スメールとは、オープンワールドRPG「原神」に登場する国家である。
テイワット大陸の中西部に位置する学術の街。
生い茂る雨林と不毛な砂漠が同時に存在する不思議な国。無数の知恵の果実がここで育ち、そして埋もれていく。森を抜けて学術の街の階段を登る者も、砂漠に足を踏み入れ赤い砂の遺跡を掘る者も——遠方より訪れし旅人は皆、ここで貴重な知恵を得ることができる。
概要
4番目に実装された国家で、Ver4.8時点では最も広い国土の国。
雨林と広大な砂漠から構成されており、その地下には亡国カーンルイアや世界樹などが眠っている。
現草神のブエルはあまり信仰されておらず、雨林では先代草神マハールッカデヴァータが、砂漠では魔神キングデシェレト(アフマル)が主に信仰されている。教令院はある目的のため、かつての追放者とともに愚行に出た。
所属キャラクター
岩 |
雷 |
炎 |
氷 |
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☆5 |
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☆4 |
☆5/草元素「ティナリ」(CV:小林沙苗)
「株連蔓引だよ!」
Ver3.0で実装。フェネックの獣人でアビディアの森のレンジャー長。博識であるが、研究者にはならず森と森の村落に住む人々を守るレンジャーとなった。死域を始末し草木を甦らせる業務に就いている。特に植物に詳しく、語り始めたら話が終わらない。教令院生論派の出身。恒常キャラとして排出。デザインは社外イラストレーターのpako氏が担当している。
☆5/雷元素「セノ」(CV:入野自由)
「面白くなかったか?」
Ver3.1で実装。スメール教令院の大マハマトラ。マハマトラとは学者たちを監督し不正を裁く役職のことであり、セノはその筆頭である。仕事モード時とOFFの時とで差が激しく、よく寒いダジャレを言う。カードゲームにどハマり中。
☆5/水元素「ニィロウ」(CV:金元寿子)
「このダンスをあなたに。」
Ver3.1で実装。ズバイルシアターの踊り子でスター。庶民層には人気者であるが、スメール教令院は感性と芸術を疎んじているためニィロウの舞台を妨害している。その舞台衣装は草神の眷属である花神を模している。イラン風サフランご飯であるタフチーン常備。
☆5/草元素「ナヒーダ」(CV:田村ゆかり)
「何せ、私はただの『月』だから。本当の『太陽』はとっくにいないもの。」
Ver3.2で実装。草神「クラクサナリデビ」の仮の姿。スラサタンナ聖処に幽閉されており、現在スメールではあまり信仰されていない。意識だけは幽閉場所を離れることができるので、誰かに憑依することによって主人公と行動を共にする。
個別記事:ナヒーダ(原神)
☆5/風元素「放浪者」・???(CV:柿原徹也)
「…だったら、君たちと共にいるとしよう。暗闇からの助力としてね。」
Ver3.3で実装。紆余曲折の末に旅人の仲間となり、一時的にこの国に滞在することになった。現在は笠っちという偽名で教令院因論派に籍を置いている。
他のプレイアブルキャラと比べるとかなり特異的な存在となっており、メインストーリーを進めることで主人公同様に名前の変更ができる。
☆5/草元素「アルハイゼン」(CV:梅原裕一郎)
Ver3.4で実装。スメール教令院の書記官。自身の研究関心以外のことには無頓着な性分。主人公と接触し交流する中で草神の現状と教令院の過ちを知り、草神救出と教令院変革のために作戦を立案主導する。
