セミ単語

セミ
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曖昧さ回避

セミとは、以下を表す。

  1. 蝉(蟬) - 昆虫の一種。オスは洞を利用して特長的な鳴きを発する。この記事で記述。音読みではゼン。
  2. semi - 準~・半~という意味を表す接頭語。使用例としてセミファイナル、セミプロなど。
  3. 背美 - 背美(セミクジラ)の略。
  4. 瀬見温泉 - 山形県最上最上町大にある温泉
  5. 瀬見の小川 - 京都府京都市区下を流れる小川
  6. 韓国教育放送社の教育コンテンツにおけるキャラクター。→セミ(EBS Math)

セミ(蝉)とは、半翅に属する昆虫の一種である。

概要

人類、とりわけ日本を含むアジアにとっては、染みの深い昆虫の一つで、昆虫採集の対とされることも多い。

から幼となり、地中でおよそ3年~17年に渡り過ごし、その後地上に出て木に登ってから羽化し、成となる。

ホタルと同様、い命の代名詞であるが、実際は1か弱ほどを地上で過ごす。とはいえ、土の中で過ごす期間と較して非常に短いのは言うまでもない。だが、地中で過ごす時間を考えると昆虫としては異例の長生きの部類である。

また、に鳴きが聞こえることから、夏の風物詩としても知られているが、種によっては、や晩になっても鳴きを出すものもある。

ちなみに、ひぐらしは「○○ゼミ」と呼ばない数少ない蝉の一種である。

日本で見られる主なセミの種類

  • アブラゼミ
    日本を代表するセミの一つで、「ジー!」って鳴きが特徴。その音がが爆ぜる様や、あるいは翅がを想像させる色となっていることから名付けられたとされる。較的高温で、そして湿度は低めの場所を好むとされる。そのため、湿度の高い大阪名古屋などではクマゼミに勢を支配されている一方、北陸などではアブラゼミがだったりする。翅は色で透明じゃないので、一番見分けやすい。ちなみに、東京などでもミンミンゼミより個体数が多いのだが、音がそこまで高くないために、他のセミの方が多いと誤解されている。また、京都神戸アブラゼミの棲息数は依然として多く、回復しているエリアもある。なお、外敵が来たら鳴くのをやめて隠れる習性があるため、それが逃げ場のない都市部で数を減らしている原因じゃないかと摘している学者もいる。また、鳴きするセミとしても知られ、突然中にけたたましい音で鳴く(周囲が寝静まった頃に鳴くため、間より五月い)個体が多い。
  • ミンミンゼミ
    同じく日本を代表するセミの一つで、「ミーンミーン…」って鳴きが特徴。アブラゼミやクマゼミと較して高温と湿度を嫌い、本州日本では最もメジャー。特に、関東地方では平野部に生息しているため、ドラマアニメなどではを演出する音として多用される…のだが、他のエリア、たとえば西日本では標高のある高地や山地が中心なので、その安易な演出には大いに違和感を抱いている(少ない個体数なら平野部にも存在し、少し涼しくなったらツクツクボウシと同じ時期に現れる)。胴は少しがかっており、翅は透明だが、少しい斑点がある。
  • クマゼミ
    西日本を代表するセミの一つで、メジャーなセミでは一番胴体が大きく、名の由来もそれに因む。「シャワシワシャワ…」という音を鳴らす。高温で湿ったところを好む(ただし、幼燥した土を好む)ので、近畿東海では今日こいつが流となっており、徐々に関東でも増えてきている。とにかく音が五月ため、仮に個体数としてはそこまで多いわけでもなく、アブラゼミやミンミンゼミらも一緒にいたとしても、全てこいつの音に掻き消されてしまう。胴は、翅は透明だが、少し緑色がかっている。ちなみに、ケーブル回線の色が枯れ枝とよく似ていたため、ケーブル回線にを生み断線させる事故過去に多発していた。外敵が来たら飛んで逃げる習性があるため、捕食されにくい。
  • ツクツクボウシ
    較的冷な気を好むセミ。そのため、寒蝉と書く。鳴きは「ツクツクボーシ…」という特徴的であり、晩徴し、初にかけて鳴き、10月ぐらいまではが聞こえることもある。そのため、夏休みの宿題に追い込まれるトラウマを想起させるセミだったりする…そうな。なお、7月ぐらいから存在するが、他のセミの音と勢に負けて立っていないため、晩からでないと羽化しないと思われがちである。胴は、翅は透明で、黒色の筋が特徴。非常に警心の強い蝉であり、素手で捕まえるのは一番難しい上、少しでも気配を感じるとすぐに鳴くのを止めてしまう。
  • ニイニイゼミ
    個体の小さいセミで、胴体は少しの部分もあり透明でまだらの翅が特徴。鳴きは「チー・ジー・チー・ジー」と二音を何度か繰り返した後、「チチチチチ…」と鳴く。燥に弱く、都市部では雑木などに棲息していたが宅地開発によって個体数を大きく減らしていた。…が、環境変化に強いのか、燥した場所でも棲息するようになった。蛻は丸っこくなり見分けやすい。
  • ヒグラシ
    ◯◯ゼミと名乗らないセミだが、「カナカナカナ…」って鳴きからカナカナゼミという称もある。較的冷な場所を好むため、高原、山間部や都市部などでも涼しくなってきた頃に鳴く。そのため、独特の寂寥感と趣を感じさせる蝉としてされてきたため、独自にという漢字もあり、晩蝉と書き、日本では田舎夕暮れの演出に用いられることが多い。だが、実際は高い木々や遠い山中からでも音がく(2キロ離れた場所からも音が届く)ほど、その寂しげな音と裏間近で聴くと相当に煩く、流とはほど遠い存在であり、また群体で棲息するため、その合唱はもはや騒音となる。胴は色で、また翅も透明だが、少し色がかった筋がある。
  • ゾハルゼミ
    名前はエゾだが、全各地の山間部に棲息。特徴的な鳴きを持っており、ヒグラシに紛れてノコギリを挽いたような、「オーギィオーギィ」とか聞こえてくるのがこいつである。冷な気と広葉を好むので、自然のバロメーターとも言われるセミであり、都道府県によっては絶滅危惧種となっているところも。肢体は色、翅は透明色の筋がある。なお、ハルゼミと違い、初にかけて鳴く。

