スーパーヘビーシェル単語

スーパーヘビーシェル
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スーパーヘビーシェルSuper Heavy Shell)とは以下の意味を持つである。

  1. 弾のタイプの一つの事。略してSHSとも。
  2. 1.に由来する、「艦隊これくしょん~艦これ~」のアイオワ胸部装甲を褒め称えるの事。

本稿では両方解説する。

1.の概要

軍用艦艇の、特に戦艦大口向けに開発された徹甲弾の一種がスーパーヘビーシェルである。
その名称からわかるように、「すごく、重い弾」のことである。

経緯

そもそも、大砲において重要なのは何か、と考えた時、それは破壊であろう。むろん破壊といっても、周囲の人間を殺傷するのか、あるいはあたりに火災を巻き起こすのか、といった用途別の方向性があるわけだが、徹甲弾の場合は「敵の装甲をぶちぬいて内部の重要区画を吹き飛ばすこと」が必要とされた。

そしてその破壊だが、ごくごく単純に言えば、大きければ大きいほど良いわけである。徹甲弾で言えば敵もさるもの、当然装甲を(いろんなものとバランスを取りつつ)出来るだけ分厚く、硬くしようとしてくる。ではどうやって徹甲弾められる「破壊」、つまり敵の装甲をぶちぬくを大きくするか。となると、簡単に2つの方法が挙げられる。一、弾そのものの威を上げる弾のぶつかる勢いを上げる。この2つである。

まず一、弾そのものの威を上げたいなら、弾のサイズ、つまり口径を大きくすればよい。そもそも戦艦というのはそういう理屈でひたすらに大口径化に突っ走ってきたわけで、当然の流れである。しかし、弾口径を大きくするということはそれを撃ちだす大砲を大きくするということで、大砲を大きくするということは載せるフネも大きくならざるをえないのである。それにはカネも手間もかかるし、フネが大きくなれば当然敵から見た的も大きくなるわけで、それもよろしくない。この方法はなかなか難しい。何?速度さえあれば大丈夫フィッシャー提督は座ってて下さい。

では二、弾が敵の装甲にぶつかる勢いを上げればいいのか。弾の加速スペースであるの長さ(口径長)を長くすることで弾を大砲から撃ちだす速度弾初速)を上げる、ということである。しかし、実際に弾を撃ってみたところ、当たるときには普通とあまり変わらない速度まで落ちてしまった。射程は伸びているが、徹甲弾徹甲弾たる部分に限って言えば、あまり意味がない。ついでにいえば、大砲というのは消耗品であって、普通でも撃つたびに弾初速が少しずつ落ちていく。そこに高初速化となるとさらに消耗がしくなるという問題もあった。もう一つ、が長くなると重さと高温の合わせ技で歪みが発生し命中率に影するのも問題である。

じゃあどうすればいいのか。ここで問題のスーパーヘビーシェル、重量弾の登場である。

超重量砲弾の登場

一の方法、弾そのものの威を上げる方法に立ち戻るのである。
しかし大口径化は理とわかっている。その代わりに弾を長くするのである。それではスーパーヘビーシェルでなくてスーパーロングシェルではないかというツッコミが入りかねない説明になってしまったが、何故弾を長くするのかといえば口径を大きくせずに弾を重くするための方法であるからこれでいいのだ。

これによってより重いブツを敵の装甲にぶち当てることができるようになり、威も当然上がるという理屈である。ただし、大砲サイズはそのままに弾だけ重くなるので初速は落ちる。このために距離での威低下・遠距離での威増大、つまり近距離では貫けない装甲でも自由落下の助けを受けられる大仰での遠距離撃でなら撃ち抜ける(通常は空気抵抗の影が少ない近距離ほど威が上がる)という特徴が生まれている。

他にも、同様に初速の関係で射程が短くなる弾が長いために弾道が安定せず命中率が若干落ちるといった欠点もあった。

比較

ここで、今まで上げた二つ+スーパーヘビーシェル(SHS)の特徴を端的にまとめてみよう。

種類 射程 命中率低下 消耗増 艦艇サイズ
大口径化 増・大 延長 増大
高初速化 増・小 延長 維持
SHSの採用 近:減 / 遠:増 短縮 維持

こうしてならべると、一概にどれが最良というわけではないことがお分かりいただけると思う。実際の各海軍の事情などを見て、それに見合った方法を採用するのがいちばんということである。

