スーパーペーパーマリオとは、インテリジェントシステムズが開発し、任天堂が発売したWii用アクションアドベンチャーゲームである。
概要
スーパーペーパーマリオ Super Paper Mario |
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基本情報 | |
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ジャンル | アクションアドベンチャー |
対応機種 | Wii |
開発 | インテリジェントシステムズ |
発売 | 任天堂 |
発売日 | 2007年4月19日 |
価格 | 5,800円 |
ゲームソフトテンプレート |
『ペーパーマリオRPG』の続編に当たるが、ゲームスタイルがターン制RPGからアクションアドベンチャーに変更された。開発は前作、前々作(『マリオストーリー』)と同様インテリジェントシステムズが担当。
もともとはゲームキューブの「最後の弾」として開発されていたが、土壇場で発売が延期、その後Wiiにプラットフォームを変更することが発表され、ゲームキューブの「最後の弾」としてではなく、Wiiの「家庭用テレビゲーム機市場トップシェア奪還のための足がかり」としての役割を果たすことになった。この変更は急なものであったらしく、一部のミニゲームを除いた基本的なマリオの操作は、ゲームキューブコントローラでも十分対応することが可能なものである。
作風
「ストーリー路線」を受け継ぐだけあり、スーパーマリオギャラクシーなどの純粋な「アクション路線」のマリオとは一線を画した重いストーリーが特徴。敵であってもただ悪さをしたいというわけではなく、「ガンダムシリーズ」における敵役のようにそれぞれ独自の行動哲学を持ち、キャラクターたちに深みを与えている。また、とあるステージの住民のSOSに応じて敵を倒すものの、その敵が迷惑をかける原因はその住民のほうにあったり、とあるキャラクターは自らの正体を知ってしまったがために悲しい運命をたどることになるなど、これまでストーリー路線のマリオをやってきたことがなかったファンにとっては衝撃の展開が待っていることが多かった。
「ストーリー重視であるためアクションに力が入っていないのでは」と思うかもしれないがそうでもなく、このゲーム独自の要素として「次元ワザ」がある。このゲームは一見横スクロールアクションに見えるが、次元ワザを使うことでステージが90°回転し、縦に奥行きのあるステージに変貌するのである。こうすることで、高過ぎてとどかないように見えるドカンの横をすり抜けられたり、ステージの奥や手前に隠れていた道を見つけられるなど、横スクロールアクションをやった人なら誰でも思い浮かぶであろう「ステージの奥はどうなっているんだろう」という疑問を逆手に取った、新たな遊びを提案している。
キャラクター
プレイヤーキャラクター
- マリオ
最初から使用可能。次元ワザを使用できる。- ピーチ(ピーチ姫)
冒頭でノワール伯爵(以下ノワール)にさらわれるが、自力で脱出しようとして追いつめられたところを何者かの魔法でハザマタウンに送られマリオに加わる。パラソルを使うことでジャンプ時間を延ばしたり防御することが可能。歩くとコツコツとハイヒールの音がする。- クッパ
普段の行いの悪さから冒頭でピーチ誘拐の犯人として誤解される。その後ノワールに部下を持っていかれ、部下を救うために不本意ながらマリオに協力する。巨体のため攻撃力が高く、火炎放射を使うことである程度離れて攻撃できる。- ルイージ
冒頭でノワールによるピーチとクッパの強奪に巻き込まれ、その後の境遇も踏んだり蹴ったりである。仲間としては移動と攻撃に使える「スーパージャンプ」を使えるものの、スマブラのときと同様移動時に滑りやすい。- アンナ
- マリオと行動を共にするフェアリン(人工的に作られた「生きた道具」)。とある女性の魂を移植して作られたが、どうもその女性はノワールと過去に何かあったようだ。ストーリーが進むにつれて彼女とノワールとの関係が明らかになって行く。
フェアリン(従来のシリーズでいう仲間)
- トるナゲール
- コダーイ村の地下でマリオと出会う。
能力は名前の通り物を掴んで投げる、遠くにある鍵やコインなどのアイテムを入手する、遠くにあるスイッチを押す、ミスターLのキノコカンを盗むなど。 - ボムドッカん
- トワイランドでマリオと出会う。
能力は爆弾に変身する。因みに、この爆弾はトるナゲールで掴める。ピンキー、バレルの能力とほぼ同じ。 - キえマース
