セバスティアン・フォン・ミューゼル(Sebastian von Müsel、?~帝国暦484)は、小説「銀河英雄伝説」に登場するキャラクターである。CV.矢田耕司(石黒監督版OVA)、星野充昭(『黄金の翼』)、北田理道(Die Neue These)。
概要
貧乏ながら帝国騎士の称号を持つ末端貴族ミューゼル家の当主。妻クラリベルとの間にアンネローゼとラインハルトと名付けた姉弟をもうける。前者は後にグリューネワルト大公妃となり、後者はローエングラム朝銀河帝国初代皇帝となった。隣家にはキルヒアイス家が居住。
交通事故で妻を失った後はアルコールに溺れ、更に支度金50万帝国マルクと引換に娘を皇帝の後宮に差し出したことから、息子にも見放されることとなる。なお、娘の後宮入りに際して男爵位を望むか授けられたかしたとされるが、最終的に叙爵はされなかった。
帝国暦484年4月28日19時40分、ジークリンデ皇后恩賜病院特別病棟にて死去。死因はアルコールの摂り過ぎが原因と思われる肝硬変。妻の後を追うこと14年後であった。葬儀は同30日に行われ、長女であるグリューネワルト伯爵夫人アンネローゼ、長男ラインハルト・フォン・ミューゼル大佐ほか、幾らかの人々が参列した。
人物・評価
妻クラリベルとの仲は良好であったと思われるが、クラリベルを失ってからはその反動か家庭生活を擲ち、娘を後宮に「売る」ことまでしたため息子の憎悪の対象となった。
隣家の息子であるジークフリード・キルヒアイスは彼について「常にアルコールの臭いがした」と回想しており、酒に溺れた彼の心情を
娘を皇帝や大貴族に売りわたした父親は何千人もいる。なのにどうして、ラインハルトの奴はおれひとりを責めるのだ?
と代弁している。しかし、キルヒアイスにとっても、憧れのアンネローゼを売り渡したセバスティアンは同情すべき人間ではけっしてなかった。
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関連項目
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