スーパー戦隊VSシリーズとは、スーパー戦隊Vシネマ・スーパー戦隊祭・スーパー戦隊MOVIEパーティーで展開されるシリーズの一つで、年度をまたいで複数の戦隊が共演するクロスオーバー作品である。
概要
1996年の「超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー」から始まり現在まで続いているシリーズである。
スーパー戦隊VSシリーズという場合には「VS」の部分は「バーサス」であるが、作品タイトルでの場合は「VS」の部分の読み方は「たい」である。
基本的にはその年度の現役戦隊と前年度戦隊とが共演するが、現役戦隊が記念作品(25作品目のガオレンジャー、30作品目のボウケンジャー、35作品目のゴーカイジャー)の場合、前年度戦隊メンバー全員とではなく、過去戦隊シリーズのなかの代表戦士または別シリーズの戦士と共演する。ただし、40作品目のジュウオウジャーは前年度戦隊のニンニンジャーとの共演が中心であり、過去戦隊の出番はわずかである。また、ゴーカイジャーはシリーズに含まれない劇場作品の「スーパー戦隊199ヒーロー大決戦」で前年度戦隊のゴセイジャーと共演している。
シリーズ開始からしばらくはVシネマ(オリジナルビデオ)作品として発売されていたが、「劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー」からは劇場公開が続き、「宇宙戦隊キュウレンジャーVSスペース・スクワッド」から期間限定の劇場公開を経てVシネマを発売するという形式になった(『騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー』を除く)。
「VS」と銘打っているが、戦って勝敗を決めるわけでなく、2つの戦隊が協力して敵と戦うというものである。作品によっては、序盤に誤解が発生して解決しようにも事情が合わず戦ってしまう、敵に操られたり敵を欺くためという理由でやむを得ず戦う、双方のメンバーの意見が合わず対立するといった描写がある。2000年代後半の作品ではその傾向が強い。メンバー同士で対立・戦闘が起こらず、うまく穏便に物事が進んだ作品は、「超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー」、「星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャー」、「救急戦隊ゴーゴーファイブVSギンガマン」、「百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊」、「忍風戦隊ハリケンジャーVSガオレンジャー」、「劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー」「手裏剣戦隊ニンニンジャーVSトッキュウジャー」、「魔進戦隊キラメイジャーVSリュウソウジャー」が該当する。
車がモチーフの戦隊はいずれも明るく軽い作風であり前作・次作の戦隊が真面目な作風で雰囲気が正反対なため、VSシリーズで出会った時に微妙な空気が起こる場合がある。例として「激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー」と「侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー銀幕BANG!!」がそれにあたる。
戦隊と対峙する敵は、前年度戦隊における敵組織の残党(または幹部が復活)もしくは敵組織と関係のあるオリジナルの敵が登場し、現役戦隊側の敵組織と手を組むパターンが大半である。
タイトルバックは、初期では現役戦隊側のOP映像をそのまま使用し、前年度戦隊側のメンバーは全員テロップのみでの一括紹介となっていたが、「救急戦隊ゴーゴーファイブVSギンガマン」以降はオリジナルの映像が使用され、前年度戦隊側の戦士も1人ずつ紹介されるようになった。また「爆竜戦隊アバレンジャーVSハリケンジャー」以降はタイトルバックそのものが使用されないことも多い。
追加戦士は「星獣戦隊ギンガマンVSメガレンジャー」までは現役戦隊側しか登場しなかったが、「救急戦隊ゴーゴーファイブVSギンガマン」で、ギンガマンの黒騎士ヒュウガが途中から参戦した。「忍風戦隊ハリケンジャーVSガオレンジャー」以降から変身・名乗りを含め、前年度戦隊側の追加戦士も登場するようになった。
スーツアクターの配役については、基本的に原典のアクターは現役戦隊側を担当し、前年度戦隊側は代役である。ただし、前年度戦隊側のみのシーンでは原典のアクターが演じることもある。
前年度以前の戦隊の本拠地については、最終回・特別編の撮影終了後にセットを取り壊されてしまうという東映の事情から登場することはほとんどない。例外は「超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー」「電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー」「騎士竜戦隊リュウソウジャーVSルパンレンジャーVSパトレンジャー」の3作品。ただし、「百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊」「天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕」はバンク映像という形で本拠地が登場している。
「侍戦隊シンケンジャーVSゴーオンジャー 銀幕BANG!!」からは前年度戦隊側の戦闘員が参戦したり、次年度戦隊がテレビに先駆けて登場したりするようになった。「海賊戦隊ゴーカイジャーVS宇宙刑事ギャバン THE MOVIE」までは顔見せ的出演で現役・前年度戦隊と関わることはなかったが、「特命戦隊ゴーバスターズVS海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE」において、変身後のみながら「獣電戦隊キョウリュウジャー」のキョウリュウレッドがレッドバスター・ゴーカイレッドと対面し、3大レッド共演が実現した。今までのシリーズでは、お互いに他戦隊の存在を知っているかどうかは作品によって様々であったが、この先行登場という演出を踏まえてなのか「天装戦隊ゴセイジャーVSシンケンジャー エピックon銀幕」以降は現役戦隊が前年度戦隊の存在を既知であるという設定が続いている。『キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』以降は廃止された。
