スーダラ節とは、「スイスイ、スーダララッタ」のフレーズで知られる1961年発表の大ヒットソングである。
概要
作詞は後に国会議員・東京都知事になった青島幸男、作詞は萩原哲晶。最初に歌ったのは「ハナ肇とクレージーキャッツ」、通称クレージーキャッツ。
歌詞にある「わかっちゃいるけどやめられねぇ」がテーマの曲で、1番が酒、2番が競馬、3番がナンパを歌っている。
特徴的なフレーズである「スイスイスーダララッタ」はクレージーキャッツのボーカルの植木等の口癖から。意味は不明である。ちなみに植木等の父親は浄土真宗の信徒であり、「『わかっちゃいるけどやめられない』というのは親鸞の教えと同じだから、この曲は必ずヒットする」と言われたとか。
実際、最初はレコードのB面だったこの曲は大ヒットになってしまい、後にA面の「こりゃシャクだった」と入れ替えられた。その社会的影響は凄まじく、現在でもテレビで酒の話題が出るとBGMで流れたり、「スイスイ」「スーダララッタ」がテレビゲームの敵の名前になったり、アレンジされて教育番組やアニメのエンディングテーマになったりなど、幅広い世代に親しまれている。
主なパロディ・アレンジ
MOTHER2 (ゲーム)
「スイスイ」「スーダララッタ」という名前の敵が登場する。他の多くの敵と同様、宇宙人のような外見で、マントのようなものをかぶり、顔は縦に二つ目で、触手のような腕が2つ出ている。赤みがかったスイスイがゲーム序盤で登場し、白いスーダララッタは終盤で登場する。
しかし、どちらもさほど強くない。
すイエんサー(テレビ番組)
NHKの教育番組。2016年度のエンディングテーマとして採用された。歌は本編で活躍するすイエんサーガールズ。かなりロックなアレンジになっており、テンションの上がる曲で若い女の子がこの曲を歌う。
ビジネスフィッシュ+(アニメ)
初回テレビ放送のエンディングテーマは魚脇タイや乙姫、課長がs**t kingzのモーションキャプチャーによってかっこいいダンスを踊るものになっているが、再放送版(+版)、ニコニコチャンネル配信版のEDはなぜかスーダラ節である。しかも魚脇タイがなぜか4人おり、無駄にスタイリッシュなダンスを踊る。
歌詞もサビ以外はアレンジされており、「ブラック企業」「働き方改革」などが流行語となった平成末~令和初めのサラリーマンの苦悩を軽快にラップで歌っている。
出前館(宅配サービスのCM)
浜田雅功が歌う2020年のCM。「で、で、出前館♪ 出前がスイスイスーイ♪」のフレーズで、出前がスムーズに届くことを表現している。
コロナ禍による自粛とこのCMを何度も放送したことが重なり、出前館は売り上げを伸ばした。一方で、このCMの経費などがかさみ、2020年8月の決算では赤字となってしまった。
関連動画
関連項目
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