☆5/炎元素「ディシア」(CV:福原綾香)
「ここであんたを潰す!」
Ver3.5で実装。砂漠の民であり傭兵団であるエルマイト旅団の人物。後述のドニアザードのボディーガード。間諜に偽情報を流させるなど、武芸のみならず智謀にも長けている。お肌の手入れを欠かさない。キャンディスとは旧知の仲。恒常キャラとして排出。
☆4/草元素「コレイ」(CV:前川涼子)
「あたしに触んな!」
Ver3.0で実装。見習いレンジャー。ファデュイによって人体実験を受け、後遺症に苦しみ暴走したところをアンバーら西風騎士団とセノに救助された。スメールで治療を受け、そのままティナリの元でレンジャーをしている。
特定の条件を満たすと無期限に一体獲得可能。
☆4/雷元素「ドリー」(CV:金田朋子)
「私のモラは私のもの、あなたのモラも私のもの、うふ、うふ、うふふふっ。」
Ver3.0で実装。商人。高額だがどんな物でも調達するという定評がある。ランプの精を使役し、クッション代わりにしたり、キャスター付き椅子の如く乗ったまま回転したりする。その際、ちゃんとランプの精に料金を渡している。幼少期にお金が足りないせいで大切な人を亡くした経験があり、二度と同じ思いをしないために金の亡者となった。
☆4/水元素「キャンディス」(CV:柚木涼香)
Ver3.1で実装。アアル村のガーディアン(守護者・用心棒)。かつて砂漠地方に文明を築いた王キングデシェレトの遺民の末裔であり、キングデシェレトの遺民の末裔が住むアアル村を守り続けるという使命を先祖代々に渡り帯びている。
☆4/氷元素「レイラ」(CV:富田美憂)
「極寒…私の意のままに。」
Ver3.2で実装。教令院明論派の学生。レポートに追われ、常に寝不足で目の下にクマを作っている。実は寝ている間にもう一つの人格が起きだして研究を続行しているため、休むことができていない。その甲斐あってか学業成績自体は優秀。
☆4/風元素「ファルザン」(CV:堀江由衣)
Ver3.3で実装。教令院妙論派の学者。遺跡の研究中に遺跡に閉じ込められ中で100年を過ごしたが、肉体は老化しなかった。先輩風を吹かせており、敬えば親切に色々教えてくれる。
☆4/草元素「カーヴェ」(CV:内田雄馬)
「休みの日には飲みに行くよ。酒は悩みを薄めてくれるんだ。」
Ver3.6で実装。建築デザイナー。ドリーの豪邸はカーヴェが設計したもので、建築への拘りから賠償金が生まれ借金を背負うことになった。人を見捨てられない性分なため、自己犠牲を厭わず行動してしまい窮状に陥っている。浮遊するアシスタントロボットを従えている。
☆4/雷元素「セトス」(CV:千葉翔也)
「アフマルの在りし栄光よ!」
Ver4.7で実装。沈黙の殿の当主で、親しみやすい性格から知り合いが多い。最近は一般人としてよくスメールシティまで来ており、教令院の使い走りもしている。
主要な登場人物(NPC)
「博士」ドットーレ(CV:関俊彦)
『スメールを離れたのは「私」であり、スメールに残ったのも「私」だ。』
ファデュイ執行官第二位であり、かつて教令院に追放された学士。再びこの土地に足を踏み入れ、教令院に創神計画を提案した全ての元凶。
ドニアザード(CV:三川華月)
スメールの名家フーマイ家の令嬢。ニィロウの友人。幼い頃に大病を患い、家で闘病生活を送っていた時に当代の草神の声を聞き勇気付けられ、それ以来、当代の草神の信奉者。先代の草神を信奉する人が圧倒的多数を占めるスメールにおいて、当代の草神のための祭祀を存続させようと多額の寄付をする。
ハイパシア(CV:???)