- サンデールの館でマリオと出会う。
能力はペパマリに登場したペーパーモードの上位互換で、ジッとしてれば名前の通りの効果を発揮する。 - ヘびードン
- ドットドット海で出会う。
能力はマリオ達にヒップドロップさせる。 - ノッテこー
- カメレゴン城に捕らえられてたがマリオ達に救出されて仲間になる。
能力はトゲの上でも渡れる、トゲのある敵や炎の敵でも踏めるなど。マリオストーリーのポコピーとほぼ同じ。 - メクるルン
- わくせいプラネーンのトイレにいたフェアリン。マリオにティッシュをもらって仲間になる。
能力は名前の通り怪しい場所を回転させてめくる。その性質上、敵の目を回して動きを一時的にとめることもできる。アイクンを倒せる唯一のフェアリン。役割的には前作のクラウダに近い。 - ハまハンマ
- ストンストンバレーで仲間になる。
能力は名前の通り、お馴染みのハンマーをマリオ達に持たせること。 - ミニみ
- ハナーンのどうくつで仲間になる。
能力は、名前の通りマリオ達をマメマリオにすること。敵に気づかれにくくなるというメリットもあるので、100部屋ダンジョンでは重宝する。弱点は変身時のスキが大きい。 - バーリやー
- アンナ救出後、再度カクカク平原に行くと仲間になる。
能力は、ペーパーマリオRPGのスーパーガードのようなポーズを取りながら敵を返り討ちにする。 - ダダっシュ
- 100部屋ダンジョンの最後の部屋で仲間になる。
能力は、名前の通り。ペーパーマリオRPGのチビヨッシーに近い能力。 - ぴッキョローン
- おつかいイベントをクリアした後、ウラハザマタウンのある部屋に行くと仲間になる。
能力は、ノロイノロイ系にかけられた呪いを解く、特定のブロックを壊すなど。
ザ・伯爵ズ(今作の敵組織)
- ノワール伯爵
「黒のヨゲン書」に従い、ピーチとクッパを無理やり婚姻させることで「コントンのラブパワー」を発生させ、世界の滅亡をたくらむ魔術師。- ドドンタス
ノワールの部下。その巨体を生かした格闘攻撃が得意だが、頭脳プレイは苦手らしい。かつては某国の将軍だったが、絶体絶命の窮地をノワールに救われそれ以降忠誠を尽くすようになる。- マネーラ
ノワールの部下。服装や姿を自在に変えることができる。彼女の出自に関しては謎が多く、一説には万能フェアリンの失敗作とも言われているが真実は不明。- ディメーン
ノワールの部下。ピエロのような服装で神出鬼没。なぜかルイージに関心があるようだが・・・? 元々は彼の方からノワールに近づいてきたらしく、ノワールは当初彼を疑っていたが、黒のヨゲン書に彼についての記述が描いてあったために仲間に引き入れられたらしい。しかし彼がノワールに会う前の出自はマネーラと同様謎が多い。- ナスタシア
- ノワールの部下。マリオたちと直接戦うことはないが、催眠術を使い、クッパ軍団を伯爵ズの手先として、そしてとある人物を自陣営の幹部として洗脳する。実は彼女は元々人間ではなくコウモリであったが、ひょんな事から飛べなくなり、命の危険にさらされていたところをノワールに救われ、以後彼の秘書的存在として付き従うようになる。
その他
- デアール
- ハザマタウンに住む魔術師。黒のヨゲン書に対抗するための白のヨゲン書を持ち、またある女性の魂を使いアンナを作った人物でもある。劇中では主にマリオ達へのアドバイスを行う。
- サンデール
- ステージ2に存在する屋敷の主。マネーラに屋敷を乗っ取られ、とある男子禁制の場所に隠れていた。
- カメレゴン
ステージ3-4の城の主。一言で言えば「キモヲタ」。かわいいものが大好きでアンナを拉致監禁し写真を取り捲っていた。- タマラ
- ステージ4に登場する宇宙人の子供。マリオがつかまることでビームを発射できる。はじめ彼は正体を隠していたが、彼の正体は・・・。
- ロック人
- ステージ5-1に生息する岩の顔をした種族。ごみは「自然に帰すため」に川に捨てているため、集落の川は汚れている。
- ラブエル
- ステージ7に登場する、アンダーランドの女王ジャーデスとスカイランドの王グランエルとの間の子供。実は彼女の出生には重大な秘密が隠されており、それにより彼女はマリオシリーズのキャラクターの中でも悲しい運命をたどることになる。
関連動画
普通のプレイ動画
縛りプレイ動画
実況プレイ動画(全てpart1リンク)
※一部のみを掲載させていただきました。他のスペマリ実況プレイ動画はこちらからどうぞ。
フルボイス
関連商品
関連項目
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