2010年5月23日~2010年12月26日にかけてテレビ朝日(関東ローカル)限定で、毎週日曜6:30~7:00に「スーパー戦隊VSシリーズ劇場」という番組があり、「超力戦隊オーレンジャー オーレVSカクレンジャー」~「獣拳戦隊ゲキレンジャーVSボウケンジャー」までが地上波で放送された。1作品2回(「百獣戦隊ガオレンジャーVSスーパー戦隊」のみ3回)に分けて全29回で放送。当時現役戦隊だったゴセイジャーのキャストが番組ナビゲーションを務めた。
シリーズ一覧
タイトル | 公開日及び発売日 | 概要 | |
1 | 超力戦隊オーレンジャー オーレ VS カクレンジャー |
1996年3月8日発売 | シリーズ第1作。 作品名の「オーレVSカクレンジャー」はサブタイトルとして表記されている。 巨大戦ではカクレンジャー側のロボは登場しない。 カクレンジャー側の名乗り順が、原作では赤→白→青→黄→黒であるが、本作では、赤→黒→青→黄→白(つまりオーレンジャー側に合わせた形)になっている。 ストーリー終盤でカクレンジャーの基地に相当するネコマルが登場。 ストーリー面では、バッカスフントが健在・カクレンジャーが最終回で失ったドロンチェンジャーを所持しているという矛盾がある。 後、大きいお友達が喜ぶシーンがあったりするがそれについては各自調べましょう。 |
2 | 激走戦隊カーレンジャー VS オーレンジャー |
1997年3月14日発売 |
鬼才、浦沢義雄が脚本を手掛けた唯一のVSシリーズ。 |
3 | 電磁戦隊メガレンジャー VS カーレンジャー |
1998年3月13日発売 | 時系列はメガレンジャー側が卒業写真を撮影していることから、ネジレンジャーを倒した辺りと思われる。カーレンジャー側が学生服姿で諸星学園高校に潜入するシーンがある。 カーレンジャー側の本拠地である自動車会社「ペガサス」が登場する。 前作に比べてギャグ描写は控えめであり、カーレンジャーのメンバーは中盤に洗脳され、洗脳が解けてからはメガレンジャーの兄貴分として描かれている。 本作限定でメガレンジャーの強化装甲「メガテクター」が登場した。 |
4 | 星獣戦隊ギンガマン VS メガレンジャー |
1999年3月12日発売 | 両戦隊の最終回後を舞台としており、『キュウレンジャーVSスペース・スクワッド』までは唯一であった。 メガレンジャーメンバーの高校卒業後の姿が描かれている。 本作で唯一ギンガマンメンバーが一般人の服装で活動している場面がある。 本作を見た後ゴーカイジャー39話を見ると・・・ |
5 | 救急戦隊ゴーゴーファイブ 激突!新たなる超戦士 |
1999年7月9日発売 | 公式ではVSシリーズに含まれているが前作の戦隊と共演しておらず、作品自体はオリジナルストーリーである。時系列は第19話より前か第20話・21話の間と思われる。 本作オリジナルの敵として獣魔一族が登場、災魔一族と手を組む。 獣魔一族やゴーゴーファイブと対立する獣魔ハンター・ジークをダイレンジャーでリュウレンジャー/"天火星"亮を演じた和田圭市氏が演じている。 ゴーゴーファイブの協力者である速瀬京子が本作限定でジークジェンヌに変身し、ゴーゴーファイブと共に戦った。 速瀬京子を演じる宮村優子氏の中の人ネタで速瀬京子が「あんた、バカぁ?」と発するシーンがある。 |
6 | 救急戦隊ゴーゴーファイブ VS ギンガマン |
2000年3月10日発売 | 時系列はグランドクロスから3か月後の時期となっている。 本作からオープニングがオリジナルのものになり、それまで一括で紹介されていた前年度戦隊の戦士も1人ずつ紹介されるようになった。 ギンガマン側はゴーゴーファイブの存在を知っており、またゴーゴーファイブ側は、ギンガマン本編に登場する青山勇太の父で絵本作家である青山晴彦の描いた絵本のキャラクターとしてギンガマンを認知していた。 本作では、ゴーゴーファイブ側の攻撃が敵に効かず、ギンガマン側の攻撃は効くという、現役戦隊側が戦闘において不利な状況にあるといった珍しい設定になっている。 敵が「生贄とした人間の血を大量に集め、暗闇獣を復活させる」という目的で多くの人々が巨大なホテルに捕らわれ、容器に人間の血が溜まっていくシーンがあり、VSシリーズの中でも中々のエグイ描写になっている。 今までのシリーズでは前年度戦隊側の追加戦士は登場しなかったが、本作では、変身・名乗りには参加していないものの、ギンガマンの追加戦士である黒騎士ヒュウガが途中から参戦した。 巨大戦では、ビクトリーマーズがギンガの光で超装光化した超装光ビクトリーマーズが登場した(玩具では再現不可)。 |
7 | 未来戦隊タイムレンジャー VS ゴーゴーファイブ |
2001年3月9日発売 | 時系列は第35話・36話の時期となっている。 ゴーゴーファイブ側はタイムレンジャーの存在を知っており、またタイムレンジャー側は浅見竜也と滝沢直人がゴーゴーファイブとビクトリーロボの存在を知っている。 本作オリジナルの敵としてタイムレンジャー本編で登場した犯罪者とゆかりのある親族・ご近所さんが登場した。 タイムレンジャー本編では他時代へのタイムスリップが描かれることはなかったが、本作では両戦隊各メンバーがバラバラに原始時代・江戸時代・西部開拓時代とタイムスリップする。 名乗り時、ゴーゴーファイブの名乗り口上の一部をタイムレッドが担当した。 巨大戦時、ゴーゴーファイブ側はゴーゴーファイブ本編終盤でベイエリア55が水没し、ビクトリーロボが破壊されていたため参加できないと思われた。しかしゴーゴーファイブメンバーの父親で支援者である巽世界の発想で、タイムレンジャーのタイムロボを時空の扉の通路として利用し、ロボが存在していた1999年から召喚した。この行為はタイムレンジャーのサポートロボであるタック曰く、すぐに送り戻さないといけないほど危険な行為である。これにより、質量崩壊が始まるまでの約3分間と短い時間ではあるがゴーゴーファイブも巨大戦に参加。タイムロボとブイレックスとの合体技「プレッシャープロミネンス」を披露した。 本作での滝沢直人は、タイムレンジャー本編とは違い、人が良くなっている。 タイムレンジャー本編最終回(特別編)のゴーゴーファイブ紹介時、本作の出来事に触れられている。 タイムレンジャー本編のストーリーの関係か、俳優や事務所・東映の都合かは不明であるが、「百獣戦隊ガオレンジャーVSタイムレンジャー」が製作されず、タイムレンジャーのメンバー全員が登場するVSシリーズは本作のみである。 |