明論派の学者。神と意識を繋ぐ「パリプーナライフ」を目指して「パラハァム」という香を炊いている。旅人がスメールに入って最初に出会う人物。確かに「神」と意識を繋ぐことはできたものの、その神とはクラクサナリデビでもキングデシェレトでもなく⋯⋯
ラフマン(CV:真野恭輔)
エルマイト旅団の人物。ディシアの友人。草神を敵視し、かつて草神に敗れたと言い伝えられていたキングデシェレトの復活のために同志を募り活動していた。キングデシェレトに仕えた司祭の遺跡を訪れた際に言い伝えの誤りを目の当たりにし、方針転換。草神救出と教令院変革の計画に加わり主人公やアルハイゼンらと共闘する。
アザール(CV:???)
スメール教令院の大賢者=賢者筆頭。当代の草神を無用と見做し、ファデュイと共謀して他の神を創った。なお草神を幽閉したのは過去の賢者であり彼ではない。
丹羽久秀(CV:寺島惇太)
約400年前の稲妻の刀職人。「裏切り者」とされていたが、実際には「博士」によって殺害、さらに博士の罪を擦りつけられた被害者だった。楓原万葉の先祖で、放浪者にとって恩のある人物である。
ジェイド
エルマイト旅団の人物。父ジェブライラと主人公と共にスメール遺跡探検隊に参加し、事故で父を失う。その後は父の出身集落にを寄せるが、陰謀に巻き込まれる。その後は独立し、自らがリーダーとなって小部隊を立ち上げた模様。
アランナラ
草神の眷属。夢を見る純粋な子供や、運命を受け入れず前進しようとする人にしか見えない。
プレイアブルキャラでは草神ナヒーダのほか、旅人とその肉親、放浪者、ウェンティは姿を見ることができる。また普段は見えない宵宮はある状況下で見えた。逆にカーヴェは見えない描写がある。
個別記事:アランナラ
アランマ
アランナラ。アランが「森」を意味する種族名でマが個体名。死域の根源を倒すために主人公と共に冒険をする。
⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎
「世界が⋯私を⬛︎⬛︎⬛︎忘れて⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎⬛︎」
かつてスメールにはルッカデヴァータという巨木が存在したという言い伝えがある。スメールに現存するルッカデヴァータダケはその権現である。
エリア
テイワット中心部に広大なエリアを有しており、璃月、フォンテーヌ、ナタ、カーンルイアの国境と接している。
ほとんどの地域は砂漠化している。
諸法の森
Ver3.0で実装された雨林エリア。教令院やオルモス港がある主要都市で、広大な森と大きな川によって形作られている。世界樹の汚染によって死域や魔鱗病などの問題に悩まされている。
スメールシティ
巨樹を中心に構成された街で、教令院・トレジャーストリート・グランドバザールの三層構造となっている。
教令院の最上部にはクラクサナリデビの住むスラサタンナ聖処、地下には秘密の工場がある立体的な街。
パルディスディアイ
オルモス港
貿易拠点となっている港。スメールシティとも川で直通となっている。
アビディアの森
璃月との国境付近にある森。レンジャーが常駐し雨林の観察・保護を行なっている。
大赤砂海
Ver3.1・Ver3.4に実装された砂漠エリア。元はキングデシェレトが統治していたエリアで今も信者は多い。草神による防砂壁で諸法の森とは分断されており、教令院と砂漠の民の分断の象徴となっている。
キングデシェレトの霊廟
かつてこの地を支配したキングデシェレト(アフマル)の墓。ピラミットがモチーフで内部は複雑な地形とギミックがある。
永遠のオアシス