    なお、ヨーロッパなどセミが染みがないエリアもあり、「なぜ木から鳴きが聞こえるのか」「日本から映画を輸入したらノイズが入っていた」などというエピソードもある。英語ではcicada(シケイダ)という。五月いセミは死刑だ。

セミは素数を知っている?

セミは限られた期間に大量発生することで、交尾の成功率を高め、外敵から狙われる確率を下げている。

地中にいるセミは合図を出せないため、時期を合わせて成になるには遺伝子に組み込まれた体内時計を頼ることになる。

違う周期のセミ同士が交配するとその体内時計が狂い、少ない個体で出現することになる。

それは例えば、10年周期のセミと15年周期のセミは30年で交雑し、40年で15周期のセミの血が混じった種と交配すると55年に出現するグループが出来てしまう。このグループが次に現れるのは65年と70年。

生物は一定の個体数を保てないと加速度的に絶滅へ向かうため、周期のズレたグループ自然界に淘汰される。

10、11、12、13、14、15周期のセミが221年以内にカチ合う回数は、10年が11回、15年が9回、12年と14年が7回、
素数年である11年と13年が最小の6回となる。
15年眠っていたセミより、11年眠っていたセミのほうが少ないリスクで種を残すことができる。

さらに始めに周期が重なる年数は10周期と15周期が30年。12周期が60年、14周期が70年。11周期が110年、
13周期が130年となり、素数の年数とぶつかるまでにかなり淘汰される。

実際にアメリカには13周期と17周期の「周期ゼミ」あるいは「素数ゼミ」と呼ばれるセミがいる。
同じ地域にいるわけではなく、絶滅したグループもいるため全くセミがいない年が数年続くことがある。
一度大量発生すると、捕食者も食べきれないといわれる程出現すると言われている。

