スーパーボウルとは、アメリカ合衆国で開催されるアメリカンフットボールの王座決定戦である。
概要
NFL(ナショナル・フットボール・リーグ)の優勝決定戦という位置づけ。第1回は1967年1月15日に開催され、グリーンベイ・パッカーズが初代王者となった。この時パッカーズを率いて第1回・第2回と連覇を達成したヘッドコーチの名前を冠した「ヴィンス・ロンバルディ・トロフィー」が、優勝チームに授与される。
2019年現在のNFLは、全32球団がNFC(ナショナル・フットボール・カンファレンス)とAFC(アメリカン・フットボール・カンファレンス)の2リーグに分かれており、各カンファレンスの王者がスーパーボウルに進出し、全米No.1を決定する。
アメリカ国内では非常に注目度が高く、「感謝祭に次いで食料が消費される日」「年間最高視聴率の定番(毎回40%超え)」「30秒CMの放映料が500万ドル」「ハーフタイムにみんながトイレに行くので街の水道管が破裂する[要出典]」とも言われる。日本国内においても生中継が放送されている。
「ボウル」はカレッジフットボールでの「ボウル・ゲーム」からとられた。カレッジフットボールで、レギュラーシーズン終了後に成績優秀校が戦う試合のことを「ボウル・ゲーム」と呼ぶ。これはスタジアムがボウルの形をしていることからつけられた。これに倣い、また当時子どもの間で流行していた「スーパーボール」をもじって、「スーパーボウル」という名前がつけられた。この名称は第3回大会から正式に採用され、現在に至る。
回数表記にはローマ数字が用いられ、例えば第27回スーパーボウルは「Super Bowl XXVII」と表記される。但し第50回は“Super Bowl L”ではなく「Super Bowl 50」となった。
また、ハーフタイムショーも見どころとなっている。もともとは大学のマーチングバンドなどが演奏を行っており、その間の視聴率は低かったが、1993年にマイケル・ジャクソンが出演してからは大物芸能人が出演する舞台となった。国歌「星条旗」の斉唱にも毎年大物歌手が出演し、美声を響かせている。
スーパーボウルの呪い
第1回から第54回まで、スーパーボウルの試合会場を本拠地とする球団がその年のスーパーボウルに進出できない事態が続いていたため、有名なジンクスの1つとして俗に「スーパーボウルの呪い」と呼ばれる。
しかし、第55回(2020年シーズン、現地時間2021年2月7日)では開催会場のレイモンド・ジェームス・スタジアム(フロリダ州タンパ)を本拠地とするタンパベイ・バッカニアーズ、第56回(2021年シーズン)では会場のSoFiスタジアム(カリフォルニア州イングルウッド)を本拠地とするロサンゼルス・ラムズがそれぞれスーパーボウル進出・優勝を果たし、このジンクスを打ち破った。
主な大会記録
内容 | 記録 | 保持者・大会(日付は現地時間) |
---|---|---|
最多勝球団 | 6勝 | ニューイングランド・ペイトリオッツ ピッツバーグ・スティーラーズ |
最多勝ヘッドコーチ | 6勝 | ビル・ベリチック |
最多勝クォーターバック | 7勝 | トム・ブレイディ(ペイトリオッツ6勝・バッカニアーズ1勝) |
最多MVP受賞者 | 5回 | トム・ブレイディ(ペイトリオッツ4回・バッカニアーズ1回) |
最多出場球団 | 11回 | ニューイングランド・ペイトリオッツ |
未進出球団 | 0回 | クリーブランド・ブラウンズ デトロイト・ライオンズ ジャクソンビル・ジャガーズ ヒューストン・テキサンズ |
両軍合計・最多得点試合 | 75得点 | 第29回スーパーボウル(1995年1月29日) サンフランシスコ・フォーティーナイナーズ:49点 サンディエゴ・チャージャーズ:26点 |
両軍合計・最多タッチダウン数 | 10TD | |
両軍合計・最少得点試合 | 16得点 | 第53回スーパーボウル(2019年2月3日) ニューイングランド・ペイトリオッツ:13点 ロサンゼルス・ラムズ:3点 |
両軍合計・最少タッチダウン数 | 1TD | |
オーバータイム(延長戦) | 1回 | 第51回スーパーボウル(2017年2月5日) ニューイングランド・ペイトリオッツ:34点 アトランタ・ファルコンズ:28点 |
関連動画
関連項目
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