かつてキングデシェレトが理想とした風景。花神、そして草神と永遠の時間を過ごすために時間の止まった場所を作った。しかしこの夢は叶わず三柱は死に瀕した。
蒼漠の囿土
Ver3.6で実装された砂漠エリア。元は花神が統治したエリアであり、初代水神エゲリアはこの地で没した。500年前に七国を揺るがしたアビスの根源であり、地下にはカーンルイアに繋がる扉がある。
アフラシアブ洞窟
敵
「正機の神」七葉寂照秘密主
「虫けらが神を見ようとはね」
秘境「淨琉璃工房」(スメールシティの東)から挑戦できる名前を覚えるべき強敵(ウィークリーボス)。
スカラマシュが神へとなった姿。巨大なロボット。雷/炎/氷/水/風の五元素を同時に使う。
ギミック戦で二段階ある。
第一段階は床に4元素の元素呪法陣(パネル)があり、攻撃ごとに発生するエネルギーブロックを拾って元素呪法陣を発動する。
雷:オーバーロード(ダウン)。両側で2回発動する必要がある。
炎/氷:地面の霜寒/余燼状態(侵食)を防ぐ。
水:HP回復。
風:風域を発生させて全体攻撃を回避する。
第二段階は攻撃が無効化され、「新型アーカーシャ端末」が自動的にシールドを破壊する。エネルギーブロックを拾って攻撃すると素早く破壊できる。
シールドが破壊されると正機の神は必殺技の準備に入り、秘境の中央に「滅度機」を召喚する。滅度機は雷元素を連射してくるが破壊できる。ただし雷/水元素は無効。
時間内に全ての滅度機を破壊すると正機の神がダウンして攻撃できるようになるが、破壊に失敗すると操作がロックされ操作キャラが強制的に死亡する。シールドによる回避はできない。
雷電将軍で倒されると特殊なボイスが発生する。
専用BGM「六輪一露の狂詩曲」「三千娑界の御詠歌」がある。
アペプのオアシスの守護者
秘境「原初の郷」から挑戦できる名前を覚えるべき強敵(ウィークリーボス)。
禁忌の知恵に侵された草元素龍の体内。アペプ本体ではない。
エルマイト旅団
スメールだけにいる雑魚敵。やや攻撃範囲が広い。ペットを召喚するタイプは強化状態に入りペットを倒すとダウンする。フィールドでは駄獣といることもあり、駄獣の突進はノックバックされるため要注意。
遺跡ドレイク
遺跡シリーズの一種で、攻撃を受けた元素を吸収して元素攻撃を仕掛けてくる。両肩の光っている部分が弱点で、弓で両方を打つと撃ち落とせる。
兆載永劫ドレイク
遺跡ドレイクの上位互換。吸収した元素に耐性を持つ。
近くのワープポイントからクローバーマークで崖を渡り、渡った先の左手にある洞窟の中にいる。
迅電樹
モンドの「急凍樹」、璃月の「爆炎樹」の亜種。中心と対外のコアを破壊するとダウンする。氷元素が有利。
マッシュラプトル
キノコンの最終進化系。激化反応でダウンする。炎元素を当てるとキノコンを産むため注意。
近くのワープポイントの解放は、その西にあるワープポイントとの中間地点まで行きクローバーマークからワームホールに入ると移動できる。
半永久統制マトリックス
プライマル構造体ProMax。透明状態に激化反応を当てるとダウンする。
無相の草
モンド〜稲妻にいる無相シリーズの最後の一体。他と同様コアを露出した時に攻撃する。
最後のギミックは草元素でゲージをいっぱいにすると完了。
風蝕ウェネト
風元素の蛇。投げてくる風の玉を炎/水/氷/雷元素攻撃で破壊するとダウンする。
深罪の浸礼者
通称三色おじさん。炎/水/氷/雷元素から日替わりで三元素を使う。基本的にアビスの使徒と同じ仕様。
三元素を同時に使う攻撃は各元素の弱点をギミックに当てると破壊できる。
ストーリー
あらすじ
