「みんなにスペシャルな夢を届けるため、一生懸命頑張ります!」
スペシャルウィーク(ウマ娘) とは、Cygamesのメディアミックスプロジェクト『ウマ娘 プリティーダービー』の登場キャラクター。
実在の競走馬、スペシャルウィークをモチーフとするウマ娘である。 CV:和氣あず未
概要
誕生日:5月2日 身長:158cm 体重:微減(レース前で緊張気味) 3サイズ:B81・W56・H81
北海道生まれの、素直で明るい頑張り屋。生後すぐに実母を亡くし、その親友である人間の女性の元に預けられた。
『日本一のウマ娘になる』は2人の母に誓った約束。憧れたりくじけたりを繰り返しながら、持ち前のガッツで夢に向かってひた走る。
北海道から上京してきた、元気印のウマ娘。生まれてすぐに母と死別するという悲劇的な身の上に生まれるが、育ての親の〝お母ちゃん〟からたくさん愛情を受けて、まっすぐに育つ。どんな逆境でも決してあきらめないガンバリ屋。
(リニューアル前)
作品としての「ウマ娘」シリーズの主人公的位置づけ。アニメ版第1期においても主人公として活躍する。
北海道生まれの元気いっぱいなウマ娘。ときどき北海道弁が口をつく。母親と生後間もなく死別し、人間の女性が母親代わりになって育てられたという少し悲しい過去を持つが、実に素直で純真な娘に育った。苦しい時も決して諦めない努力家である。
公式プロフィールのリニューアル時に、3サイズがB79/W57/H81から現在の数値に微修正されている。
アニメでの活躍
北海道からはるばるトレセン学園に編入してきた。東京に出て最初に見たレースで、サイレンススズカの姿に感動し、大きなあこがれを持つようになる。そして、同じ時に出会ったトレーナーにその才能を見染められ、チーム「スピカ」に拉致同然で連れて来られて加入することになる。ハルウララ、セイウンスカイ、エルコンドルパサー、グラスワンダーらクラスメイトたちとも仲良くなる。デビュー戦で見事初優勝を飾るが、知らずに壇上に上がることになったウイニングライブではろくに歌えず、今後の課題となった。歌を踊りを教えてくれたトウカイテイオーも仲間に加わり、セイウンスカイやエルコンドルパサーをライバルとして、三冠ウマ娘を目指してスペシャルウィークは駆け抜ける…!
性格面は極めて明るく、前向きな頑張り屋。仲間からは「スペちゃん」「スペ」「スペ先輩」などと呼ばれている。ケガしやすいわけではない。むしろ逆に頑丈。食いしん坊で食事はいつもてんこ盛りである。食べ過ぎでよくお腹が膨れてしまう。もちろんレース本番では一部レースを除きしっかりと絞れているようだが。
幾多の戦いを経て、第12R(12話)では、エルコンドルパサーを下したフランス生まれの凱旋門賞ウマ娘、ブロワイエとジャパンカップで対峙。エルのアドバイスを受けてフランス語で「良いレースをしましょう」と挨拶しようとするが、そのためにエルが吹き込んだセリフは…
一応フォローしておくと、これは直訳するなら「勝利は我にあり」であるのだが、あの場で言えば「勝つのは私だもんね~」というニュアンスになり、もっと言えば「勝てると思ってんの?調子に乗んな!」という煽り文句になるのだ。フランスへ長期遠征していたエルがその辺をわかってた上で確信犯的にスペに吹き込んだわけである。
ブロワイエのみならず他の外国ウマ娘たちにも片っ端から言い放ってしまった結果、周囲はスペをぶっ潰す気満々でレースが開始されることになる。そしてその結果は…。
Season2でも引き続き登場しているが、基本的に終始ポンコツ・ギャグ要員の地位に収まっている。
決して2期が楽天的な展開というわけではなく、むしろ1期よりずっとシビアな展開が続くのだが、先輩らしさを見せるようなシーンはほぼない。ゴルシですらあるというのに…
前期主人公なのにこの体たらくというか、前期主人公だからもうやることがないのでこうなっているというか……
ゲームでの扱い
育成キャラ:スペシャルドリーマー
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育成キャラ:ほっぴん♪ビタミンハート
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育成目標
