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スーパーマリオブラザーズ2とは、1986年6月3日に任天堂より発売されたファミコンディスクシステム用ソフトである。スーパーマリオシリーズの2作目に当たる。1993年にはスーパーファミコン用ソフト『スーパーマリオコレクション』でリメイクされ、2004年にはファミコンミニシリーズの1つとしてゲームボーイアドバンスに移植された。現在はWii・Wii U・ニンテンドー3DSのバーチャルコンソールでも配信されている。
概要
スーパーマリオブラザーズ2 Super Mario BROS. 2 |
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基本情報 | |
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ジャンル | 横スクロールアクション |
対応機種 | ディスクシステム ゲームボーイアドバンス Wii バーチャルコンソール ニンテンドー3DS Wii U バーチャルコンソール |
開発元 | 任天堂 |
発売元 | 任天堂 |
発売日 | 1986年6月3日 |
価格 | Wii:500Wiiポイント 3DS・Wii U:500円 |
ゲームソフトテンプレート |
スーパーマリオシリーズで唯一、ディスクカードメディアで発売されたタイトルである。
その為、シリーズ最安価であり、また初のセーブ機能付きタイトルとなっている(クリア回数やハイスコアを記録できる)。
内容は初代『スーパーマリオブラザーズ』のマイナーチェンジ的な内容となっており、システムの殆どは前作からの流用ということでプレイ感覚に殆ど差異が無く、ストーリーも前作と同一である。
しかし、難易度は前作からかなり上昇しており、「前作をクリアし、熟練した人向けの作品」となっている。
また、単なる前作の延長だけに留まらず、前作には無かった毒キノコや風、スペシャルステージ等の追加要素もあり、若干動作の調整も行われている(敵を踏んだ時の跳ね上がり、緑パタパタの飛距離など)。
小話
海外では未発売であり、代わりに「夢工場ドキドキパニック」のキャラをマリオに変更した上で「Super Mario Bros. 2」として発売されている。
こちらは後に日本でも「スーパーマリオUSA」というタイトルで逆輸入されている。
その為、日本人にとってはファミコン現役時代の時点で「日本版、海外版の「2」を両方を遊ぶ手段があった」のに対し、海外において日本の「スーパーマリオブラザーズ2」を(合法的に)プレイする手段は、長年「Super Mario All Stars」(スーパーマリオコレクションの海外版)に収録されているバージョンしか無く、リメイク元をプレイする手段は本体とソフトを日本から取り寄せるしかない状態であった。
が、近年になって海外のバーチャルコンソールに収録された事により、海外でもプレイする事が出来るようになった。
しかし、海外名称は「Super Mario Bros. The Lost Levels」だが、バーチャルコンソール版のタイトル画面は「Super Mario Bros. 2」表記のままである(Super Mario All Stars版は書き換えられている)。
大まかな変更点
基本的なゲームシステムは、前作とほぼ一緒なので省略するが、本作独自の特徴を述べる。
細かい変更点は後述。
- 交代プレイの廃止、マリオとルイージの差別化
- 2人交代プレイが廃止され、操作キャラにマリオとルイージを選択可能となった。
ルイージはマリオに比べジャンプ力が高いが、その代わりブレーキが利きにくくなっているため、非常に癖の強いキャラとなっている。 - クリア回数・ハイスコアの記録
- ピーチ姫を助ける度にクリア回数やハイスコアが記録され、タイトル画面の★マークの数でクリア回数が表される。
- A~Dワールド
- タイトル画面の★マークが8つ以上になると、タイトル画面でAボタンを押しながらスタート(ファミコンミニ版ではBボタンを押しながらスタート)を押す事により、裏ワールドのA~Dワールドがプレイ可能になる。
この面は全16ステージあり、表ワールドの延長的な物で、一種のファンサービスという位置づけである。
