スーパーロボットとは、ロボットアニメとその登場ロボットの分類の一つ。
リアルロボットの対義語として、スーパーロボット大戦シリーズで広まった言葉、という側面が強い。
「スーパーロボット」という単語の使用は、古くは「8マン/エイトマン」劇中における「人格を持ち、超人的な能力を発揮するヒューマノイドロボット」を示す言葉に見られたが、本格的にTVの視聴者層に広まったのは巨大ロボットアニメである「マジンガーZ」のオープニングテーマの歌詞ではないかと考えられる。
なお「スーパーロボット レッドバロン」のように特撮番組のタイトルに使われているものもあるが、この記事における「スーパーロボット」は専らアニメに登場するものを前提としているとお考えいただきたい。
概要
はっきりした定義は無いが、以下のような特徴に当てはまるロボットアニメを「スーパーロボットアニメ」、それに登場するロボットを「スーパーロボット」と呼ぶ傾向にある。
- 主役ロボットは唯一無二のヒーロー的存在(複数のロボットがチームを組んでいる場合もある)
- ロボットの動力などに架空の新エネルギー、超古代の失われた技術などが使われている
- ロボットの変形・合体時に特定のキーワード、また攻撃を繰り出す時に武器名・技名を叫ぶ
- 地球や人類に害をなす敵との戦いが物語の主軸だが、テーマは戦争よりも一話完結主体のプロレス的ストーリー展開
- 敵の主力は自律で動くタイプの怪ロボット、あるいは巨大な生物兵器(いわゆる怪獣)が多い
- 敵組織は地球人類ではない、または元人間だがサイボーグなど人間と言えないような存在で構成されている
上記のいずれも「スーパーロボットアニメ」を構成する絶対的な条件ではない。
いわゆる「リアルロボット」の特徴と比較して、人間ドラマはもちろん、SF考証・政治的展開・軍隊によるロボットの運用など、各要素はほとんど変わらないものも少なくない。
量産機の概念すらガンダム以前に既にある。実際に量産の話が出たのはグレートマジンガーの漫画版や敗北した際に代替機が登場したメカンダーロボ、ザンボット3・ダイターン3の台詞など、一部作品に限られているが。
熱血展開偏重のようなイメージも持たれているが、早い時期に主要キャラの恋愛劇や異民族同士の葛藤・和解の可能性をテーマにしたエピソードも作られており、実際には作品ごとにバラエティに富んだ世界が存在していたりもする。
技名を叫ぶのはリアルロボットではあまり見られない特徴の一つであるが、叫ぶからと言って強いとは限らない。作品によってはロボットの得意技が必ずしも絶対的なフィニッシュホールドでは無い例もあり、敵によってはあっさり弾かれたり破られたりすることもある。それをいかにして克服するか、あるいは駆け引きによって勝利するかが物語の要であったりする(代表的なものに、昭和版ガイキングのハイドロブレイザーが挙げられよう)。
もちろん、劇中一度も弾かれたことのない無敵の必殺技(トライダーG7のバードアタックなど)もあり、その辺りは作風の違いとして楽しむべきであろう。
スパロボでの扱い
前述の通りスーパーロボット大戦で広まった言葉であるが、スーパーともリアルとも分類できない作品が増えたこともあり、タイトルに冠しているにも関わらずゲーム中ではあまり使われない言葉になってきている。
それでも装甲が堅めで必殺技を持つ機体群として、なんとなく認識レベルでは存続しているようだ。
スパロボオリジナルに限ればαで使われた「特機」という括りに当てはめられている。
代表的なスーパーロボットアニメ
関連項目
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