- ジュニア級6月:メイクデビューに出走
- クラシック級2月前半:きさらぎ賞(G3)で5着以内
- クラシック級5月後半:日本ダービー(G1)で5着以内
- クラシック級10月後半:菊花賞(G1)で3着以内
- シニア級4月後半:天皇賞(春)(G1)で3着以内
- シニア級11月後半:ジャパンC(G1)で2着以内
- シニア級12月後半:有馬記念(G1)で1着
概要
初期☆3育成ウマ娘[スペシャルドリーマー]として初期実装。2021年8月の夏イベントで水着の☆3衣装替え勝負服が実装された。
中・長距離、先行・差しに万全のわかりやすい適性を持つ。通常verはスタミナに+20%の成長率を持つため、長距離戦に向けた育成は難しくない。
通常verの固有スキルの「シューティングスター」は適正な位置で1人でも抜けば発動できるので不発することはほぼないが、逆に速度アップスキルとしては発動が早すぎて浪費になってしまうことも多く、最初から適正位置にいることが多い先行の場合が顕著。
また特に育成中の場合、先行だと抜ける相手がいない(先頭に飛び出てしまう、先行のライバルに最後まで追いつけないなど)可能性もある。固有スキルを活かすなら差し、自前の所持スキル(特に「食いしん坊」)を活用するなら先行での育成ということになるだろう。差しで重要なパワーに成長率補正がないので、攻略上は先行の方が安定させやすいか。
1周年のバランス調整では加速度小アップが追加され、発動が早すぎても加速スキルとして使える汎用性を手に入れて弱点が軽減された。
水着verは覚醒スキルから金回復がなくなった代わりに、固有スキルが回復となっている。
中盤スキルを2つ発動するという簡易「尻尾上がり」的な条件で、位置条件は一応あるがかなり緩いため通常verのように脚質により発動が難しくなることはない。育成だと序盤では使いにくいのが難点だが、育成後半~殿堂入り後は安定性が高く、回復固有としてはかなり優秀。そのためか1周年で上方修正されなかった数少ない回復固有である。
性能はソツがないのだが、目標レースが史実に則ってクラシック級では三冠路線、シニア級では天皇賞(春)、ジャパンカップ、有馬記念とグレードが高く中距離長距離が混在していて育成方針を定めにくいことに加え、菊花賞・天皇賞(春)のセイウンスカイ、ジャパンカップのエルコンドルパサー、有馬記念のグラスワンダーなど個性豊かなライバルが次々と立ちはだかるため、主人公にもかかわらず初心者向けとは到底言えない難度になっている。主人公になるような経歴だからこうなった、とも言える。
その分最後まで育て切ることができれば、中距離長距離両刀の非常に強力なウマ娘になるであろう。
また、固有スキルが発動してぐんぐん加速、最後の直線で他のウマ娘をごぼう抜きにして一着に飛び込むさまは非常にアツく、差しの魅力に取りつかれること請け合いである。
ちなみに育成シナリオの目標レースは、アニメ第1期とちょうど相互補完関係になるように設定されている。具体的に言うと、アニメでレースの模様がしっかり描かれた弥生賞・皐月賞・宝塚記念・天皇賞(秋)は目標外で、アニメではカットもしくはダイジェストになったきさらぎ賞・菊花賞・天皇賞(春)・有馬記念が目標に設定されている。日本ダービーもアニメと違ってエルコンドルパサーは出てこないし、ジャパンカップもアニメに登場したブロワイエがゲームには出てこないため、(史実から1年遅れになるが)アニメでは結果だけ描かれたエルコンドルパサーとの対決に焦点が当たっている。
なお、アニメと違ってサイレンススズカはシナリオに絡まない。
また、2022年3月に追加されたメインストーリー最終章前篇はスペが主人公で、前述のジャパンカップに加えて、メジロブライトと対戦した阪神大賞典・天皇賞(春)が見せ場であり、以上アニメ1期・育成シナリオ・メインストーリーでスペシャルウィークが走り抜いた軌跡を全て網羅している。こちらではサイレンススズカとは相互関係にあり、スペが主人公である最終章はスズカの「if」が挿入される。
固有二つ名「日本の総大将」の獲得条件は、『日本ダービーを1番人気かつ5バ身差以上で勝利+天皇賞春秋・ジャパンカップを勝利』という史実再現系。勝ち方が求められるのがダービーだけであり、他は特別なことをする必要がないので達成難度は低め。目標外の秋天の出走は忘れないようにしたい。
