概要
様々な場面で使われるが、概ね「細長い隙間」を指すことが多い。
衣服
チャイナドレスやアオザイなどに代表的な、下半身部分の両サイドに見られる細長い切れ目を指すことが多い。チャイナドレスの場合、その原型である旗袍で馬に乗る際に動きやすいようにスリットがつけられるようになり、その後1930年代のモダンブームにより、西洋的な要素や女性の解放の表現として脚を露出するようになっていった。
肌を露出したセクシーな様子で描かれることが多いが、実際に着用する場合はスリットの部分を一部または全てチャイナボタン等で結んで留めたり、内側に別の服を着ていたりすることもある。
チャイナドレス等に限らず一部のスカートにもスリットが入れられることがあるほか、創作物では本来スリットがない・短いような衣服でも深くスリットを入れたものが見られる。
なお、袖などのそれ以外の部分に切れ目がある衣服についても、その切れ目を指して「スリット」と呼ぶこともある。
光学・量子力学
何らかの板やシート等に開けられた細長い穴として、実験の構成物として登場する。高校物理では、光の干渉性を示す「ヤングの実験」に登場する。
ヤングの実験での光の代わりに電子1個を使った実験は二重スリット実験と呼ばれ、量子力学の授業で登場することが多い。詳しくは「電子の2重スリットの実験」の記事を参照。
建築
建物に作られた隙間のこと。デザインとして入れられることもあるが、「耐震スリット」や「構造スリット」と呼ばれる地震の揺れの力を逃がすためのスリットもある。
生物
爬虫類、イルカやシャチなどに見られる、生殖器が格納された割れ目・溝のこと。オスにもあるが、その外見から女性器と勘違いされる場合もある。フィクションではドラゴンなどのキャラクターにも描かれる場合がある(参考静画リンク)。
性的な表現が含まれます。クリック・タップで表示。苦手な方は閲覧注意。
関連動画
関連静画
関連項目
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