旅人はスメールに入国し、ハイパシアという女性に出会うが無視される。彼女を追う途中、彼女が焚いたお香を吸って昏倒する。気を失った旅人は夢の中で「世界が⋯私を⋯忘れて⋯」という声を聞く。
レンジャー長ティナリに助けられた旅人は、スメールに関する伝承をいくつか聞いたあとスメールシティへと向かった。
シティでは知恵を授かれる「アーカーシャ端末」を受け取るも、草神に関する情報は得られなかった。旅人は更なる情報を求めてオルモス港へと向かう。そこで「神の缶詰知識」の盗難事件に巻き込まれ、同じく事件を追う書記官と共に窃盗犯である「アフマルの目」を捕まえる。缶詰知識を使った窃盗犯から「世界が私を忘れて」という言葉を耳にし、これについて疑問を感じた。これ以上の手がかりはないと判断した旅人はシティに戻り花神誕日を迎えた。
旅人はスメールで出会った友人と花神誕日を楽しんだ。
しかし大賢者アザールによってニィロウの花神の舞は止められた⋯。
旅人はスメールで出会った友人と花神誕日を楽しんだ。
しかし大賢者アザールによってニィロウの花神の舞は止められた⋯。
旅人はスメールで出会った友人と花神誕日を楽しんだ。
しかし大賢者アザールによってニィロウの花神の舞は止められた⋯。
⋯⋯⋯
花神誕日の輪廻に気づいた旅人は、ナヒーダと名乗る謎の少女と共に輪廻を解決しようと試行錯誤するも中々上手くいかない。そして168回目、やっと突破口を見つけ花神誕日を終わらせる。
旅人はスメールで出会った友人と、夢の中の花神誕日を楽しんだ。
大賢者アザールは夢の世界から消え、ニィロウが花神の舞を踊りながら夢の世界は溶けてゆく。
ナヒーダの正体が幽閉されている草神クラクサナリデビであることも知り、旅人は彼女と共に教令院の目的を調べ始める。
ナヒーダと共に事情を知る学者を追い詰めて計画を暴こうとするが、計画の実行者である「博士」に勘づかれ妨害される。ナヒーダは旅人を庇い後で落ち合うよう約束した。
パルディスディアイでナヒーダと落ち合うと、以前森で会ったハイパシアに再会する。彼女は神と意識を繋ぐパリプーナライフに成功したと興奮気味に話していたが、身に覚えのないナヒーダはそれを疑った。ハイパシアの手伝いによって彼女の言う「神」と意識を繋ぐと⋯
草神でもキングデシェレトでもなく、これから神になろうとする「散兵」と意識が繋がった。
教令院の計画とは「散兵」を神にすることであり、彼の意識と繋がることでその過去が見えた。
旅人が動揺していると三十三人団が押しかけてきて、ナヒーダが憑依するキャサリンは殺されてしまった。ギリギリのところでナヒーダは旅人に、旅人はナヒーダ本体に憑依し危険を免れるも、「散兵」がこちらに気づく。
ナヒーダと旅人が再び意識を交換した後にナヒーダの意識は博士に捕捉され、ナヒーダとの連絡が取れなくなった。
教令院の計画に気づいた旅人は、その計画を止めるため砂漠へと向かった。
そしてクラクサナリデビを救出し、教令院の計画を止める作戦を立てた。
第三章 第五幕「虚空の鼓動、熾盛の劫火」
一行はクラクサナリデビを救出する計画を始める。
旅人らは「博士」を追跡し、博士がスメールを離れたことを確認した。
しかし周囲から先ほどまでいたファデュイが消えたことに気づき、パルディスディアイに向かうとティナリに会った。ティナリは先ほどまで博士と会っており、治療という名目でハイパシアを連れて行こうとする彼を阻止していたらしい。会話中にファデュイに囲まれ、旅人は意識不明のハイパシアを保護する役に回った。
旅人がハイパシアに近づくと、再び神としての「散兵」の意識と繋がった。今回は直接彼と会話し、自我を失ってまで神になりたいのかやハイパシアを信者と認識しているのか尋ねた。彼は両方とも肯定し、旅人は博士がハイパシアにしようとしたことを説明して仲違いさせようとしたが失敗した。そして彼は神の力を見せつけるように周囲に雷を落とし、敵味方関係なく雷を落とされた。