専用の特殊実況は日本ダービーを勝利すれば聞くことができるので、これも聞くのはさほど難しくない。
2021年8月のハーフアニバーサリーを機に実装されたエイシンフラッシュの育成シナリオでは産駒でありGⅠ6勝を挙げた娘・ブエナビスタ相当として強力なライバルで登場する。それ迄の黄金世代(グラスワンダー・エルコンドルパサー・キングヘイロー・セイウンスカイ)育成でもライバル枠として強力だったが、エイシンフラッシュでは更に強化(まあスペシャルウィーク超えるGⅠ6勝だし)、本来史実枠のライバルであるゴールドシップを凌ぐ強敵として立ちはだかる。日本総大将は伊達ではないという所か。
サポート:[日本一のステージを]スペシャルウィーク
1期主人公だけあってサポートカードでもSSRで初期実装されている。根性タイプ。
魅力は優秀なスキルを無凸状態でもヒントLv2をつけて渡してくれる点。ただし差し・中距離・先行と教えてくれるスキルのカテゴリが絞られていないのでハズレを引くことがあるのが玉に瑕。そして一番の利点がレアスキルの中でも屈指の汎用性を持つ「末脚」上位の速度アップスキル「全身全霊」をくれること。ただしランダムなので「あげません!!!」されることもある。
他のキャラよりもらえない気がするともっぱらの噂
なお、もらえる確率は根性のステータスが高い程上がる。
しかし発表された時点でパラメータは最も軽視していいという評価なため、それが分かっても……という感じであった。1周年以降は「Make a new track!!」での根性サポカの有用性から再評価もあるかもしれない。
また、配布ゆえに所持率が非常に高い↓のスペとの併用ができないという弱点もある。
サポート:[夕焼けはあこがれの色]スペシャルウィーク
ゲーム最初のイベント「キミの夢へと走り出せ!」はアニメ1期序盤をなぞるような内容であるためスペが主役。報酬でもらえるサポートカードもこのスペであった。
スピードタイプであり、突出した部分はないが全体的に良好なトレーニング性能を備え、そしてこちらは先行専用だがその条件さえクリアすれば非常に使いやすい回復レアスキル「食いしん坊」を貰える(こっちも時々「あげません!!!」される)。それがイベントプレイだけで最大上限解放まで入手できるとあって、編成をガチャ産完凸で固められるようなプレイヤーでもなければ確実にお世話になれる1枚である。
しかし入手方法の一つ、いわゆるイベント内ガチャにあたる「ルーレットダービー(ビンゴゲーム)」が底なし[1]であったため、イベントポイント報酬を総ざらいできるほどプレイし続けても完凸できなかったプレイヤーも一部存在したという。中には「20万pt稼いだのにビンゴカードは1枚目」なんていう恐ろしい話も……。ここでもやっぱり「あげません!!!」。
ルーレットダービー自体は次のイベントでも行われたが、「1枚につき25回転させたら以後は開いてないマスのどれかに確定」という天井システムが設けられ、今後の悲劇は避けられるようになった。とはいえ、悲劇の起点となった初回ビンゴへの救済などは特に発表されていない。以降に登場した配布SSRと比べても優秀なカードであり救済措置を求める声もある。
お空に出走
同社の『グランブルーファンタジー』のウマ娘コラボイベント「蒼空に響くファンファーレ」では主人公ポジションとしてもちろん参戦、3人セットのプレイアブルキャラの1人として実装された。
……が、実はずっと前にもスペがグラブルに登場していたことがあり、アニメ1期が放映していた2018年6月、「ウマ娘応援キャンペーン」と題してログインボーナスにスペが登場。
しかし、別にコラボらしいコラボではなくスペがテンプレ的な台詞と共にログインボーナスを渡してくるだけであり、ウマ娘を知らないと彼女が何者なのか全くわからないうえ、後に発売されたグラブルの画集にもイラストに「ログインキャンペーン」としか描かれていない始末(確かに母親がそんな感じの名前だけども)で、大人の事情か何かを感じさせる事案であった。
関連ウマ娘
- サイレンススズカ