8 | 百獣戦隊ガオレンジャー VS スーパー戦隊 |
2001年8月10日発売 | スーパー戦隊25作品目を記念して制作された作品であり、戦隊シリーズ総集編としての側面も持つ。VSシリーズのVシネマの長さが40~50分なのに対し本作では約70分となっている。 ゴレンジャー~タイムレンジャーまでについて触れられている。 ゴーゴーファイブの ゴーイエロー/巽大門 を演じる柴田賢志氏が同役で戦士側として連続でVSシリーズ最多出演(4回)である。 本作は前年度戦隊メンバーとの共闘ではないが、 ジャッカー電撃隊からビッグワン、 ライブマンからレッドファルコン、 メガレンジャーからメガピンク、 ギンガマンからギンガブルー、 ゴーゴーファイブからゴーイエロー が過去戦隊シリーズの代表メンバーとして、ガオレンジャーと共闘する。なおビッグワンとレッドファルコンはVSシリーズ初登場である。 発売時期にガオレンジャー本編で登場していたガオシルバーは本作では登場していない。 過去戦隊の代表メンバーは(見せ場を持ちつつ)戦意喪失したまたはGフォンに見限られた(ガオレッド以外の)ガオレンジャーのメンバーに戦隊の教えを説いたり特訓をしたりする。最終的に戦意を取り戻し、戦隊としての在り方を再認識したガオレンジャーのメンバーが過去戦隊の代表メンバーと共闘する内容となっている。 後の作品でも言われる「我ら、スーパー戦隊!」のセリフは本作が初である。 巨大戦では過去戦隊のレッドのマシンが総動員し戦っていく。この時にオーレンジャーの三浦参謀長とゴレンジャーの新命明(アオレンジャー)が司令官として指揮を執っている(このため、バンク映像ではあるがビッグワン演じる宮内洋氏は一人三役を演じた。また過去戦隊の本拠地がバンク映像ながら「電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー」以来の登場となった)。 ストーリー終盤でガオレンジャーのピンチにアカレンジャー~タイムレッドが登場し、ガオレンジャーを見守った(この作品でターボレンジャー本編で描写されなかったレッドターボの名乗りポーズが初めてお披露目された)。 本作のオリジナル技として「ガオレンジャーストーム」が登場した(ゴレンジャーストームのオマージュ)。 |
9 | 忍風戦隊ハリケンジャー VS ガオレンジャー |
2003年3月14日発売 | 時系列は、本作の監督を担当した竹本昇氏のインタビューによるとハリケンジャー第25~27話の間の夏の出来事となっている。しかし、後の「轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊」のスーパー戦隊住所録の七海の項では2002年10月に起きた出来事となっている。この場合、ハリケンジャー本編ではマンマルバが生きているといった若干の矛盾がある。 ハリケンレッドを演じた塩谷瞬氏がエンディングで左腕に包帯を巻いているが、これは当時撮影事故によって左腕を骨折したためである (本編では戦闘中に怪我をしたという理由付けがされている)。 ジャカンジャの幹部が、囚われているガオレンジャーからGフォンを奪い偽ガオレンジャーに変身、ハリケンジャーと戦うという珍しいパターンによる戦闘描写がある。 ガオレンジャー側はハリケンジャーの存在を知っていて、ハリケンジャー側は支援者の日向おぼろと日向無限斎のみがガオレンジャーを知っていた。 本作では珍しくガオレンジャーのメンバーがそれぞれ本名で呼び合っているシーンが多々あった。また、ガオレンジャーの支援者であるテトムからジャケットを受け、取り各メンバーが袖を通した後、ガオレンジャー本編同様色で呼び合うといった演出がなされている。 オリジナルの敵としてハリケンジャー本編で倒されたチュウズーボの弟であるチュウボウズが登場した。また兄のチュウズーボも再生怪人として登場した。 巨大戦では、轟雷旋風神の両腕にガオレンジャーのパワーアニマルのガオシャーク・ガオタイガー・ガオエレファントが合体した轟雷旋風神ソード&シールド、天空轟雷旋風神が登場した。VSシリーズ限定の形態では珍しく、玩具でも再現可能。これについて、おぼろさん曰く「ま、スペシャルやしな!」だそうである。 ガオブラックが戦士になる前に力士をしていたという設定と、カブトライジャーを演じた白川裕二郎氏が元力士であったことを生かしてか、エンディングでガオブラックとカブトライジャーが取り組みをしているシーンがある。 カーレンジャーでレッドレーサー/陣内恭介 役で出演していた岸祐二氏が怪人役(チュウボウズ)の声で出演した。 「電磁戦隊メガレンジャーVSカーレンジャー」以来エンディング後にエピローグが導入された。 |
10 | 爆竜戦隊アバレンジャー VS ハリケンジャー |
2004年3月12日発売 | 本作以降、特典映像としてメイキング映像が収録されるようになった。 時系列は、後の「轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊」のスーパー戦隊住所録のアスカの項によると2003年9月の出来事となっているが、アバレブラックがマックスリュウオーを操縦するという矛盾点がある。 ハリケンジャー本編で死亡したシュリケンジャーが数分だけ登場した。 本作では敵に変身機能を封じられたという設定で生身での戦闘シーンが多いのという特徴である。 名乗り時、ハリケンジャーとゴウライジャーの名乗りが端折られている。 巨大戦では、アバレンオーが旋風神のソードスラッシャーを手にした旋風轟雷アバレンオーが登場した(玩具では再現不可)。おぼろさん曰く「ま、スペシャルやしな!」と前作と同様のセリフを発した。 戦士の人数が9人(アバレンジャー側4人とハリケンジャー側5人)とVSシリーズの中でも最少人数である(敵側にいるアバレキラー、数分だけ登場のシュリケンジャーを除く)。 本作以降、現役戦隊と前年度戦隊が何らかの形で対立・戦闘する描写が多くなった。 |
11 | 特捜戦隊デカレンジャー VS アバレンジャー |