D-4の最後には表面同様ピーチ姫がおり、この面をクリアするとエンディングとなる。
スーパーマリオコレクションではワールド8またはワールド9を一度クリアするだけで行けるようになった。 - ワールド9
- ワールドA~ワールドDの他、ワープを使わずにピーチ姫を助けるとワールド9へ行く事が出来る。
この面は水没した陸上ステージや、土管に入ると雲の上にワープし、雲の上にも木が生えている等、通常面では見られないシュールなステージ構成となっており、全体的な色調もサイケデリックとなっている。
これは、前作「スーパーマリオブラザーズ」で、「テニス」のカセットを使うなどで行く事ができる「ワールド9」や「265W(アンダーカバー)」というバグステージを、スタッフが公式に取り入れたものである。
この異様なステージ構成は当時のゲーム雑誌等でも写真公開されたため、これに憧れるプレイヤーも少なくなかったと思われる。スーパーマリオコレクション版ではステージ構成はそのままだが、通常ステージと同様の背景となっており、地味になっている。
9-4は敵キャラ総出演のステージで、ラストにはスタッフからのメッセージがブロックで表現されている。
尚、このワールド9では残り人数が1の状態で始まる為、ミスをすると即ゲームオーバーとなる(スーパーマリオコレクションでは8-4クリア時点の人数が引き継がれる。またコインを集める事で1UPする事は一応できる)。そしてゲームオーバーになってもコンティニューする事は不可能となっている。
また、このワールドでゲームオーバーになると、特殊な英文メッセージが表示される。
前作からの変更点
- グラフィックが全体的に描き直されている。
- 2人交代プレイが廃止され、マリオとルイージを選択可能になった。
- コンティニューがカーソル選択式になった。
- マイナスアイテムとして、触れるとダメージを受ける毒キノコが追加された。
- 動作が速く、土管に接近していても止まらない赤パックンが登場した。
- 逆さ土管が初登場し、逆さパックンも同時に初登場した。
- 前作に比べて敵を踏みつけた時のジャンプ力が高くなり、これを利用して敵を足場代わりにして進む場面がある。
- ブレーキ音が鳴るようになった。
- 緑色のパタパタが前作では2ブロック分の間隔でジャンプしていたが、今作では3ブロック分の間隔をジャンプするようになった。
- ファイアバー、ゲッソー等がステージ環境に関係なく登場するようになった。同様に、地上ステージ限定の敵も水中に登場するようになった。
- ワールド8以外の城ステージにもバブル・ファイアバー以外の敵キャラが普通に出現する。
- ポール越えしても無限ループに突入せず、一部ステージを除きスクロールしなくなる(ポール越え自体も前作より簡単になっている)。
- ワープゾーンが先のステージに進めるとは限らなくなった(逆ワープなるものが存在する)。
- 「裏ステージ」や「9ワールド」といった隠しステージが用意されている。詳細はおおまかな変更点の項を参照。
- クリア回数やハイスコアがディスクカードに記録される。
- W2-1から、画面外まで飛ばされ、暫く落ちてこなくなる緑色のジャンプ台が登場する。
- 一部ステージにおいて、風が吹く場面が追加されている。風が吹くとマリオが右に流され、操作が難しくなる。
- クリア時花火の出現条件が変更された。
- クリア時に一定条件を満たすと1UPするようになった(通常の旗ボーナスが1UPになる)。
- 城ステージをクリアした時もタイムボーナスが加算されるようになった。
- ゲームクリア時に残り人数×10万点のボーナスが加算されるようになった。
- パワーアップアイテムも隠しブロックから出現するようになった。
- 最初から突進してくるハンマーブロスも登場するようになった。
- ワールド5、9およびA開始前と、エンディング前にデータ読み込み(ロード)が入る。これに伴いエンディングが変更され、クッパを倒した先にはピーチ姫が幽閉されたドアがあり、中に入るとピーチ姫が待っているという流れになっている。
- エンディングは(1に比べて)豪華になった。
関連動画
プレイ動画
TAS
SFC(SNES)版
CM・BGM
その他
関連項目
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