「ギブグギギ!」(死ぬがいい!)「ドゾレザ!」(トドメだ!)
ズ・ザイン・ダとは、特撮テレビドラマ『仮面ライダークウガ』に登場したサイ種のグロンギ族である。
演:野上彰
未確認生命体第22号:ズ・ザイン・ダ | |
登場作品 | 仮面ライダークウガ |
サブタイトル | 第11話「約束」 第12話「恩師」 etc... |
身長 | 211センチメートル |
体重 | 246キログラム |
概要
長野県の九郎ヶ岳にて復活した古代の戦闘民族「グロンギ」の一人。「EPISODE11 約束」「EPISODE12 恩師」でクウガと、そして「EPISODE50 乙彼」で沢渡桜子と激闘を繰り広げた。
登場当初は所属する「ズ」集団のリーダー格として振舞っていた。
鼻のあたりについた鋭利な角や、自慢の筋力を生かした突進や怪力が武器で、「ズ」集団の中では破格の防御力も備えている。仮面ライダークウガのマイティキックに耐えた事もある。車の排ガス音を嫌っている。
長野から東京に他の「ズ」集団を率いて現れた際は、リーダーらしい判断力と冷徹さを持ち合わせていた。
女豹種怪人のズ・メビオ・ダが警察官の発砲により右目を負傷し、怒り狂って警官を殺害しようと追いかけだした際には、メビオを引きとめようとする仲間を
「ラデ、ログギギ」
(待て、もういい)
と諭し、ルール違反をするメビオを見限っていた。
しかし、ズ・メビオ・ダやズ・バヅー・バ、そしてTV画面に登場すら出来なかったズ集団の怪人達がクウガに倒され続けた事で、1ランク上の「メ」集団が召集される事態となった。さらに「ズ」集団のズ・ガルメ・レが殺人ゲーム「ゲゲル」を成功させて「メ」集団にランクアップした事からメ集団から蔑まれるようになり、ゲゲルを統括するバラのタトゥの女ことラ・バルバ・デに対して自分も参加させるよう言い張るが、彼女からは「参加する余地無し」と断じられてしまう。
さらに不運は続き、ザインの匂いが警察犬に嗅ぎつけられ、グロンギ族のアジトが警察に強襲される事態が発生した。面目を潰され、ゲゲルを行う権利を剥奪されたザインは、警察を煙に巻く為の囮に指名されてしまう。自身も警察から逃れようと逃走するが、警察犬ミカド号に追跡され追いつかれる。威嚇してくるミカド号をザインは食い殺し…一条刑事らが到着した時には血痕だけが残されていた。
グロンギ族内で立場が微妙になっていくに従い、リーダーらしい冷静さを欠いていったザインは、暴走スイッチが完全に入ってしまった。ザインはルールを無視して独自に暴れだし、毛嫌いしていた排ガスを撒き散らす大型車の運転手を狙って殺人を開始した。まず最初に埼玉県川口市でトラックの運転手を角で刺殺。次に茨城県石下町で同様の殺人を行った。その後、ザインの出現を察知した茨城県警は警視庁未確認生命体対策班に連絡。同時につくば市上郷にて警官隊がザインを包囲するが、一条刑事が駆けつけた頃には壊滅。今際の警官から田倉方面に逃走した事が判明する。
ザインは工場に侵入し、工員を襲う。トラックに乗って逃げようとした工員を捕まえて殺そうとしたが、その直前に五代雄介が駆けつけて戦闘になる。変身ポーズ中に攻撃する掟破りの攻勢でクウガへの変身を阻止し、生身の雄介を激しく攻め立てる。ちなみにこの時の撮影でヘッドロックが決まって、雄介役のオダギリジョーがヨダレを流して気絶するなど大変過酷であった。ゆえにオダギリは「二度とやりたくない」と言っていたとか。
「ゴラゲゾボソギデ、バゾガゲデジャスンズ・ザイン・ダ」
(お前を殺して、ズ・ザイン・ダの名を上げてやる)
と汚名返上とばかりに雄介を圧倒。最終的にはクウガへの変身を許すも、ザインの優位は揺るがなかった。肉弾戦では間違いなくズ集団最強と言えよう。追い詰められたクウガは、突進してくるザインに必殺のマイティキックを喰らわせたが、これを耐え切る。必殺技を無効化にしたのはザインが最初である。
クウガを後一歩のところまで追い詰めたものの、その頃に正規のゲゲルの実行者に選ばれたピラニア種怪人メ・ビラン・ギが、ザインを本気で殺そうと乱入してきた。2人はもみあって川に落ち、姿を消した事でクウガは窮地を免れた。川下で岸に上がったザインは、邪魔しにきたビランに怒りの声を口にしながら傷を治癒。そして停車したトラックを見つけ、ゲゲルを再開する。
千葉県警や茨城県警からの情報を統合した結果、トラックのエンジン音がザインを興奮させて殺人に走らせている事が分かった。さっそく各方面にアイドリングをやめるよう通告を出して対策を取る。一条刑事は茨城県の封鎖区域にトラックを走らせ、ザインの誘引を図った。目論見どおりザインは現れ、一条刑事が乗るトラックを襲撃。窮地に追い込んだが、特訓を終えたクウガが駆けつけた事で再度戦闘になる。トライチェイサーからクウガを引きずりおろし肉弾戦を挑むが、今度はクウガに押され気味となる。最期は空中回転を加えたマイティキックを受け、自慢の角をへし折られて2000年3月25日に爆死した。
その後、なぜか復活を遂げたズ・ザイン・ダだったが、「ズ・ザイン・ダのファン」と言っていた村田和美演じる沢渡桜子のマイティキックを喰らって爆死した。
※人間体を演じた野上彰が当時プロレスラーとしても活躍していた事から、人間体は筋骨隆々で、怪人体になると逆にスマートになっていた。
また作中では、人間体のまま五代雄介をヘッドロック等でギブアップ寸前まで追いこむシーンがある。撮影後に五代雄介役のオダギリ・ジョーが
「なんかァ、すっごくやられた感じです」
と応えた程の激闘を演じた事から「実は人間体の方が強いのでは」ともネタとして言われている。
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関連項目 |
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- 東映TV:仮面ライダークウガ 第3話「東京」
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- 東映TV:仮面ライダークウガ 第9話「兄弟」
- 東映TV:仮面ライダークウガ 第10話「熾烈」
- 東映TV:仮面ライダークウガ 第11話「約束」
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「ガンムラタ、ギデデ ダブゲビ ザデデ ゴセンザン!」
(村田さん、俺のファンだって言ってたくせに!)
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