2005年3月21日発売 | 時系列は、後の「轟轟戦隊ボウケンジャーVSスーパー戦隊」のスーパー戦隊住所録のテツの項によると2004年10月の出来事となっている。 デカレンジャーの敵であるエージェント・アブレラがアバレンジャーの敵エヴォリアンのトリノイドを知るために「爆竜戦隊アバレンジャー超全集」を読むといった滑稽なシーンがある。 敵の悪事が日本だけでなく海外まで影響を及ぼす描写があった。 敵の変装ではあるがハリケンジャーのハリケンレッドが登場した。 アバレンジャー本編で死亡したアバレキラーが敵の能力で条件付きの復活を遂げている。 名乗り時にアバレンジャー側が5人揃って通常形態で名乗ったのは本作が初である。 巨大戦では止めを前年度戦隊側がするといったVSシリーズでは珍しいケースになっている。 |
12 | 魔法戦隊マジレンジャー VS デカレンジャー |
2006年3月10日発売 | 本作からテレビ番組内でVSシリーズがCMされるようになった。 時系列は、2005年10月4日に起きたことと明示されている。 パワーレンジャー・S.P.D.に登場したバトライザーがデカレッドのファイヤースクワッドの装備として本作で逆輸入された。 前作の設定が一部登場する。 マジレンジャーの小津深雪とデカレンジャーの白鳥スワン、ドギー・クルーガーが知り合いである。 デカレンジャーのデカマスターとマジレンジャーのウルザードとが互角に戦うシーンがある。 デカレンジャーのジャスミンとウメコがマジレンジャーの敵であるナイ・メアの格好をさせられたり、マジレンジャーの麗と芳香がデカレンジャーの制服を着たり、ナイ・メアがデカレンジャーの制服とマジレンジャーのジャケットを着るといったシーンがある。また作戦の一つとしてマジレンジャーのヒカル、デカレンジャーのテツが女装するシーンがある。 名乗りの際、デカレンジャー側が物凄く早回しされている。また「我らスーパー戦隊!」というセリフがなく、代わりに「我ら無敵の12人!」と名乗っている。 タイムレンジャー同様、俳優や事務所・東映の都合は不明であるが、「轟轟戦隊ボウケンジャーVSマジレンジャー」が制作されず、マジレンジャーのメンバー全員が登場するVSシリーズは本作のみである。 |
13 | 轟轟戦隊ボウケンジャー VS スーパー戦隊 |
2007年3月9日発売 | 本作は、ボウケンジャーの追加戦士であるボウケンシルバー/高丘映士の視点からストーリーが展開されている。 ガオレンジャー同様、前年度戦隊全員との共闘ではないが、ハリケンジャーからハリケンブルー、アバレンジャーからアバレブラック、デカレンジャーからデカブレイク、マジレンジャーからマジイエローとマジシャインが代表として登場し、ボウケンジャーと共闘した。 オリジナル戦士として後にゴーカイジャーにも登場するアカレッドが登場した。「ゴーカイチェンジ」の原型とも言える「ソウル降臨!」でガオレッドとマジレッドに変身して戦った。名乗りの際はガオレッド、ハリケンレッド、アバレッド、デカレッド、マジレッドに回転しながら瞬時に変身して名乗った。 ガオレンジャー~マジレンジャーに焦点を当てられているが、ガオレンジャーの要素としては、アカレッドのソウル降臨にるガオレッドとガオレンジャーの敵幹部であるツエツエのみである。 本作で登場したスーパー戦隊住所録はDVDのデザインギャラリーで閲覧可能で、ハリケンジャー~マジレンジャーまでの各作品で起きた出来事の時系列が載っている。VSシリーズの時系列も明示されているが、作品によっては矛盾点もある。 ハリケンジャーの敵幹部、フラビージョを演じる 山本梓氏が同役で敵側として(本シリーズと劇場版デカレンジャーを含め)最多出演(4作品)である。 当時の制作者インタビューによると、当初は「轟轟戦隊ボウケンジャーVSマジレンジャー」の制作が予定されていたそうで、その名残りとして本作の巨大戦で登場するバーニングレジェンドダイボイジャーは、元々マジレンジャーに登場するマジレジェンドとの合体を想定されてデザインされていたそうである。 |
14 | 獣拳戦隊ゲキレンジャー VS ボウケンジャー |
2008年3月14日発売 | 本作からハイビジョン作製となる。 ボウケンジャーの敵であるダークシャドウの幹部、風のシズカが登場するがストーリーの本筋とは関係ない登場となった。 ゲキレンジャーのメンバーとボウケンジャーのメンバーはお互いのことを知らなかったが、ゲキレンジャーの組織であるスクラッチ社、ボウケンジャーの組織であるサージェス財団の存在は知っていた。 アバレンジャーに登場した「恐竜や」が設定のみで登場した。 カーレンジャーに出演した岸祐二氏がVSシリーズで4度目の出演(レッドレーサー/陣内恭介 役で2回、怪人役の声で本作含め2回)である。 VSシリーズでは珍しく、巨大戦のみであるが、ゲキレンジャーの敵組織である臨獣殿の理央とメレがゲキレンジャー、ボウケンジャーと共闘した。 |
15 | 劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャー VS ゲキレンジャー |
2009年1月24日公開 2009年3月21日発売 |
本作から劇場公開に切り替わった。以降スーパー戦隊祭として2017年まで毎年劇場公開されるようになる。 本作は元々例年通り、Vシネマとしてリリースされる予定であった。しかし、2009年1月17日に東映系で劇場公開される予定であった「ふうけもん」の公開中止による代替措置の一環として急遽本作が劇場公開に切り替わった。 劇場作品であるが例年通りVシネマのフォーマットとして制作されており、Vシネマのフォーマットとして制作されるのは本作で最後となる。 本作の公開記念として戦隊OB・OGの自主制作による宣伝動画がYouTube等動画サイトにアップされた。ガオレンジャーに出演した酒井一圭氏、柴木丈瑠氏、岳美氏、 フラッシュマンに出演した植村喜八郎氏、 ゴーゴーファイブに出演した原田篤氏、 デカレンジャーに出演した稲田徹氏が、関係者ではないがライオン丸Gに出演した大田恭臣氏が参加した。また、完成披露試写会には応援団長としてオーレンジャーに出演したさとう珠緒氏が登場した。 言及はされていないが、アバレンジャーに登場した「恐竜や」を連想するやり取りがある。 お互いの戦隊の波長が合ったためか、近年のVSシリーズでは珍しく、目立った対立はなかった。 オリジナル要素としてゴーオンジャーメンバーがゲキレンジャーメンバーに修行してもらい獣拳・炎神拳を取得する。 本作においてゴーオンウイングスは獣拳経験者であることが発覚する。 ゲキレンジャー本編で死亡した理央とメレはゴーオンウイングスがマスター・シャーフーに教えられたゲキワザで1度限りの復活を遂げている。 戦士の人数が14人(ゴーオンジャー側7人とゲキレンジャー側7人)と歴代4位である。 本編終了後、ゲキレッド、ゴーオンレッド、次年度戦隊であるシンケンジャーのシンケンレッドが一堂に会した。この演出は次作から導入される次年度戦隊の先行登場の先駆けとなる。 |