例えば、フネが大きくなってもいいのなら、大口径化するのが一番い。一方で、フネを大きくできない制限がある場合には、残りの二つの採用が有案になる。レーダーなどのその他装備によっては、命中率の低下などの欠点に補いがつけられるということもあった。

前者についてはワシントン軍縮条約までの各戦艦、そして日本海軍大和戦艦が好例で、ひたすらに大口径のを搭載し巨大化していった経緯がある。それに対して後者を採用したのがアメリカ海軍で、いわゆるパナマックスサイズ、つまり艦艇をパナマ運河通過可な全長294.1m、全幅32.3m以内のサイズに収めなければならないという制限があったため、SHSを導入することになる。

”スーパー・ヘビー”シェル

一般的にスーパーヘビーシェルと呼ばれるのが、アメリカ海軍のMk.8徹甲弾である。

アイオワ級戦艦に搭載する16インチ50口径Mk.7向けの徹甲弾として開発されたこの弾は、先代である重量1016kgのMk.5徹甲弾より200kgも重い1224.7kgの重量を持っており、大和戦艦の46サンチと同等の貫を発揮したという。

また、16インチ45口径Mk.6を搭載するノースカロライナ戦艦サウスダコタ戦艦も、射程は短くなるものの、同じMk.8徹甲弾を搭載することができた。

2.の概要

大和の九一式徹甲弾もかくやな程の大きな、アイオワの豊かな胸部装甲を称える時に使われる。発祥は海外2ちゃんねる4chan」のとあるコメントらしい。(詳細及び発祥のページむ)もうやだこの星

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スーパーヘビーシェル

12 ななしのよっしん
2016/04/13(水) 21:08:33 ID: sEBscGtSL6
46cmべると流石に46cmが勝つのか
長門41cmべた場合はSHSの方が優位になるの?
13 ななしのよっしん
2016/05/01(日) 10:51:56 ID: p4DoIiz48a
しずま戦艦同士の較という意味では大和さんは41cmクラスで46cmクラスなのはアイオワ…いやなんでも
14 ななしのよっしん
2016/05/09(月) 00:24:25 ID: CBQA8PE5mM
情報が正確かも判断できんわけだが、 どうもな。
15 ななしのよっしん
2016/05/09(月) 02:34:13 ID: rm3E2M8iUD
SHSって巡洋艦にもあったよな・・・
16 ななしのよっしん
2016/05/20(金) 13:08:14 ID: v6rVBS3XcS
>>12
長短はあるけど総合的にはかなり優位
あと長門はSHSを運用する新戦艦達より単純にも少ないし…
17 ななしのよっしん
2016/06/06(月) 12:57:12 ID: t5ivAIVRh6
>>16
当時は16インチ連装4基8門と三連装3基9門の差はかなり大きいとされてたけど、最近の研究だと同程度の技量ならあまり差がないぞ。

三連装9門の方が集弾性(同じ標に向かう率)高いけど、実戦じゃ荒や他の艦の撃による副次的要素が強いから選んだ戦況によってはむしろ軽量な連装のほうが取り回しが良い分投射量で補えるという研究もある。

長門の場合大規模装後の重装甲が新戦艦以上の頑丈さとアイオワ級相手だと船体が小さい分命中率が下がる有利な点もある(撃戦で艦のスピード距離以外だとそれ程有利な条件にならない。艦のスピードが優位に働くのは戦場にたどり着く時間や後退時)
18 ななしのよっしん
2016/06/19(日) 21:08:38 ID: gJssTQksr6
>>15
アメリカの新重巡ウィチタ、ボルチモアデモイン)が8インチSHS(重量152kg)を使用しているよ。

当然、ペンコーラ級~ニューオーリンズ級のより威は向上している。
19 ななしのよっしん
2016/06/19(日) 21:19:56 ID: /ZtSPbZUpc
スーパーヘビーシェルアメリ艦娘アメリ艦娘にあらず

たぶん
20 ななしのよっしん
2016/06/19(日) 21:22:31 ID: i8pZtTfuzR
駆逐艦一同とか旧式戦艦とか色々と反論を挙げたそうだ
21 ななしのよっしん
2016/12/09(金) 15:15:21 ID: cukPVhCC2q
>>17
長門の重装甲はバイタルパートの中でも弾薬庫部のみで機関部は軽装甲だから
弾薬庫部と機関部の両面にしっかり装甲を貼ってる新戦艦より頑丈かと言われるとちょっと微妙かも
弾薬庫直撃→爆沈の可性がないのは長所とは言えるけど
実際の艦隊戦となると旧式戦艦撃でも落する可性が出てくるからなぁ