スーパーZとは、日本の刑事ドラマ「西部警察」に登場する特殊車両である。
もしかして:ワタナベスーパーZ - 漫画「よろしくメカドック」に登場するチューンドカー。S30型がベース。
概要
初登場は西部警察パート2の15話「ニューフェイス!西部機動軍団」であり、マシンXの後継車として登場。マシンRSと共に日産自動車と日産プリンスが共同で開発した。ベースはS130型フェアレディZのTバールーフである。ナンバーは最初期には「品川59 た 35-27」であるが、2800ccと言う事で3ナンバー規格なのですぐに「品川33 た 35-27」となった。また、初期のアルミホイールはエンケイと共にホイールのスポンサーになった共豊コーポレーション(当時は共豊産業)のAME182であったが、パート2後期ではSSRスーパーシャークとなっている。なお、スチール写真などではエンケイバハを装着した写真も存在する。
大門専用車両の趣が強く、実際に殆どの場面で大門が運転をしていた。一般的に大門の車と言えばスーパーZを連想する層が多く、人気の高さがうかがえる。また、マシン軍団唯一のAT車である。但し、後述する偽スーパーZとの対決では何故かMTとなっている…というか先代のS30型の映像になっている。
製作費は1500万円と言われ、2台用意されていたようである(後述)
特徴はやはりガルウィングであろう。このガルウィングは助手席にあっても銃撃しやすいようにする為のものであり、これは油圧式のフルオートである。なお、全部が開くわけではなく、ドア全体の下1/4は通常のドアと同じ開き方をする。塗装は金と黒でボンネットの前の方に大きく「NISSAN」とかかれている。
正式名称は「スーパーZ」だが、「マシンZ」と書かれた回もある。
特殊装置
マシンXやマシンRSに比べるとハイテク関係はあまりない。その代わりに実際の攻撃などに振分けられてる装備が特徴である。
- 2連式催涙銃
車内からの操作で発射可能 - 煙幕&オイル
マフラーに偽装した部分から発射可能。ジョー曰く「スカンク」。なお、本来のマフラーは真ん中となっている - ガルウィング
前述の通り、走行中でも狙撃可能なようになっている - 反転式回転灯
現代のように蓋が開くタイプではなく、本体が回転する。その為、車内のでっぱりが大きい - サーチライト
フォグランプに偽装している。左右に回転可能 - 特殊無線装置
- 自動車電話
- 自爆装置
悪人に渡った際に情報漏えいを防止するため。
偽スーパーZ
スーパーZは偽者が出てきた唯一の車両である。マシンが盗難される話は何度かあったが、西部警察パート3の14話「マシンZ・白昼の対決」で偽者が登場した。作成者はレーサー志望であった深町(演:長塚京三)
かつて、大門にスピード違反でつかまり、レーサーの資格を剥奪された事を逆恨みし、コンピューター技師に依頼をして警視庁のコンピューターにハッキング、スーパーZの設計図を盗み出す。そこからまったく姿形そっくりのスーパーZを作り出した。栄光への欲望が裏返った分、大門への恨みが狂気の域に達していた深町はボンネットに設置されたマシンガンで罪亡き人々を惨殺、大門の象徴でもあるスーパーZを血に濡らす事でその恨みを表現していった。そして富士スピードウェイでレース対決を行うことになった。
姿形はスーパーZそのものであるが、催涙銃が機関銃になっていたりと凶悪化している。
なお、本編ではその最期が特にどうこうなったと言う描写がないが、予告編や直前までのメイキングでは爆走の末に爆発したとされ、爆発してぼろぼろになったスチール写真が存在する。
本物と影武者の違い
さて、この話ではスーパーZ同士が対決するシーンとなっているが、これは番組内で使われた本物と影武者を使用している。この2台を見ると、細かい差異があるようだ。
一つ目はガルウィングである。本物は先述の通り、油圧式で動いているため、ドア本体の車内寄りにダンパーがあるが、影武者はドアの外側という不自然な位置につっかえ棒のようなもので押さえている。深町がアップ画面でドアを開けるシーンは本物を使っているが、大門と深町がサーキットで対面しているシーンではつっかえ棒を使用してる姿が確認出来る。このことから、影武者のスーパーZにはガルウィングの自動開閉がないものと思われる。
二つ目は側面のエンブレムである。スーパーZは2800ccがベースなので「Fairlady 280Z」というエンブレムになっているが、このエンブレムは本物には助手席側のみついている。運転台側はおそらく撮影時にカメラを取り付ける為なのか脱落している。影武者は両方についている。
三つ目はリアである。本物のスーパーZは万が一に備えた外部電源取り入れ口があるが、影武者には存在していない。
レプリカの制作
比較的簡単に西部警察仕様を作りやすいRS軍団やマシンXと比べると、人気の割にレプリカ仕様は多くない。おそらくは塗装がオリジナルである事や改造が難しい等の理由がある。
例えばガルウィングをつけるのも、Tバールーフ部にポンで行けると思いきや、実際は切った貼ったの加工が必要となっている。オリジナルも剛性確保目的でリアのガラス部分を補強を兼ねて埋めてしまっているが、ガルウィングの形状の問題でBピラーそのものも取っ払っている。この他にも回転灯部分も同じように切った貼ったが必要である。
この他にも下部のドアもオリジナルのドアから作り出すというこれまた非常に手間が掛かるもので、こうした事から塗装をまねても、ガルウィングまでは真似が出来ないと言うのは多い。しかし、それでも全ての部分を再現したスーパーZのレプリカを作り出して車検を通す猛者がいる。
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関連項目
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