16 | 侍戦隊シンケンジャー VS ゴーオンジャー 銀幕BANG!! |
2010年1月30日公開 2010年3月21日発売 |
本作から正式に劇場作品として制作されるようになった。 今まで敵の戦闘員は現役戦隊側しか登場しなかったが、本作からは前年度戦隊側の戦闘員も登場するようになった。 シンケンジャーが真面目な雰囲気、ゴーオンジャーが明るく軽い雰囲気と真逆であったため「激走戦隊カーレンジャーVSオーレンジャー」同様出会った当初は微妙な空気になっていた。 ストーリーの本筋には関わらないが、ゴーオンジャー本編で死亡したヨゴシュタイン、キタネイダス、ケガレシアが頭に天冠(三角巾)を着けた姿で再登場した。 本作オリジナル形態として等身大戦闘ではゴーオンレッドが恐竜ディスクをマンタンガン(ロッドモード)に装着してパワーアップするハイパーゴーオンレッドが、巨大戦ではシンケンジャーのロボとゴーオンジャーのロボを組み合わせたサムライフォーメーション23が登場した。 本作から次年度戦隊がテレビに先駆けて登場するようになり、天装戦隊ゴセイジャーの5人が先行登場した。ただし両戦隊とは対面しておらず、シンケンジャーのダイゴヨウに目撃されている。 |
17 | 天装戦隊ゴセイジャー VS シンケンジャー エピックon銀幕 |
2011年1月22日公開 2011年3月21日発売 |
時系列は、2010年10月2日(ゴセイジャー本編第32話・33話の間)でゴセイジャーがマトリンティス帝国と戦う前の出来事となっている。 序盤にわずかながらシンケンジャーの本拠地が登場した。 ゴセイジャーは前作で先行登場しているため、シンケンジャーを知っている設定になっている。 ゴセイジャーの天装術とシンケンジャーのモヂカラを合わせて戦う。 オリジナル要素として、、ブレドランの別形態としてシンケンジャーの敵である血祭ドウコクに酷似した血祭りのブレドランが登場した。 シンケンレッドが洗脳された状態として外道シンケンレッドが登場した。 ゴセイピンクがシンケンピンクとの合体技ピンクダブルアタックを披露。 ゴセイジャーのオリジナルカードとして、アラタのゴセイパワーと火のモヂカラを組み合わせた火炎トルネードカードが登場。またシンケンレッド以外の5人をスーパーシンケンジャーにするスーパーモヂカラパワーカードが登場した。 巨大戦ではゴセイジャーとシンケンジャーの力を合わせたグランドハイパーゴセイグレートが登場した。 本作では海賊戦隊ゴーカイジャーの5人が先行登場しゴーオンレッド、ゲキレッド、ボウケンレッド、マジレッド、デカレッドにゴーカイチェンジしてシンケンジャーの敵である骨のシタリと戦った。前作同様両戦隊とは対面しておらず、シンケンジャーのダイゴヨウに目撃されている。ゴーカイジャー第40話では本作に登場した理由とマトリンティス帝国がゴセイジャーと戦う前の様子も触れられている。ただし、本編とゴーカイジャー第40話とでは骨のシタリとの戦闘前でのマーベラスのセリフが若干異なっている。 |
18 | 海賊戦隊ゴーカイジャー VS 宇宙刑事ギャバン THE MOVIE |
2012年1月21日公開 2012年3月21日発売 |
スーパー戦隊35作品記念・宇宙刑事シリーズ30周年を記念して制作された作品であり、スーパー戦隊がメタルヒーローと初めて共演した作品である。 オリジナルの敵として、ギャバンブートレグが、ゴーカイジャーの敵であるスニークブラザーズの兄エルダーが妹のシスターを連れて再登場、ゴセイジャーの敵として登場した惑星のモンス・ドレイク、ビッグフットの筋グゴン、10サイのロボゴーグが再生怪人として再登場した。 また、アバレンジャーのヤツデンワニ、マジレンジャーのバンキュリア、ボウケンジャーの幻のゲッコウ・風のシズカ、ゲキレンジャーのバエ、ゴーオンジャーのヨゴシュタイン ・ キタネイダス ・ ケガレシア、ゴーカイジャーのジェラシット(いずれも原典の本編で敵ではなくなった者たち)が魔空監獄に囚われているという形で再登場した。 本作ではキャプテンマーベラスが幼い頃ギャバンに助けられている過去が発覚した。 巨大戦ではギャバンのマシンである電子星獣ドルとゴーカイオーとの共闘が繰り広げられた。 本作では、特命戦隊ゴーバスターズの3人が今回早い段階から先行登場した。前作・前々作同様、ゴーカイジャーやギャバンとは対面しなかった。 本作で大葉健二氏はギャバン/一条寺烈だけでなく、バトルケニア/曙四朗、デンジブルー/青梅大五郎と一人三役を演じた。バトルケニア、デンジブルーはVSシリーズ初登場である。また、この3戦士が並んで変身するといった宇宙刑事シャイダーのテレビスペシャル番組を彷彿とさせるような演出がなされた。 |
19 | 特命戦隊ゴーバスターズ VS 海賊戦隊ゴーカイジャー THE MOVIE |
2013年1月19日公開 2013年3月21日発売 |
今まで過去戦隊はタイトルに「○○戦隊」のフレーズが使われていなかったが、本作のみ海賊戦隊のフレーズが付けられている。 前作におけるゴーバスターズの先行登場や「スーパーヒーロー大戦」の設定を反映して、お互いの戦隊が存在を知っている設定となっている。 ゴーカイジャーのゴーカイチェンジは本作でも健在である。 「未来戦隊タイムレンジャーVSゴーゴーファイブ」以来のタイムスリップの要素があり、今回各メンバーは白亜紀、大航海時代の地中海、19世紀のフランス、江戸時代、2005年の日本にタイムスリップする。 「劇場版 炎神戦隊ゴーオンジャーVSゲキレンジャー」以来久々に「恐竜や」が再登場した。 江戸時代ではゴーカイジャーのジェラシットが、2005年の日本ではアバレンジャーのヤツデンワニが、現代ではシンケンジャーの志葉薫が再登場した。 変身・名乗りについてはゴーバスターズ側が本作で初めて変身のバンク映像が制作され、「特命戦隊ゴーバスターズ」と正式名称で名乗った。 巨大戦ではゴーバスターエース、ゴーカイオー、ゴーバスターライオー、バスターヘラクレス、豪獣神が過去戦隊ロボにゴーカイチェンジし、フラッシュマンのフラッシュキング、ジュウレンジャーの大獣神、ダイレンジャーの龍星王、ガオレンジャーのガオキング、マジレンジャーのマジキング、ボウケンジャーのダイボウケン、ゲキレンジャーのゲキトージャに変身した。なおバスターヘラクレスがマジキングに変身した際にビートバスターが中の人繋がりのネタを発している。 今作では、キョウリュウジャーの5人が先行登場している。今回は素面ではないが、キョウリュウジャーのキョウリュウレッドのみレッドバスター、ゴーカイレッドと対面を果たした。 |