- 憧れの人でありルームメイト(アニメ及びメインストーリーではさらにチームメイト)。アニメ1期は2人の関係が物語の軸となる。ゲームではスペの育成シナリオにはスズカは登場せず、スズカのシナリオでの後輩としての出番がメイン。また最初のストーリーイベント「キミの夢へと走り出せ!」でも出会いのエピソードが描かれ、スズカが主人公を務めるメインストーリー第5章でも別視点で描かれた。モチーフ馬は同じサンデーサイレンス産駒であり、1歳上で同じ鞍上(武豊)を持つ。直接対決も十分ありえる立場だったが、その機会は訪れなかった(アニメで言及されていた通り、あの天皇賞(秋)の悲劇がなければ98年ジャパンカップで対決していたと思われる)。そして翌年、サイレンススズカが置き忘れていった天皇賞(秋)の盾を武豊に届けたのがスペシャルウィークである。
- グラスワンダー
- クラスメートで同期のライバルその1。アニメではなんだかやたらと執着されており、ゲームでも最終目標の有馬記念でラスボスとして立ちはだかる。モチーフ馬は99年の宝塚記念と有馬記念で死闘を演じ、共に2着に敗れるという、直接対決という意味では間違いなく同期における最大の宿敵。
- エルコンドルパサー
- クラスメートで同期のライバルその2。「調子に乗んな!」の元凶。モチーフ馬の直接対決は98年ジャパンカップの1回のみだが、アニメでは史実で実現しなかった日本ダービーでの対決が描かれた。
- セイウンスカイ
- クラスメートで同期のライバルその3。飄々とした性格でスペとキングを振り回し、クラシック戦線における最大の強敵として立ち塞がる。モチーフ馬はクラシック戦線から古馬戦線まで実に6度にわたって対決した、路線の競合という点では最大のライバル(スペの4勝2敗)。
- キングヘイロー
- クラスメートで同期のライバルその4。アニメではチームリギルの入団テストで初対決、その後クラシック戦線でスカイともどもライバルとして競い合う。キングから見るとスペも放っておけない世話焼き気質の対象らしい。モチーフ馬はスペとの対戦回数は7回もあり、実はスカイより多い(なおスペの6勝1敗。ただしキングが同期の4人の中で唯一先着したことがある相手もスペである)。
以上4人とともに5人組として描かれることも多いが、立ち位置は「グラスとエル」「スカイとキング」で分断があり、唯一両グループと関わりの深いスペの存在あってこその「5人組」とも言える。 - マルゼンスキー
- スズカとは別のベクトルで憧れの先輩。モチーフ馬は祖父(母父)。
- ハルウララ
- アニメで転入したばかりのスペに最初に話しかけてきた友人(クラスは別)。一緒にチームリギルの入団テストも受けている。ゲームでもルームメイトのキング経由で結構絡みがある。モチーフ馬は1歳下で、武豊が一度騎乗したことがある。
- トウカイテイオー
- メジロマックイーン
- ダイワスカーレット
- ウオッカ
- ゴールドシップ
- アニメでのチームスピカのチームメイトたち。1期ではスペが皆に支えられ、2期ではテイオーとマックイーンを支える側に回る(え、ボケてるか泣いてるかのどっちかだっただろって?)。ゲームではスピカが存在しないため、もともと世代がまるで違うこともあって、ホーム画面でテイオーとの会話があったり、イベント「ウマ娘夏物語」でスカーレットと共演した程度で絡みは少ない。
- ライスシャワー
- ウイニングチケット
- ナリタブライアン
- ゲーム版のメインストーリー・チームシリウスのチームメイトたちであり、スズカ・マックイーン・ゴルシも共にチームを組む。チームスピカに似た経緯でスズカが移籍前に所属していたチーム入りを希望したスペだったが、紆余曲折でシリウス入り。ライス及びチケゾーとは、史実の母父マルゼンスキー繋がりで双方のストーリーでも共演。頂点(日本ダービー)を目指す点でチケゾーとは意気投合し、ライスともステイヤーとして高め合える先輩として尊敬、ブライアンはトレセン学園転入前の経験不足のスペの弱点を的確に見抜き、実践的なアドバイスをしている。アニメの構成上、ある種同期のサークル仲間であるスピカと違い、(史実に近い)シリウスでは純粋に後輩として追いかける立場。
史実
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スペシャルウィークは1990年代後半を代表する名馬。