翌日、一行はアーカーシャ端末への細工と事前に準備した演技で警備を撹乱し、大賢者アザールを捕らえクラクサナリデビを救出した。
解放されたナヒーダは博士による束縛とアーカーシャ端末の調整を行い、戦闘に応用できる新型アーカーシャ端末を制作した。旅人、パイモン、そしてナヒーダは、教令院の地下に隠された秘密の通路を通って今生まれようとする神の元へと向かった。
「散兵」、そして国崩の名を捨てた彼は、「正機の神」七葉寂照秘密主として一向に襲いかかった。
圧倒的な力を前にさすがの旅人も苦戦し、攻撃を打ち返され床に叩きつけられる。そしてナヒーダも捕まり、出てきた散兵によって神の心を奪われそうになる。
しかし彼女は冷静に彼の手を掴み、その瞬間辺りが崩れ始める。この戦いは夢境における168回目の戦闘であり、花神誕日と同じ回数の輪廻である。これらの戦闘経験はナヒーダによって蓄積され、アーカーシャによってスメールの民と共有された。旅人はそれらの知識を缶詰知識として取り入れ、169回目の戦闘を始める。
そして169回目にして散兵は破れ、長きに渡り執着していた神の心はナヒーダによって奪われた。抵抗した彼は筐体を繋ぐ管が破れ、意識を失い落下した。
二つの神の心を手にしたナヒーダは先代草神マハールッカデヴァータが残した記憶を解読し、世界樹を救う方法を探した。
マハールッカデヴァータの記憶の果て、500年前の世界樹の中で、ナヒーダは彼女と瓜二つの存在を発見する。彼女こそがマハールッカデヴァータである。
当時世界樹は「禁忌の知恵」によって汚染され、世界樹と繋がる彼女もまた禁忌の知恵に侵されていた。アーカーシャによって世界樹の汚染はほとんど浄化されたが、汚染された彼女自身が世界樹の汚染の要因となっていた。それを悟った彼女は、世界樹で自分自身を消せないパラドックスを解決するためにナヒーダを創造した。
他に解決策がないことを知ったナヒーダは彼女を抱きしめ、そして彼女は人々の記憶から消え去った。
「世界が…私をどうか忘れてくれますように…」
ナヒーダは世界樹を救った後、自分がなぜ泣いているのかを理解できなかった。世界で旅人のみが彼女を覚えていた。
最後の最後、博士が現れ旅人を眠らせた。そしてナヒーダと一対一となった。
博士が雷の神の心を奪おうとするが、ナヒーダは抵抗し「神の心を破壊して天理を呼び覚ます」と脅した。博士は屈してナヒーダの要求を聞き、彼女が指示した通り他の断片を破壊した。
そして博士は草の神の心も交渉に持ちかけ、代わりに彼女が知らない世界の秘密を教えた。
両者は必要なものを手にし、博士はスメールを去った。
間章 第三幕「伽藍に落ちて」
気を失ったままの散兵はナヒーダに保護され、「囚人」として彼女の命令を聞いていた。
ファデュイでの経験からこの方面に詳しい彼は、旅人の監視のもとで世界樹から旅人の肉親に関する情報を探すよう命じられた。
世界樹で情報を探っていると、ある「無名のデータ」が見つかった。それは彼の過去に関するものであり、かつて「裏切られた」と思っていた事件は博士による欺瞞だと分かった。
真相を知った彼は強く怒り、彼が落ち着くまでの間にナヒーダから彼について聞いた。
散兵は落ち着いた後、世界樹に旅人の肉親に関する情報はないこと、そして「道化」から聞いた情報として彼女/彼がカーンルイアに降臨したという情報を伝えた。その代価として彼は旅人に歴史が変わったことがあるかを尋ね、答えられずにいた旅人の沈黙を彼は肯定だと受け取った。