20 | 獣電戦隊キョウリュウジャー VS ゴーバスターズ 恐竜大決戦! さらば永遠の友よ |
2014年1月18日公開 2014年3月19日発売 |
今作から前年度戦隊は再び○○戦隊のフレーズがタイトルから外れた。 キョウリュウジャーと同じ恐竜モチーフの戦隊である恐竜戦隊ジュウレンジャーと爆竜戦隊アバレンジャーの初期メンバーが本編に登場する。その中でティラノレンジャー/ゲキ、アバレッド/伯亜凌駕、アバレブルー/三条幸人の3人が変身前の姿も含めて登場、さらにジュウレンジャーの残り4メンバーの声をオリジナルキャストが演じており、ファンを喜ばせた(トリケラレンジャー/ダン役の藤原秀樹氏のみ諸事情でノンクレジット)。 前作の先行出演を踏まえ、キョウリュウレッドとゴーバスターズはお互いのことを知っている設定である。 本作におけるゴーバスターズは、同時進行していた敵のもう1つの作戦を阻止するための別働隊扱いであり、キョウリュウジャーとの絡みは序盤とロボ戦のみだった。その為クライマックスの名乗りシーンは全恐竜戦隊で行った。 ゴーバスターズ本編で死亡したビートバスターが、ビート・J・スタッグの体内に残されていたプログラムにより1度限りの復活を遂げている。 巨大ロボ戦では、キョウリュウジャーのライデンキョウリュウジンがタテガミシールドを装備したタテガミライデンキョウリュウジンが登場した。 戦士の人数が20人(キョウリュウジャー7人、ゴーバスターズ5人、ジュウレンジャー5人、アバレンジャー3人)と歴代2位タイである。 陣マサト役の松本寛也氏がVSシリーズ4度目の出演(マジイエロー/小津翼役で2回、ビートバスター/陣マサト役で2回)となる。 恒例となった新戦隊のお披露目としてトッキュウジャーが登場したが、シリーズ初となる本編終了後のエピローグに登場した。 |
21 | 烈車戦隊トッキュウジャー VS キョウリュウジャー THE MOVIE |
2015年1月17日公開 2015年3月20日発売 |
時系列は、2014年10月頃(トッキュウジャー本編の第31~34駅)となっている。 敵側の策略により、トッキュウジャーは中盤子供の姿である「子どもトッキュウジャー」として戦う。 キョウリュウジャー本編で生存した、デーボス軍の幹部であるキャンデリラとラッキューロがわずかながら登場した。 終盤、トッキュウジャーの敵組織であるシャドーラインが両戦隊と共闘する、「ゲキレンジャーVSボウケンジャー」以来となる展開が見られた。 戦士の人数が16人(トッキュウジャー側6人とキョウリュウジャー側10人)と歴代3位である。 恒例となった新戦隊のお披露目としてニンニンジャーが登場した。比較的序盤に登場しており、両戦隊とは対面しなかった。 |
22 | 手裏剣戦隊ニンニンジャー VS トッキュウジャー THE MOVIE 忍者・イン・ワンダーランド |
2016年1月23日公開 2016年3月23日発売 |
トッキュウジャーの目的が最初からニンニンジャーの救出であったため、近年のVSシリーズでは珍しく、目立った対立はなかった。 代わりのVS要素として、アカニンジャーのクローンである闇アカニンジャーが敵として登場した。 役者のスケジュールの都合により、トッキュウ6号/虹野明の出番が少なく、終盤になってからようやく合流する。合流までニンニンジャーとの絡みは無く、エンディングでスターニンジャーから突っ込まれていた。 巨大戦ではニンニンジャーの覇王シュリケンジンにトッキュウジャーのトッキュウオーとビルドダイオーが合体した覇王トッキュウダイオーが登場した。 新戦隊のお披露目として、動物戦隊ジュウオウジャーが登場した。今作では中盤の登場となり、両戦隊とは対面しなかった。 |
23 | 劇場版 動物戦隊ジュウオウジャー VS ニンニンジャー 未来からのメッセージ from スーパー戦隊 |
2017年1月14日公開 2017年3月22日発売 |
両戦隊の対立がほぼなかった前作とは打って変わってVS要素を全面に押し出しており、後半まで対立が続くシビアな展開となっている。 アカニンジャー/伊賀崎天晴の息子である伊賀崎快晴が物語のキーパーソンとして登場、クライマックスの戦闘では天晴の父である伊賀崎旋風も含め、三世代によるアカニンジャーへの変身がテレビ本編とは違った形で実現した。 再生怪人として、ニンニンジャーの敵である牙鬼幻月、蛾眉雷蔵、晦正影が、ジュウオウジャーの敵であるジャグドとバングレイが登場した。 終盤にピンチに陥った両戦隊を激励するため、歴代戦隊のレッドが一堂に会した。ライブマンのレッドファルコンがレッド達の代表を務め、オリジナルキャストの嶋大輔氏が『ガオレンジャーVSスーパー戦隊』以来16年ぶりに声を演じた。 巨大戦ではジュウオウジャーのワイルドトウサイキングにニンニンジャーのパワーが合わさったワイルドトウサイシュリケンキングが登場した。 新戦隊のお披露目として、宇宙戦隊キュウレンジャーの初期メンバー9人が登場した。今作では出番が後半となり、ジュウオウジャーのバドと対面している。 ジュウオウジャー側のキャストのスケジュールが合わなかったため、「宇宙戦隊キュウレンジャーVSジュウオウジャー」は制作されず、ジュウオウジャーのメンバー全員が登場するVSシリーズは今作のみである。 |
24 | 宇宙戦隊キュウレンジャー VS スペース・スクワッド |
2018年6月30日公開 2018年8月8日発売 |
前述の理由によりジュウオウジャーとのクロスオーバー作品が制作不可能となったため、宇宙刑事シリーズとスーパー戦隊シリーズのクロスオーバー作品「スペース・スクワッド」シリーズ第3弾かつ東映Vシネマのレーベル「Vシネクスト」第1弾としてVシネマ形式でのリリースとなった。 Vシネマとしてのリリースに切り替わるのは『ゲキレンジャーVSボウケンジャー』以来10年ぶりである。 映像ソフトの発売に先駆けて期間限定で劇場公開が行われており、以降のVシネマ作品にもこの形式が引き継がれている。 キュウレンジャー本編終了から4年後を舞台に、カメレオングリーン/ハミィの凶行を発端としたキュウレンジャー同士の対立、そしてギャバンtypeG/十文字撃とシャイダー/烏丸舟との共闘が描かれる。 過去作品からの戦士のゲスト出演はラストにある戦士が登場するのみである。ただし、ボウケンジャーでボウケンシルバー/高丘映士を演じた出合正幸氏が大統領補佐官のロイ役で、カクレンジャーでニンジャホワイト/鶴姫を演じた広瀬仁美氏がハミィの師匠の鶴菊役で出演している。また、仮面ライダーウィザードで大門凛子を演じた高山侑子氏がもう一人の大統領補佐官の鳴瀬キミコ役を演じている。 過去作品で死亡した敵幹部が「スーパー戦隊ヴィランズ」として復活、 ゲキレンジャーからメレ、 シンケンジャーから腑破十臓、 ゴーカイジャーからバスコ、 ゴーバスターズからエスケイプ、 が生前に所属していた組織の戦闘員と共に登場した。 シリーズ恒例の巨大ロボ戦は存在しない。 本作から新戦隊のゲスト出演は廃止された。 |