父はサンデーサイレンス、母はキャンペンガール。母はレースを走ることがないまま、スペシャルウィークを産んで程なく亡くなってしまった。その後は乳母に育てられたという。
あの武豊が初めてダービーを勝った時の馬でもある(98年ジャパンカップは騎乗停止に伴う代打として岡部幸雄、99年アメリカジョッキークラブカップはオリビエ・ペリエが騎乗。それ以外は武豊が一貫して騎乗)。
なお、もちろん北海道生まれだが、そもそも日本の競走馬はほとんどが北海道で生まれるものである。なので、競走馬スペシャルウィークのそれは特筆するような経歴ではない。
1997年11月に鮮烈デビューし、翌年のGII弥生賞を制してクラシックに挑戦。セイウンスカイ、キングヘイローとともに三強と呼ばれ、初戦の皐月賞はセイウンスカイに逃げ切りを許しキングヘイローにも先着される3着に敗れたが、日本ダービーでは5馬身差を付ける圧倒的勝利をあげ、武豊騎手にとって悲願のダービー初勝利ともなった。菊花賞はセイウンスカイの世界レコード幻惑逃げに翻弄され2着、ジャパンカップはエルコンドルパサーに完敗の3着。
1999年にはこの年限りの引退を決め、春はAJCC、阪神大賞典、天皇賞(春)と3連勝。しかし宝塚記念では徹底マークしてきたグラスワンダーにちぎられ完敗の2着。
秋は始動戦の京都大賞典で太りすぎて10頭立て7着と派手にやらかしたが、きっちり絞ってきた天皇賞(秋)で逆襲の勝利を挙げると、ジャパンカップでは日本総大将として同年の凱旋門賞でエルコンドルパサーを破ったモンジューら世界の強豪を打ち破る。引退レースとなった有馬記念では、宝塚記念で叩きのめされた「ヒットマン」的場均が騎乗するグラスワンダーをゴール直前で捉え、勝利を確信した武豊騎手はガッツポーズ。しかし、実際はハナ差でグラスワンダーが勝っており、歴史に残るぬか喜びとなった。
17戦10勝。ダービー馬にありがちな早枯れ傾向とは無縁で、王道路線のGIに欠かさず出走しながら十分すぎる勝ち星を上げた。3着以内を逃したのも1回だけだが、一方でセイウンスカイ・エルコンドルパサー・グラスワンダーといった面々に印象的な敗北を喫しているため、いわゆる最強論争的な側面では評価の難しい馬でもある。
裏を返せば王道路線で常に多彩な同期のライバルと激闘を繰り広げてきた競走生活であり、その中で武豊初のダービー馬、ジャパンカップでの日本総大将としての勝利と華々しい見せ場もたっぷりとある、『ウマ娘』というコンテンツの主人公格に抜擢されたのも納得の経歴と言える。
引退後は種牡馬として、ブエナビスタ・シーザリオという歴史に残る名牝を輩出。牡馬には超大物こそ出なかったが、リーチザクラウン・トーホウジャッカルが跡継ぎとして種牡馬入りしている。
2017年に種牡馬を引退し、その矢先、2018年4月27日に死去した。享年23歳。CVの和氣あず未も追悼コメントを発表しており、その中で、スペシャルウィークに逢いに行った事を明かしている。
2022年現在、サイアーラインの継続はリーチザクラウン産駒でUAEダービーを勝ったクラウンプライドに期待という感じだが、主に母父として現在も数多くの現役馬の血統表に名を刻んでいる。
シーザリオは繁殖牝馬としてエピファネイア、リオンディーズ、サートゥルナーリアと3頭のGⅠ馬を産むという驚異的な成績を残し、3頭とも種牡馬入り。特にエピファネイアがエフフォーリア、デアリングタクトを輩出するなど種牡馬として大活躍中のため、今後もスペシャルウィークの名前は日本の血統図に残り続けていくことだろう。
詳細は当該記事へ→スペシャルウィーク
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ウマ娘プロ実況リンク
1999年11月28日 東京競馬場 第19回 ジャパンカップ 実況:三宅正治(フジテレビ) 解説:吉田均(競馬エイト)、東信二(元騎手) |
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関連項目
脚注
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