小学生自由研究としてもよく捕まえられるセミだが、幼のセミは研究として極めて難易度が高いためわからないことが多いという。
アブラゼミのは翌年のに孵化して、6年後に成に羽化する7年ゼミといわれているが、5年、7年で成になるものもいる。
12、14、15、16、18周期のセミの化石が発見されているが、素数である11年と19年の周期ゼミは発見されていない。

創作の中のセミ

季節がの作品では雰囲気作りの一環としてセミの鳴きが挿入されることが多い。また、特撮などでは怪人怪獣モチーフとなることもある。

セミの名がつく記事

※蝉がつくもの、または元の単昆虫の蝉の意味である「セミ」のみを扱う。

セミ○○

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セミ

65 ななしのよっしん
2022/02/02(水) 12:59:19 ID: 27n7AEPIXS
都会がセミうるさいのはという個室で育つことができるから
土の中でモグラに食べられることがないから羽化できる個体が増えるんだとさ
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66 ななしのよっしん
2022/07/15(金) 13:22:10 ID: 1HsZzdzhEu
アパート部屋のすぐ近くに隣の土地から生えた木があって都市部で淘汰圧も低いからセミが集まって4時頃から大音量で鳴き始めて気が狂いそうだったな
隣の土地だから対処できませんとか管理会社は抜かすし
クマゼミ絶滅しねえかなも悲しまねえよ
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67 ななしのよっしん
2022/09/10(土) 13:27:30 ID: f+9u4weVaX
こんだけ存在感があるのに生涯の大半を土の中ですごすのと地上にいる間は飼育がこんななのとでよくわからないことが多いってのは面いな
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68 ななしのよっしん
2022/09/11(日) 22:46:17 ID: ctIRDofvlm
昆虫の中では特に長寿な部類なのに短命扱いされてるのがすぎる
になるまでは生きてる時間にカウントしないってセミ以外では適用されない概念ではないか?
最初からさなぎで生まれてきていきなり成が出てくるなら、さなぎ扱いで年齢カウントしないのも納得できる
だが幼を経ている以上はずっと生きてる扱いして、年齢を止めちゃいけないのではなかろうか
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69 ななしのよっしん
2023/08/03(木) 18:58:37 ID: rtvvECXPGs
セミの羽」に触れた細菌が破壊される秘密スパコンにより判明、抗菌作用だけでなく自己洗浄作用も発揮
https://gigazine.net/news/20230802-cicada-wings-kill-bacteria/exit
セミすげえ!
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70 ななしのよっしん
2023/08/13(日) 05:22:14 ID: 9EK6C4fFk6
ヒグラシツクツクボウシの記事があってアブラゼミ、ミンミンゼミ、クマゼミとかの記事がないの意外だ。
てか意外と日本セミって多いんだね、鳴き集とか聞くと知らないの多くてビビるわ。
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71 ななしのよっしん
2023/08/14(月) 02:21:33 ID: GJsGUH1KD2
食べるためにセミ乱獲、日本公園「捕らないで」と中国語で表示
https://news.livedoor.com/article/detail/24793466/exit
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72 ななしのよっさん
2023/09/03(日) 23:07:18 ID: YBllEcDAAE
セミって実入りは良いけど、あそこまで成長するのに何年もかかるだろうから食用に養殖するにはコスパ悪そうだな。
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73 ななしのよっしん
2024/01/27(土) 23:43:43 ID: eHyGJz8TCI
地元だとまずニイニイゼミが出てきての到来を告げ
その後ヒグラシが明け方や夕方に鳴くようになり
っ盛りになるとクソやかましいアブラゼミの大合唱が始まり
そのうちミンミンゼミがちらほら混じって
ツクツクボウシの終りを感じるって感じ
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74 ななしのよっしん
2024/03/02(土) 11:15:33 ID: k8xmfIXv6u
こんなクソ不快な騒音害虫とか人につく範囲ならいくらでも殺してくれて構わないのに中国人が食いまくる事に何で反対すんのかね
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