25 | ルパンレンジャー VS パトレンジャー VS キュウレンジャー |
2019年5月3日公開 2019年8月21日発売 |
東映Vシネマのレーベル「Vシネクスト」第3弾として、両戦隊が最終回を迎えてから発売された。前作同様、映像ソフトの発売に先駆けて期間限定で劇場公開が行われている。 シリーズでは初めて「〇〇戦隊」のフレーズがタイトルに使われていない。 時系列は、キュウレンジャーは最終回から1年以内、ルパンレンジャー&パトレンジャーはルパンレンジャーの正体が世間に明かされていない時期となっている。 物語には深く関わらないが、ゴーカイジャーに登場したジェラシットの息子であるジェラタロウがホシ★ミナトのマネージャーとして初登場した。また、中盤にはアバレンジャーの「恐竜や」の店舗が登場した。 メインの敵としてドン・アルマゲの影武者であるドン・アルカゲが登場、ジャークマターのフクショーグン三人も再生怪人として登場した。 ルパンレンジャーのメンバーが、トリガーマシンを使用してパトレンジャーに変身するシーンがある。 クライマックスでは、三戦隊に加えてジュウオウジャーのジュウオウザワールド/門藤操が唐突に登場。名乗りには参加したものの、戦闘が始まってからすぐに明後日の方向へ走り去ってしまい、戦闘後も三戦隊に認識されないまま体育座りでしょぼくれていた。 巨大ロボ戦ではキュウレンジャーの合体ロボは登場しない。 戦士の人数が20人(ルパンレンジャー&パトレンジャー7人、キュウレンジャー12人、ジュウオウザワールド)と歴代2位タイである。 |
26 | 劇場版 騎士竜戦隊リュウソウジャー VS ルパンレンジャー VS パトレンジャー |
2020年2月8日公開 2020年6月24日発売 |
「スーパー戦隊MOVIEパーティー」として再び劇場公開に切り替わった。キラメイジャーの前日譚である「魔進戦隊キラメイジャー エピソードZERO」との同時上映であり、今作にはキラメイジャーはゲスト出演していない。 序盤にパトレンジャーの本拠地である国際警察本部が登場した。セットが残っていたのか、別セットの使いまわしかは不明。 敵の策略に対抗するため、リュウソウルにルパンレンジャーの力を注入したルパンソウルが生み出され、これを使用してリュウソウレッド/コウがルパンレッドに、リュウソウブルー/メルトがルパンブルーに、リュウソウピンク/アスナがルパンイエローにそれぞれ変身した。 ルパンイエローの強化形態であるスーパールパンイエローと、パトレン2号の強化形態であるスーパーパトレン2号は本作が初登場となる。さらに色繋がりでリュウソウグリーンがサイレンアーマーを装備してスーパーリュウソウグリーンに変身した。 巨大ロボ戦は存在せず、巨大メカもリュウソウジャーの騎士竜が一部登場するのみである。 MOVIEパーティー全体のエンディングでは、『映画 プリキュアミラクルリープ』の宣伝も兼ねて制作元が同じプリキュアシリーズとのコラボが行われた。「スター☆トゥインクルプリキュア」のプリキュア5名、「HUGっと!プリキュア」のキュアエール、「ヒーリングっど♥プリキュア」のキュアグレースが登場、戦隊メンバーと共にダンスを披露した。映像ソフトにもそのまま収録されている。 |
27 | 魔進戦隊キラメイジャー VS リュウソウジャー |
2021年4月29日公開 2021年8月4日発売 |
期間限定の劇場公開を行いつつも映像ソフトの発売をメインとしたVシネマ形式に再度切り替わり、東映Vシネマのレーベル「Vシネクスト」第7弾としてリリースされた。 両戦隊の目的が早い段階で一致したため、近年のVSシリーズでは珍しく、対立は一切なかった。 リュウソウジャーのメンバーは本編でリュウソウチェンジャーとリュウソウケンを奉納したことで変身ができない状況のため、中盤まではキラメイジャーのメンバーも含めてほぼ変身前の状態で戦っている。終盤にはある人物の協力で変身アイテムが届けられたため変身可能となった。 さらにキラメイレッド/熱田充瑠のキラメンタルにより新たなリュウソウル「キラメイソウル」が生み出され、リュウソウジャーの初期メンバー5人が本作オリジナルのフォーム「キラメイ装」に変身した。前年度戦士のみが完全新規のオリジナルフォームを披露するというパターンは「シンケンジャーVSゴーオンジャー」以来となる。 巨大ロボ戦では、両戦隊のロボが「ジュウオウジャーVSニンニンジャー」から4年ぶりに共闘した。リュウソウジャーの巨大戦力である騎士竜は本編で封印されたが、ある方法でキシリュウオーファイブナイツを再現、キラメイジャーのキラメイジンとの揃い踏みが実現した。 リュウソウジャーにおける戦闘員のドルン兵は登場しない。 |
28 | 機界戦隊ゼンカイジャー VS キラメイジャー VS センパイジャー |
2022年4月29日公開 2022年9月28日発売 |
「Vシネクスト」第12弾としてリリースされた。 時系列は両戦隊の最終回後となっている。 キラメイジャーはゼンカイジャーの存在を知らず、ゼンカイジャーは先輩戦士としてキラメイジャーの存在を知っていた。『スーパーヒーロー戦記』では本作に先駆けてキラメイブルー/押切時雨とゼンカイジャーが共闘しているが、その事については触れられていない。 ゼンカイジャーとキラメイジャーの他に、「センパイジャー」としてゴーカイジャーからリュウソウジャーまでの歴代レッドが登場。ゴーカイレッド/キャプテン・マーベラスとルパンレッド/夜野魁利は変身前の姿でも登場しており、ストーリーにも深く関わっている。 また、中盤に敵が繰り出す大量の焼肉に対抗するため、歴代作品からイエローの戦士、デカレンジャーのメンバー(焼肉店『牛角』のCMに出演)、大食いの戦士がゼンカイジャーの力で召喚された。さらに大食いで有名なアイドル、もえのあずきが本人役で登場しており、焼肉の完食に貢献した。 終盤にキラメイレッド/熱田充瑠のひらめきとマブシーナの涙により本作オリジナルのアイテム「キラメキゼンカイジュウギア」が生み出され、これを使用してゼンカイザーとツーカイザーが本作オリジナルのフォーム「キラメキゼンカイザー」、「キラメキツーカイザー」に変身した。 巨大戦ではキラメイジャーの合体ロボは登場しないが、ゼンリョクゼンカイオーがキラメキゼンカイジュウギアの力により「キラメキゼンリョクゼンカイオー」へと変身した。 戦士の人数が23人(ゼンカイジャー7人、キラメイジャー6人、センパイジャー10人)と歴代1位である。 |
