーム「ジョン・ドゥズ」と対戦。ステカセキングの仇であるターボメンに対しては強い敵意を持っていた。
ターボメン戦では以前にも増して鍛えた技を駆使して戦ったが、ターボメンのパワー増幅能力で肉体の硬度を限界まで上げられてしまい、体からバネの特性が失われてしまう。そのために体がひび割れ、砕けそうになる。しかしそんな状況でも不屈の闘志で立ち上がり、バッファローマンとのツープラトン「ロングホーン・トレイン」で両脚が砕けながらも死力を尽くしてターボメンを撃破。
ステカセキングの仇討ちを果たし、「バッファローマンとまたタッグを組みたい」と満面の笑みで言い残し、砕け散った。(バッファローマンの力を借りはしたものの、超人閻魔帳における「ランク」を覆して敵を撃破した数少ない例である)
キン肉マンⅡ世での活躍
「悪魔の種子編」で登場。なぜか伝説超人の一員となっており、老化が進んだせいなのか黒縁のメガネをかけている。デーモンシードNo.1のザ・コンステレーションとの闘いの負傷で入院中のバッファローマンを見舞った後で彼に肩を貸して、キン肉万太郎対再生アシュラマンの試合に駆けつけた。
戦績
- ○ウルフマン(デビル・トムボーイ)
アイドル超人vs悪魔超人 / 鳥取砂丘 / サンド・デスマッチ - ✕キン肉マン&モンゴルマン(Wキン肉バスター)
パートナー:バッファローマン
アイドル超人vs悪魔超人 / 田園コロシアム - ○ジョン・ドウズ【グリムリパー&ターボメン】(超人十字架落とし)
パートナー:バッファローマン(ディアボロス)
正・悪連合軍vs完璧・無量大数軍 セカンドステージ / 鳥取砂丘・サッカラ階段ピラミッド第四ステップ
おもな必殺技
シングル技
- デビル・トムボーイ
- バネでできた身体の特性を活かしたスプリングマンの代表的な必殺技。岩盤をキックで削って作った階段、あるいはスタンド最上段に上り、階段の上からおもちゃのスプリングのごとく一気に駆け下り、相手の体をバネで締め付ける。
- 螺旋壊体搾り
- デビル・トムボーイで飛び掛かり、バネ状の体内に相手を捕捉して締め上げる技。ウルフマンの鍛え抜かれた肉体ですら破壊するほどの威力があり、最終的に死に至らしめている。バネの縁を鋭利に変化させるスプリングナイフにより、さらに威力が増す。
- スプリングサイクロン
- 相手の左腕にはまり込み、そのまま地面に叩きつける技。
タッグ技
- スプリング・バズーカ
- ディアボロスの代表的なツープラトン。バッファローマンの右腕に絡み付き、引き伸ばされることで弓矢のように飛び、相手に体当たりを喰らわせる。
- 超人ドッジボール
- ディアボロスのツープラトン。バッファローマンがスプリングマンに何度も頭突きし、その反動を利用し相手に連続でボディアタックをしかける。
- ロングホーン・トレイン
- 本来は2000万パワーズのフェーバリット・ホールドだが、ターボメン妥当の切り札としてディアボロスも使用。ターボメンのアースユニットによりボディの弾性が失われた代わりに足回りの硬度が上がり、追撃を続け高速で3連発を打ち込むことが可能に。すでに肉体が崩壊しかかっていたスプリングマンは、上半身の力でバッファローマンを放り投げ、ロングホーンの一撃でトドメを刺し、己の命と引き換えにターボメンを倒している。
関連動画
関連静画
関連項目
- キン肉マン
- キン肉マンII世
- キン肉マンの登場人物一覧
- 軟体
- 悪魔超人
- 悪魔将軍
- 7人の悪魔超人
- ステカセキング
- ブラックホール(キン肉マン)
- ミスター・カーメン
- ザ・魔雲天
- アトランティス(キン肉マン)
- スプリングマン(キン肉マン) ※当記事
- バッファローマン
- 悪魔六騎士
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