スラップ訴訟(英: SLAPP、strategic lawsuit against public participation、恫喝訴訟、威圧訴訟、批判的言論威嚇目的訴訟)とは、訴訟形態の一つであり、恫喝、威圧、言論活動萎縮等を目的に訴訟を起こす行為を指す。
概要
元となった英語呼称「SLAPP」(スラップ)の中に「lawsuit」(訴訟)が含まれているので、「スラップ訴訟」という表現は正しいとは言えない。この外来概念が日本国内で表面化し出してからまだ日が浅いことを物語っていると言えよう。以後、混乱を避ける為、SLAPPの文言を使用する。
前述の様に、SLAPPは「恫喝、威圧、言論活動萎縮等を目的に訴訟を起こす行為」を指すが、その定義や、それが成立し得る基準が日本では未だ定まっていない。故に被告側がそれを逆手に取って、SLAPPの概念を持ち出して被害者を演出したり、原告を悪者に仕立て上げたり、売名行為をしたり、カンパを募る大義名分にしたりすることもあり、被告側有利の政治的側面が強い概念と化しているのが日本の現状である。
主に、N国立川市議・ちだい裁判[1]等、名誉毀損訴訟で発生する事例が多いとされている。
ニコにニコにおける事例
古谷経衡の高木克俊に対する名誉毀損訴訟[2][3]
平成26年(2014年)12月、古谷経衡が、ニコ生主・動画投稿者の高木克俊(カツトシ)
に対して名誉毀損訴訟を起こした。この裁判は両者和解で決着した。
訴えられた方の高木克俊は、SLAPPの概念を持ち出し、ニコ生放送等を通じてリスナーから裁判費用調達を名目にカンパを募り、自身のブログに銀行口座番号を晒した。
「スラップ訴訟」と「スラップ認定」
スラップ訴訟自体は上記の通り誰かを威圧し正当な言論を封殺するための許されざる行いである。が、それとは逆に、正当な訴訟までもスラップ訴訟と認定し誤った批判や人を傷つけるために何らかの訴訟をスラップ訴訟だといいがかりをつける事例も存在する(スラップ認定)
スラップ訴訟という形態が存在する事は、名誉毀損はほとんどがスラップ訴訟であるということを意味する訳では断じてない、ということに留意する必要がある。つまり確かにスラップ訴訟は許されざる行いであるが、だからといって何もかもスラップ訴訟というわけではなく、正当な訴訟をスラップ訴訟であると認識したり、それに飽き足らず正当な訴訟をスラップ訴訟だとして原告をSNSで誹謗中傷するといった行為は控えるべきであるといえよう
繰り返すがスラップ訴訟は許されざる行為である。と同時に、スラップ訴訟という言葉を使う者は、正当な訴訟と不当な訴訟を見分ける能力を身に着けていなければならない、でなければスラップという用語を使う資格はない、というのも事実である事は覚えておいて損はないだろう
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関連項目
脚注
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