そして彼は残存する神の力で歴史から自身を消し、欺瞞によって死んでいった人々の運命を正そうとした。
旅人は変更後の歴史を調べるために稲妻に向かい、関係者に話を聞いた。旅人の知り合いに変わりはなかったものの歴史から彼のみが完全に消えており、また彼が変えようとした人々の運命も大きくは変わらなかったことを確認した。
旅人は再びスメールに戻り、ナヒーダにこれらの事実を伝えた。ナヒーダは自身が保存している情報の中に同様のものを見つけ、ある童話を読んだ。
この童話は散兵を猫に例えたもので、教令院が制作した彼の記憶のバックアップをもとに制作されていた。ナヒーダはこの童話を解読することで元の記憶を復元し、全てを思い出した。
パイモンやナヒーダは彼がまるで最初から存在しなかったかのように彼の存在を忘れており、そのことにショックを受けた旅人を元気づけるためパイモンは旅人を気晴らしに連れ出した。
2人でグランドバザールにいると、見覚えのある人影の姿が見えた。見かけは散兵と同じだが性格は真逆の少年が商人と会話しており、その少年が「彼」であると確信した旅人は少年をナヒーダの元へと連れて行った。「放浪者」と名乗るその少年はナヒーダから説明を受け、「前生」の記憶を直接体験した。
たたら砂での生活、名もなき子供との生活、そして彼らの裏切り⋯ また散兵としての同僚たちとの会話を見て、その運命と罪を知った。それでもなお彼は前生を受け入れ、記憶を取り戻すことを決意した。
ナヒーダが彼に記憶を渡し、500年に渡る記憶が彼の体へと戻った。彼がその衝撃に苦しむ中、記憶の中の正機の神が襲いかかった。身動きが取れない彼を庇って旅人が戦うも、ついに攻撃を避けきれなかった。
しかしその瞬間、ある人影が彼らを守った。散兵と放浪者が一つになり、彼の元に神の視線が降り注いだ。
彼はその力を借りて攻撃を防ぎ、「死ね」という言葉で過去との決別を告げた。
立場も考えも変わった彼は、旅人とナヒーダの仲間になることを約束した。そしてナヒーダの提案により旅人から新たな名前を授かった。彼は博士への復讐といずれ雷電五箇伝の末裔に真相を伝えることを宣言し、スラサタンナ聖処を去った。
ストーリー一覧
スメールが舞台となるストーリーのうち、単発の世界任務・デイリーを除く一覧。
魔神任務
- 第三章 第一幕「煙霧のベールと暗き森を抜けて」
- 第三章 第二幕「黎明を告げる千の薔薇」
- 第三章 第三幕「迷夢と虚幻と欺瞞」
- 第三章 第四幕「赤砂の王と三人の巡礼者」
- 第三章 第五幕「虚空の鼓動、熾盛の劫火」
- 間章 第三幕「伽藍に落ちて」
- 第三章 第六幕「カリベルト」
- 第四章 第六幕「ベッドタイムストーリー」
伝説任務
- フェネックの章 第一幕「答えのない課題」
- 金狼の章 第一幕「砂は静寂へ」
- 睡蓮の章 第一幕「智者へ」
- 知恵の主の章 第一幕「温もりの名残」
- 隼の章 第一幕「烏合の虚像」
- マンティコアの章 第一幕「獅子の血」
- 知恵の主の章 第二幕「帰郷」
- 琉金の章 第二幕「星拾いの旅」
- 金狼の章 第二幕「誓いを守りし者」
- ポムム·ドゥ·アンブラの章 第一幕「花の罪と血の贖い」 ※Ver5.1時点で「浪客の章」は実装されていないが、代わりに魔神任務間章が存在する。
デートイベント
イベント
世界任務シリーズ
関連動画
関連項目
テイワット | |||
モンド | 璃月 | 稲妻 | スメール |
フォンテーヌ | ナタ | スネージナヤ | カーンルイア |
親記事
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