関連作品(シリーズには含まれないが要素を含んでいるもの)
関連商品
公式チャンネル・関連動画
現在のところ、VSシリーズが配信される予定は無いようである・・・・。
・・・・が、シリーズの原点ともいえる「ジャッカー電撃隊VSゴレンジャー」(上映時タイトルは「ジャッカー電撃隊対ゴレンジャー」)が有料で配信中。
関連コミュニティ
関連項目
- スーパー戦隊シリーズ
- 東映特撮ニコニコおふぃしゃる
- 高速戦隊ターボレンジャー
(第1話の特別編でバトルフィーバーJ~ライブマンが登場する) - 未来戦隊タイムレンジャー
(最終話の特別編で戦隊の歴史を振り返っている) - 轟轟戦隊ボウケンジャー
(第3話以降、エンディングと次回予告の間に戦隊の歴史を振り返るミニコーナーがあった) - 侍戦隊シンケンジャー
(仮面ライダーディケイド第24話・25話でディケイド・クウガ(小野寺ユウスケ)と共闘) - 海賊戦隊ゴーカイジャー
(ボウケンジャーVSスーパー戦隊で登場したアカレッドが物語のキーパーソンとして登場。第26話でハリケンジャーと共闘、劇場版で宇宙刑事ギャバン(初代)と共闘した。第40話ではゴセイジャーとシンケンジャーが共闘していた日にタイムスリップした) - 特命戦隊ゴーバスターズ
(テレビマガジン10月号ふろくDVDに宇宙刑事ギャバン(初代)が登場、第31話・32話で宇宙刑事ギャバンtypeGと共闘、Vシネマで動物戦隊ゴーバスターズと共闘) - 非公認戦隊アキバレンジャー
(第2話でデカレッド、第3話でボウケンレッド、第6話でレッドホークと共闘した) - 非公認戦隊アキバレンジャー シーズン痛
(上記の続編、第1話でジェットマン、デカレンジャー、ボウケンジャーと共闘。第3話でリュウレンジャー・キバレンジャーと、第5話でティラノレンジャー・ドラゴンレンジャーと、第7話でハリケンジャー・ゴウライジャーと共闘) - 動物戦隊ゴーバスターズ
(Vシネマで特命戦隊ゴーバスターズと共闘) - 仮面ライダー×スーパー戦隊 スーパーヒーロー大戦
(歴代スーパー戦隊と歴代仮面ライダーが共闘する劇場作品) - 仮面ライダー×スーパー戦隊×宇宙刑事 スーパーヒーロー大戦Z
(スーパーヒーロー大戦第2弾。歴代スーパー戦隊と歴代仮面ライダーに加えて宇宙刑事も参戦、メタルヒーローシリーズの戦士も一部登場した) - 平成ライダー対昭和ライダー 仮面ライダー大戦 feat.スーパー戦隊
(スーパーヒーロー大戦第3弾。仮面ライダーが中心であり、戦隊はトッキュウジャーの初期メンバーとキョウリュウレッドがクライマックスに参戦するのみ) - スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号
(スーパーヒーロー大戦第4弾。前作同様に仮面ライダーが中心であり、戦隊はニンニンジャーの初期メンバーがクライマックスに参戦するのみ) - 仮面ライダー×スーパー戦隊 超スーパーヒーロー大戦
(スーパーヒーロー大戦第5弾。第2弾以来久々にスーパー戦隊と仮面ライダーが共闘する内容になった) - セイバー+ゼンカイジャー スーパーヒーロー戦記
(スーパーヒーロー大戦のコンセプトを引き継いだ、スーパー戦隊と仮面ライダーが共闘する劇場作品) - MOVIE大戦
(現年度と前年度の仮面ライダーが共演する劇場作品。スーパー戦隊VSシリーズとは違い、対立描写はない) - 仮面ライダーディケイド
(第24話・25話でクウガ(小野寺ユウスケ)と共にシンケンジャーに協力する) - 仮面ライダー鎧武
(春休み合体スペシャルでトッキュウジャーと共闘) - 仮面ライダードライブ
(春休み合体スペシャルでニンニンジャーと共闘) - 仮面ライダーゴースト
(第24話でジュウオウイーグルと共闘) - 仮面ライダーエグゼイド
(第24話でシシレッドと共闘) - 宇宙刑事ギャバン
(VSシリーズでゴーカイジャーと共闘) - 宇宙刑事ギャバン THE MOVIE
(2012年10月20日に公開された上記の劇場版。typeGが特命戦隊ゴーバスターズ第31話・32話でゴーバスターズと共闘) - スペース・スクワッド ギャバンVSデカレンジャー
(ギャバンtypeGとデカレンジャーが共闘するVシネマ) - パワーレンジャーシリーズ
(VSシリーズのように、ジオ、ロスト・ギャラクシー~S.P.D、オペレーション・オーバードライブ、サムライのテレビ本編で過去シリーズの戦士と共闘するエピソードがある。また初代ではマスクド・ライダーと、イン・スペースではミュータントタートルズと共闘した。スーパーメガフォースでは、過去シリーズの一部の戦士がオリジナルキャストで出演する) - クロスオーバー
- うあおー
- 恐竜や
外部リンク
- 東映特撮 YouTube Official
- 東映 On Demand Theater
- スーパー戦隊VSシリーズ劇場 東映公式
- スーパーせんたいVSシリーズげきじょう (スーパーせんたいネット)
- スーパーせんたいVSシリーズ (スーパーせんたいネット)
- スーパー戦隊Vシネマ特集 東映ビデオ
- アバレンVSハリケン 公式
- デカレンVSアバレン 公式
- マジレンVSデカレン 公式
- ボウケンVSスーパー戦隊 公式
- ゲキレンVSボウケン 公式
- ゴーオンVSゲキレン 公式
- シンケンVSゴーオン 公式
- ゴセイVSシンケン 公式
- 199ヒーロー大決戦 公式
- ゴーカイVSギャバン 公式
- ゴーバスVSゴーカイ 公式
- スーパーヒーロー大戦Z 公式
- キョウリュウVSゴーバス 公式
- トッキュウVSキョウリュウ 公式
- ジュウオウVSニンニン 公式
- ルパパトVSキュウレン公式
- リュウソウVSルパパト 公式
- キラメイVSリュウソウ 公式
- ゼンカイVSキラメイ公式
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